相談所の活動は、最初に「辛辣な人」からの反応だったり、無反応の人を多く経験して、やっと自分の市場価値を認識。
それで、すっかり出鼻をくじかれ、現実を突き付けられ、やる気がしぼんでしまった。
相談所からは月2回、各8人とか、すごい人数が紹介されてきていたけど、もうこちらから申し込む気力がなく。
案の定、向こうからも申し込みはそうそう来ない。
来たとしても、すごい太った人か、顔が受け付けられない人。
会ってみないと分からない、という考え方に、どうしても向かえない相手で、申し込みを受けられないでいた。
そんな中、10月後半に一人、紹介書が届いてすぐに、即行で申し込んできた人がいた。
写真の確認なしに申し込みしたんだろうと思わざるを得ない早さ。
でも、申し込みが来るのはやっぱり嬉しい。
とは言いながら、私はしっかり写真をチェックしにオフィスに行ってきました。
ものすごい不細工という訳ではないけど・・・というルックス。
でも、身長がまあまああって、細身だったので、申込承諾をした。
しばらくして、電話が来て、会う約束をした。
ヨシノリさん(仮名)とは、普通に話が進んだ。
・・・というか、当たり障りのない話は、私はけっこうどれだけでも出来る。
お互いの趣味とか出身とか、そういう雑談で2時間が過ぎてしまった。
その2時間で、相手に興味が持てるとか、もっと掘り下げた話が聞きたい、とか、そういう感情が芽生えればいい、という目的もある。雑談には。
でも、そういうのは全然沸かなかった。
これでは何も進まないな・・・と、意を決して、結婚の条件関連の話にシフトした。
そうすると途端に、ズレが生じてきて。
ヨシノリさんが、「結婚する際に、これは譲れない!とかありますか?」って聞いてくるから、
「やっぱり、仕事を続ける意味で、家事の分担に理解を示してくれる人を、と思います」みたいな話を、けっこう言葉を選んで、でもけっこう詳しく、意見を言ったんだよね。
そうしたら、話をするうちに、
「ちょっと難しいと思います」
と、藪から棒に言うので、
「はい?」と、聞き返してしまった。
「難しい」って、面と向かって聞く言葉とは、想定してなかったから。
真意は、私が懇々と譲れない点を行っていたことに関して、「僕自身は寛容だし、相手にも寛容であってほしいと思うんですけど、meheさんは難しく考えてらっしゃる感じですよね」みたいな感じで言われた。
すごいショックだった。私を「難しい」と評価されたことに。
「真面目」と評価されることは多々あるけど、「難しい」は・・・ネガティブですよね。
話を聞いてると、紹介所歴は長いらしく、「これまでどうだったですか」と聞いてやったら、
「僕は基本的にそんな焦ってないし、違う分野の人と話してみたいなと思って会ってるから、結婚は二の次なんですよ」と、38の女を目の前に、言い放ちやがった。
42の男に、ものすごい余裕をぶっこかれた。
これも、ものすごいショックで・・・
多分、ヨシノリさんも、自分が失言したと気づいたんだろう。けっこうすぐに、
「失礼ですよね」と、付け加えてた。
時すでに遅し。
この時点で、3時間近く経過していた。
最後は「3時間返せ」と思いながら、「すいません長い時間」と、私が席を立つのを促した。
向こうはなんか名残惜しそうだったけど、もう私は一刻も早く帰りたかった。
レジで一応、1000円出して「細かいの無いんで」と言ったら、素直に受け取ってお釣りを私に返してきた。
これで決定的、ボツ人件となった。
帰り道、またものすごい凹んだ。
もう止めたい、いい人なんて残ってないんだ、って強く感じてしまう。
元彼がまた、ものすごく恋しくなった。