初めての方は こちら (1)職歴【人生いろいろ】 から
今回は~百貨店でアルバイトしていた時のお話
○○○珈琲でアルバイトとして働いていた私は
同じフロアの甘栗屋の店長(杉山さん)から
「1ヶ月だけ手伝いに来てくれないか」と頼まれた
アルバイトの子が急にやめて困っているらしい
私がOKなら、○○○珈琲の店長に
自分からお願いすると言う
「私は、良いですけど・・・」
次の日、○○○珈琲の店長(安藤さん)は
あっさり「良いわよ」と許可してくれたらしい
少しは「困る」と言って欲しかったが・・・
もともと募集してもいないのにコネで働かせてもらっている
言うなれば、必要のない余剰人員なのだから仕方がない
詳しい記事(バイトが楽しい)は こちら から
安藤さんは30代前半の高島礼子似で
すらっとした長身の美人である
私服のロングコート姿はまるでモデルの様で
私の憧れの存在だ
次の日から私は甘栗屋でアルバイトをすることになった
その甘栗屋は回転焼きも売っている
近くで焼いているところを見れておもしろい
杉山さんはどっちかと言うとお笑い系で
とてもカッコいいとは言い難い
年齢は20代半ば
当時私は21才
杉山さんはきさくなお兄さんと言った感じで
仕事も優しく教えてくれる
今までの○○○珈琲とは違って
呼び込みも必要で、慣れるまでちょっぴり恥ずかしかった
「焼きたて甘栗はいかがですか~」
杉山さんは・・・
「まゆみちゃん、だいぶ呼び込みも慣れて来たね」
と言い、私の肩をポンっと叩く
えっ
視線を感じて振り向いた
誰も居ない
杉山さんは閉店すると
「これ、持って帰れよ」
と1kg入りの甘栗と10個入りの回転焼きをくれた
「ありがとうございます」
家に持って帰ると、甘党の母は大喜びで
「わ~食べきれない分は冷凍しとこうっと」
と嬉しそうにしていた
ある日、杉山さんは私に「焼いてみたい」と聞き
回転焼きの焼き方を教えてくれる
「アンコがはみ出ない様に、この辺に・・・・」
えっ
また視線を感じて振り向いた
やっぱり誰も居ない
「どうしたの」
「いえ、何でもありません」
霊感が人より少し強い私は~
霊が居るのではないかと思った
甘栗屋でバイトをするようになってから
いつも誰かに見られているような視線を感じる
杉山さんの妹さんは私と同じ年だと言う
そして、杉山さんのきさくなところが
何となく~私の兄に似ているところがあり
店長とアルバイトと言うより、兄妹の様な感じであった
人見知りをする私だが、杉山さんにはすぐに打ち解けた
「私・・・最近、いつも誰かに
見られている感じがするんですよ」
「気のせいだろ
もしかしたら、まゆみちゃんのファンかもねアハハ…」
「なんで、そこで笑うんですか」
「失礼・・・ごめんごめん」
ん
誰も居ない・・・やっぱり気のせいなのかな
しかし、気のせいではなかった
ある日、従業員出口から帰ろうとしていると呼び止められた
「岡田さん」
「うわっはは・・・はい」
それは安藤さんだった
私が感じていた視線の持ち主だと直感ですぐにわかった
「あ・・・お疲れ様です」
「お疲れさま
ちょっと、言っておくけど・・・
私と杉山は付き合ってるのよね」
「えっそうなんですか・・・」
驚いた
どう見ても美女と野獣といった感じで
たぶん、背も安藤さんの方が高いのではないかと思った
「あなたは21才だったよね
私はもう良い年だから~あの人を逃したら
後がないのよ
言いたいこと・・・わかるでしょ」
「何となくは、わかりますけど・・・
私、杉山さんのこと~何とも思ってませんよ」
「なら、良いんだけど・・・取ったりしないでね」
「はい」
安藤さんはフレンドリーな杉山さんが
心配で心配で堪らないのだ
次の日、杉山さんに聞いてみた
「安藤さんとは結婚しないんですか」
「どうして」
「この前、視線を感じるって言ったの・・・
安藤さんの視線ですよ
きっと~心配で堪らないんですよ
モテる男はつらいですね」
「付き合って4年になるし
いずれは結婚しようとは思ってるけど
まだ、ピンと来ないんだよね」
「あんなにきれいな人・・・なかなか居ませんよ」
「そうだね」
あんなにきれいな安藤さんでも
彼氏が去ってしまうんじゃないか
って不安に思ってるんだと思うと~何だか切なかった
もし、私が安藤さんだったら・・・
30才過ぎて4年も付き合った彼氏から捨てられたら
立ち直れないと思った
きっと、なかなかプロポーズしてくれない杉山さんに
ヤキモキしてるのだろう
女の執念を安藤さんから感じる
余裕のない女の嫉妬は恐ろしいと思った
☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*☆
それから5年後・・・
26才になった私は結婚して長女(あかり)を授かり
第二子を宿していた
産婦人科で検診を終え、あかりを連れ診察室から出ると~
肩をポンッと叩かれた
びっくりして振り向くと・・・・( ゚-゚)( ゚ロ゚)(( ロ゚)゚((( ロ)~゚ ゚
そこにはお腹が大きい安藤さんが立っていた
「わあ~お久しぶりです
こんなところで会うなんてびっくりです」
懐かしかった
相変わらず美人だった
「あなたの子供さん」
「はい1才なんですよ」
すると・・・看護師さんが診察室から
「杉山さんどーぞ」と呼んだ
「じゃ」安藤さん、いや杉山さんは診察室に入って行った
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