初めての方は こちら (1)職歴【人生いろいろ】 から
今回も~呉服屋でアルバイトした時のお話(後編)
店長は「取り敢えず、この小物をきれいに並べて」と私に指示した
私が帯締めや帯留め、髪飾りなどの小物をきれいに並べていると
「良いですか」とお客さんが入って来た
それを見たアルバイトのAさんは
「あら~来てくれたの
こちらへどうぞ
チラシは持って来てくれた」
と自分の名前の書かれたチラシを受け取り、事務員のおばさんに渡す
事務員さんはグラフに色を塗る
あ~やっぱりそう言うシステムになってるんだ
続々とお客さんがやって来て、それぞれの紹介者をキョロキョロ探す
「○○さん」
「まあ~来てくれたの
ありがとう」
そんなやり取りがあちらこちらで聞こえるが
私を探してくれる人など誰一人居ないことを、私は知っている
壁のグラフを見ると、他の人はどんどん人数を増やしている
私は依然『0』で・・・肩身の狭い思いでその場に居た
私はお客さんが試着した着物を片っ端から畳む
高校生の頃~『作法』の授業で習った和服の畳み方が役に立った
自分の居場所を見つけたかのように
私はわき目も振らずに畳んで畳んで畳みまくった
「あれ」
その時・・・私は目を疑った
壁に貼られているグラフを見ると
私のお客さんが5人来たように棒グラフが伸びている
ななな・・・何故なんだろう
私がグラフに釘付けになっていると
店長からポンッと肩を叩かれ
「頑張ってるね
悪いようにはしないから」
そう言ってニコッと笑った
私はピンっと来た
グラフは店長の仕業だ
最終的に終わってみると、私の成績は
ちょうど真ん中くらいだった
この成績でアルバイトの時給も変わるのだ
ひとりも誘えていないのに・・・
他のアルバイトのおばちゃんたちに悪い気がした
これは完全にひいきである
「まあ~若い子は良いわね」
ひとりのアルバイトのおばちゃんが私の横を通り
小声でつぶやいた
私が悪いわけでもないのに~そんな意地悪言わなくても良いのに
20代の頃は『若い』と言うだけでいろんな事が許されていた
駐車違反も見逃してもらった事がある
ご近所の釣り好きなおじさんは
釣ったばかりの魚をきれいに3枚におろして持って来てくれた
「○○さんのご主人、釣った魚をくれるのは良いけど
さばいて持って来てくれたら、尚ありがたいのにね」
30代の奥さんたちが言う
「えっ私、3枚におろしてくれてましたよ」
「あら若い子は良いわね」
要らないこと言わなければ良かった
「きっと私が魚をさばけないと思ったんですよ」
「まあ、そうでしょうけどね
でも、男って若いってだけでチヤホヤするよね」
「そんなことないですよ」
八百屋さんでも『おまけ』をよく貰った
そんな数々の事柄は・・・ずっとずっと続くと思っていた
そして、そんな私に嫉妬して意地悪を言う人たちを
心が狭い人と思っていた
あれから30年経った今・・・
チヤホヤどころか、女扱いさえされない
若い女の子を見ると鼻の下をデレーッと伸ばして
チヤホヤご機嫌をとる男共を見て
『バカじゃないの』と思う私は
心が狭い女だわね
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