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父(享年75歳)の7回忌を迎え
父を思い出す事が最高の供養だと思い
この連載を書くことにしました
父(三男)は熊本の貧しい農家の
4番目の子どもとして生まれました
一番上の姉(初子)を筆頭に
その下には男五人(一男・二男・三男・四男・五男)
の6人姉弟そんな父と私のお話です
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初めての方はこちら から
滞りなく葬式が終わり、父の亡骸と最期の別れの時
葬儀担当者が祭壇に飾られていた供花を取り
おぼんに入れて準備してくれた
親族や会葬者の手で棺の中に花が入れられ
父の周りはあっという間に花でいっぱいになる
あかり(娘)は号泣して、父の頬に手をやり
離れようとしない
「あかり、ほら後の人が待ってるから」
だが・・・離れない
妹(香織)の娘の麻紀ちゃん(中1)や美花ちゃん(小1)も
「おじいちゃ~んいやだいやだ」
と泣き叫び~脚をあげ、棺によじ登ろうとする
父と一緒に棺の中に入ろうとでもしているのか
私たちは急いで子供たちを棺から引き離した
息子たちは娘たちとは違い
立ちすくみ肩を震わせヒックヒックと泣いている
「あ・・・あの~そろそろ出棺のお時間になりますので
蓋をお閉めしてもよろしいでしょうか」
申し訳なさそうに葬儀担当者が言う
「お願いします」
参列者に挨拶をすませ、霊柩車に乗りこむ私たち
火葬場は何度訪れてもイヤなものである
骨だけになってしまった父を目の前にしても
何だかピンと来ない私が居た
「そんなにジロジロ見ないでくれよ」
そんな父の声が聞こえた様な気がした
『そうだよね
裸を見られるより、もっと恥かしいかもね』
そう心の中で父に話し掛けた
父は小さな壺に入ってしまった
でも~どうしてだろう
不思議なことに悲しくはなかった
身体はなくなっても、父は私の心の中に生きている
葬儀場の方から言われた
「お孫さん達があんなに
おじい様との別れを惜しまれたのは
初めて拝見いたしました
良いご関係だったのですね」
子供たちが父の事を大好きなのは知っていたが
あんなにも別れを悲しむ姿を目の当たりにして
父は本当に幸せ者だと思った
それは、父が形だけではなく
心から孫たちを可愛がってくれていたからだろう
愛情は必ず伝わる
改めて感じた
~(202)へ続く~
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