今年もいよいよペナントレースが始まった。
各球団横一線なのは、まさにこの時期だけで1ヶ月も経てばシラけたレースになっていないとも限らないのだが…。

さて、開幕3連戦だが、バッテリー次第で勝敗が逆になってたなぁ?と思えたのが、阪神の梅野捕手と中日の杉山捕手だ。

4月1日の広島VS阪神戦の1回裏、ランナー2人置いて丸中堅手の打席
初球ストレート ボール、2球目外逆球(変化球)(カウント稼ぎもボール) そして3球目外寄ストレートをガツンとレフトに被弾、5回裏1死1塁で鈴木誠也右翼手の場面でも初球抜き球 ボール 2球目外ストレート系 (また逆球カウント稼ぎ)そして3球目外寄ストレートをレフトスタンドに被弾と判で押したような単純配球である。 更にエルドレッド左翼手に対しても1回裏 初球 外抜き球ボールの後の2球目 逆球真っ直ぐをレフトへツーベース、その後 三振、二ゴロ、四球を挟んで同点の10回裏、ワンバンの変化球の後 またも真っ直ぐでレフト前、打たれた球の再要求はいいと思うが、この場面では怖すぎる(ボールの意図があったかな?)。

配球は明確な答えがないことから、非常に奥が深い。投手の特徴、打者の性質、性格も絡んでくる。また、ボール目的の意図だったのか など分かりづらい部分もある。見る側も結果論のみで判断せざるを得ないところもあるので、多少の罪悪感はある。そこは独断と偏見という事で大目に見ていただきたい。3月31日、4月1日の巨人VS中日戦は、巨人が順調に勝ち星を重ねたが、特に阿部一塁手がもう手がつけられない状態だ。3月31日の初回の一発はカウント0-2からのフォークだが、これに対応出来たのも多少抜け気味だった事もあるが、左中間を意識していた賜物だと思われ、4月1日のサヨナラ打もカウント1-1から同じく逆方向だ。
坂本遊撃手の3月31日の逆らわない一発といい、もうお手上げ状態。まさに打線として繋がっている。

対する中日バッテリーの配球には粘りが感じられないし、淡白だ。強かった頃のしつこさが全くない。フォーク前の高め空振り系見せ球や、ファール稼ぎのグリップ付近系見せ球に物足りなさを感じる。
阿部選手の様なインサイドアウト ツイスト打法は、基本「インサイドを 逆方向に(特にストレート系)」だと思うが、逆にアウトコースのチェンジアップ系(抜き球系)は引っ掛ける傾向にあるのでは。これからは外の鋭い落差のシンカー系(落差がなければチェンジアップ系でもとにかくSB(ストライクからのボール球)をどう対処していくのか、またどう攻めていくかを見ていきたい。坂本選手はよく内角が得意だといわれているのを聞くが、自分はそう思わない。要は離れて立っているので内角もそこそこは対応出来るだろうという考え。むしろ外のキレはそこそこあっても落差のない変化球に強いイメージがある。多少泳いで前でさばいた時などまぁ打球が飛んでいく。昔は引っ張り込む感じだったが、下半身が強くなり広角に飛ばしてくるのでまぁ厄介だ。

このテの変化球は、余程落差がない限りボールにするという強い意識が必要だ。とにかく昔も今も、高校野球からMLBまで抜け球、浮き球、置き球のキレはあっても落差のない変化球は打たれている。殆どの長打はこのパターンだと言ってもいいぐらいだ。その点この3月31日の坂本選手の本塁打は、2-2からのストレートだったのである程度納得はいった。このカウントで右中間に打たれたらしょうがない。気持ちを切り替えるしかない。狙って打てないのが基本ストレートだと思っているので、打ったほうが上手かったという事か。

それにしても野球は守備側の立場で観て、考えるのが楽しい。
そう思えるようになれば本物だ。