「トレードをやっていて苦しい」


と言って相談してくる方のほとんどが、


トレード技術をつける前に、実際の資金を運用して減らしています。



それは苦しと思います。


丸腰でか、せいぜい竹槍を持って戦場に行くようなものですから。


身ぐるみ剥がれない方がおかしいってもんです。



なぜ、


トレード技術をつける前に、実際の資金を運用すると苦しいのか。



それは、技術がついていないとトレードをする時の自分の基準を持てないので


毎回、毎回のトレードで、この先のレートがどうなるか不安を感じるからです。



それで勝てている間はいいのですが、


資金が増えない、増してや目減りし始めると、恐怖以外の何者でもありません。


そして、技術の伴っていないトレードは、たとえ短期的にラッキーで稼げても、


未来がわかる超能力者でもない限り、いずれ資金をすべて失ってしまいます。


なぜなら、明確な売買の根拠がない限り


上がるか、下がるかの2分の1の賭けに、手数料(スプレッド)が入るので


期待値を計算すれば資金は減り続けることは明確だからです。






「何をやるべきか」の基準、いわゆる、ご自身が従う売買ルールが明確になり


その売買ルールへの信頼ができるまでは、


トレードで資金を運用するべきではありません。



それ以外のトレードはギャンブル以外の何者でもありません。


興奮と恐怖のジェットコースターに乗るのは当然のことだと言えます。







トレード中の精神状態が苦しい、ましてやそれで資金が増えていない人は


まず、デモトレードや、勝っても負けても影響のない少額でトレードしてください。


その中で、少なくとも1ヶ月以上の検証でトータルでプラスになってはじめて


資金を運用することができるのです。





この「技術をつけること」と「稼ぐこと」を分けて考えることは


今後トレードで稼いで運用する資金が増えてきたときに


なおさら重要になってきます。




資金の額が増えれば増えるほど、自分の中の感情は増幅されます。


デモトレードや、勝っても負けても影響のない少額のトレードで


マイナスにならない技術を磨いておく経験は


自分の中の感情が増幅されすぎて手に負えなくなる前に


手なづける練習にもなるのです。




基本的な技術を身につけてしまえば、


はじめの頃の感情のジェットコースターに比べると


ある程度、淡々とお金を稼ぐというプロセスに入れます。


特にトレードの場合は、普通の会社員で働く時に比べて


経済的な見返りが大きいですので、


技術をつけるためにお金を稼げない準備期間があっても十分に元が取れるはずです。


その時に最も大事なことは、資金を減らさない(失くしてしまわない)ことなのです。








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■トレードのメンタルで苦戦する人への処方箋(1)

もしあなたが、


トレード中に精神的に苦しんでいるにも関わらず


資金があまり増えていないようでしたら


「技術をつけること」と「稼ぐこと」を分けて考えてみることを


オススメします。


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このブログに出合ったあなたの行動力と、


ここまでこの記事を読まれた向上心に敬意を評します。



あなたのトレードの成功を願っています。


いつもありがとうございます。



          タナカミノル@ジッパー。




■追伸


トレード中に最も克服すべき感情は


【退屈】と【渇望】と【恐怖】です。


トレードでこれらの感情を克服できるようになると


日常生活においても、プラスの変化が訪れるようになります。



これについては、また機会があればお伝えしようと思います。