また友人が一人香港を去ります。
今までも何人もの友人達が香港を去って行きました。
ある人は本当にやりたい事を見つけ、ある人は特にやりたい事も無いけどなんとなく、ある人は何はともあれ一秒でも早く香港から離れたくて・・・等々人それぞれ様々な様子で帰っていきました。
私の日本人の友人は現地採用の方がほとんどなので、帰る時期は自分で決める人ばかりです。
そんな中、今回帰る友人は最初から自分で期限を決めて香港に来ていました。
そして、期限が来た今、非常に潔く清々しく香港を後にします。
香港を嫌いになって去っていった友人は散々悪態をついて思いっきり幻滅して、二度と香港には来たくないと言って帰っていきました。
日本でやりたい事を見つけて帰っていった友人は、香港を懐かしむよりもこれからの事で頭が一杯の様子でした。
でも、彼女は日本でのこれからよりも何よりも、今の一日一日を大切に過ごしています。
今までも彼女は、香港での一日一日を大切に過ごしてきたのでしょう。
彼女を悪く言う人はまずいないという、奇跡の様な結果になりました。
浮き足立つ事無く、日々を大切に過ごしてきたからこそ、彼女は香港で過ごした時間が自分のプラスになったと真っ直ぐに言えるのだと思います。
自分が香港を去る時、きっと私は彼女の様にはいられないでしょう。
きっと香港に悪態をつきつつ、これからの事に頭ぼんやりしながらウットリして日々を消化していくのだと思います。
急ぎ足でバッタバタとやってきて、やっつけ仕事的な部分も多かった気もします。
それでも、私なりに何とかやってきた結果がそうなので、それが自分なりの結果です。
今考えているのは彼女への餞別の事。
折角なので香港の思い出になる様なものを渡せたらと思います。
嵩張らないけど、香港でしか手に入らない、「THE HONG KONG」なもの。
香港が大好きだった頃の自分ならすぐに思いついたのでしょうけど、今は何を渡せばいいのか検討もつきません。
私なら何が欲しいだろう。
香港が大好きだった頃の私なら、何が欲しかっただろう。
チョット、考えてみます。