FXでも株でも、トレード中に不安を感じて苦しくなる人は
そもそも自分の売買ルールが明確でなかったり
その時々の気分によって売買基準が首尾一貫していなかったりします。
売買ルールというのは何もチャート上のことだけでなくて
「損失が出ると、利益が出るまで時間の限りエントリーし続ける」
などの行動パターンも含みます。
意識してるにしろ、無意識にしろ、
実際に自分が行っている売買行動の元となる基準のことです。
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友人のプロトレーダーは
「悩み事で感情が揺れている時はエントリーしない」
「子どもが家の中にいる時はエントリーしない」
など、チャートと関係ないルールを自分のルール表に載せています。
なぜでしょう。
理由は2つあります。
●トレードの目的はトータルで利益を出すことであり、
そのパターンを繰り返して長期的に利益を出せないモノは避けるため
●常にすべての条件を判断して売買しようとすると大変でミスも必ず発生します。
この判断を素早く確実にできるように、
繰り返した場合に長期的に利益を出せるルール
(損失が出ているルールを避けること)を、あえて明確にしておくため
トレードをする際には、すべてこのルール表にしたがって行います。
このルール表がないと、拠り所となる根拠が曖昧で
自信を持ってエントリー決済できないから
毎回不安になってしまうのも無理はありません。
だから、
チャートがエントリーした方向に動くか、逆に動くかで
毎回毎回、一喜一憂してしまいます。
これでは、長続きしません。
まず、ルール表を作って、
トレードにおいてはそれに従うことが大前提となります。
その上で、
検証によってそのルール表を改善していく。
自分が損失を出しているパターンを見つけ出したらそれを避け
利益を出している得意なパターンがあったらそれだけに集中していく。
ルール表を作り、ルールに勝たせてもらうという意識でトレードすると
毎回毎回の売買の緊張感が徐々に緩和されていきます。
トレードで大事なのは負けないことではなく、
トータルで利益を出すことですから、
毎回不要な緊張やロスカットのストレスにさらされると神経が持ちません。
その上で、トレードと離れたところで検証を行い
ルール表を育てていく(改善する)こともできるのです。
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■トレードのメンタルで苦戦する人への処方箋(2)
もしあなたが、
エントリーや決済で不安を感じたり、ポジションを持ったときに
上がるか下がるかわからなくて不安になるようでしたら
いちど
自分が従っている売買ルールを明確に書き出してみることです。
トレード中にする判断は「ルール表どおりか」だけに集中して
ルール表の改善は、
ポジションを閉じたあとの検証で取り組むようにしてみることです。
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このブログに出合ったあなたの行動力と、
ここまでこの記事を読まれた向上心に敬意を評します。
あなたのトレードの成功を願っています。
いつもありがとうございます。
タナカミノル@ジッパー。