初めての方は こちら (1)職歴【人生いろいろ】 から
今回は~呉服屋でアルバイトした時のお話(前編)
「どこか良いところがないかな~」
新聞の折り込み求人広告を見つめる
結婚してから1ヶ月ほど経つと
専業主婦がだんだん退屈になって来た
旦那の仕事の都合で、勤めていた病院(事務)を
結婚退職し、実家から車で1時間半ほどの
マンションに新居を構えていた
回りには知った人など居ない
旦那が仕事から帰って来るのだけが楽しみである
会話を求めて買い物に出る
もともと働くことが好きで、家にじっとしているのは苦手だ
「働いても良いかなぁ」
旦那に聞いてみる
「大変じゃなければ良いけど・・・
無理しなくても良いよ
まあ~働いてくれるなら、助かるけどね」
子供はすぐにでも欲しかったので
私は正社員ではなく、いつでも辞められるような
アルバイトを探そうと思った
【呉服屋のチラシポスティングのお仕事です
空いた時間で出来ます
主婦の方大歓迎
年齢制限なし】
なんでも近くの公民館である説明会&面接へ行くだけで
2,000円貰えると言う
私は電話を掛けて面接の申し込みをした
説明会に行くと、20人ほどの40~60代くらいの
主婦らしき人たちが集まっていた
その中で20代は私だけの様だった
仕事の内容はハガキの様なチラシを
自分の近所のお宅の郵便受けに入れると言う
単純な事だ
しかし・・・その後があった
チラシは呉服屋の展示会の案内状である
名前入りの配ったチラシを持って来てくれた人
の人数で展示会当日はバイト代が変わると言う
言うなれば歩合制である
引っ越して来てから間もないし
近くに友達も知り合いもない
「すみません
このお仕事はちょっと私には向いてない様ですので
今回は辞退いたします」
そう言って帰ろうとすると、事務員らしきおばさんが
「これは今日のお給料です」と約束通りの2,000円をくれた
そして~店長が話があるらしいので少し待っていて欲しいと言う
少し待っていると店長が現れた
「やってみる気はありませんか」
「こっちに引っ越して来て間もないので
友達も知り合いもいません
飛び込みで展示会にお誘いするなんて無理ですから」
「わかりました
取り敢えず、チラシだけは配って頂いて
展示会当日は来客者の接客をして頂けませんか」
「接客
どんなことをやれば良いんですか」
「簡単ですよ
当日、教えますから心配しないで良いですよ」
「それなら・・・」
「やってもらえますか」
「はいよろしくお願いします」
と言う事で呉服屋で短期のアルバイトをすることになった
それでも、じっと家に居るより気が紛れるし
何より小遣いが出来る
毎日、時間を決めてチラシをご近所のポストに投函した
毎日のノルマは1時間も掛らない
それで3000円は美味しい話だ
10日ほどポスティングをやり、いよいよ展示会当日
私はドキドキしながら呉服屋の暖簾をくぐった
「おはようございます」
そこには既に来ていたアルバイトのおばさんたちが話をしていた
「何人くらい来てくれそうですか」
「はっきりはわからないけど・・・
付き合いで20人くらいは来てくれるかな」
「わ~良いですね
私は、妹とかにも声を掛けたんですけど
確実に来てくれるって返事をもらったのは10人くらいで
あとは、行けたら行くって感じですね」
そんな会話を聞いて、動悸がして来た
私はひとりも誘えていない
店長はそれでも良いと言ったが・・・
壁にアルバイトの個人名が書かれた表が貼られていた
当然、私の名前もあった
縦軸には(人)と書かれている
誘って来てくれた人数か商品を売った人数かが
棒グラフで表されることになるのだろう
それが個人個人の励みになるのかもしれない
でも、私にとっては苦痛以外の何ものでもない
だって・・・どうせ『0』なのだから
は~帰りたい
神様お助け下さい
やっぱり断っておけば良かった
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