ある程度自分のお金を運用した経験のある人なら、




自分の大きな感情の起伏で冷静な判断力を失って




痛い目にあった経験が一度や二度はあると思います。




それで「感情を押し殺さなければ、トレードに勝てない」と勘違いして


さらに泥沼にハマっているトレーダーがけっこう多い。







折しも、FXブームと前後して






ジェイコム株の誤発注事件の際にわずか10分程度の間で約20億円超を稼いで、




「いつもと変わらず冷静だった」というコメントをした




ジェイコム男ことB・N・F氏のキャラクターと合わせて








 デイトレーダー = 人間的感情が一部欠落しているように見える人が稼ぐ(?)








というイメージが広く日本に浸透した影響もあるとおもいます。










B・N・F氏が大学を中退してから就職経験のないことや、




東京・港区の4億円の超高級マンションに引きこもって、




カップラーメンを食べながら取引をしている生活ぶり、




「株を止めたくても止められない」などの発言は




高視聴率ドラマのモデルになったり、




本人もマスコミにも取り上げられて大きな注目を浴びました。














このストーリーは




トレードにおける感情(メンタルコントロール)の重要性を




間接的に示して、トレードでうまく行っていない人に




「感情に振り回されている限りは負け続ける」




ということを氣づかせると同時に








「無感動な人間にならなければトレードで成功できないのならば




 自分はトレードで成功しなくてもいい」




という正当化




「自分にはトレードは向いていない」とトレードを諦めるときの




言い訳の根拠にもなったりします。
















B・N・F氏が実際にどうやって感情のコントロールをしているかの分析はともかく




これからトレードで、資産を作っていこうという人にとって






「トレードで稼ぐには感情を押し殺して感じなくなるようにならなければならない」






というような類の感情のコントロールに関する思い込み(誤解)は




より、トレードの成功を困難にします。












なぜなら、




感情は人間の防衛本能が危険を知らせるための機能であり







危険を認識できないことは即ち死につながります。







なので





危険を知らせている感情を無視しようとすればするほど







人間の脳は、危険の情報が届いていないものと思って







より強い感情でその危険を知らせようとしてくれます。






つまり、




感情を押し殺そうとすればするほど







より大きな感情として意識がそちらに向かうようになってしまうんですね










では、




トレードの判断を誤らせるような感情に対して




どう対処すればいいのでしょうか。














まずは、




トレード中の自分にどういう感情が起きているのかを観察します。




無自覚に振り回されている段階から一歩踏み出すわけです。






つぎに、




その感情が何(どんな危険)を伝えるのかを理解します。






最後に、




その危険に対する適切な処置を行うことです。








具体的な例を上げてみますね。






感情を観察するには売買日誌に「感情」を記録することを目指します。




例えば損切りが遅れてしまった時の感情としては




「もう少し待てば戻すんじゃないか」(希望)




とか




「損失を確定してしまうことが嫌だ」(恐怖)




などです。










そしてその感情が何を伝えているかと言うと




「利益の出る可能性を大切にしよう」




「損失を確定するとお金が減るよ」




という事です。




結局はすべて自分の幸せのために良かれと思って起きている感情です。










そしてここで




「利益の出る可能性を大切に」して




「お金を減」らさないようにするために




今損切りしないことが果たして良い戦略か、




長期的に見た場合の判断基準を自分が持っているかを確認します。










持っていなければ、




それを持つための行動をすればいいのです。




検証ですね。






そして、判断基準を持っていれば




次からトレード中に同じような感情になったときに氣付きます。






「恐怖さん、希望さん。私の利益のために教えてくれてありがとう。




 けれど、検証の結果、ここで損切りした方が長期的には利益が大きくなるんだ。




 だからもうその感情で教えてくれなくても大丈夫だよ、さようなら。」


















感情に振り回されないためのステップをおさらいすると、




・どんな感情が起きているのかを観察し


・その感情が何(どんな危険)を伝えるのかを理解し


・その危険に対する適切な処置を行う




です。














トレード中に感情の起伏が大きいのは




「危険を認識して適切な対処をする」ということを行っていない、




やるべきことをやっていないことにほかなりません。








ちなみに、感情のパターンには個人差がありますが




その感情のパターンは




何もトレードの中だけに限ったことではありません。






人生の中にやり残していることがたくさんあると




それを持ち込んでトレードすることになるので大変です。








「危険を認識して適切な対処をする」ことで、




感情に氣づいてもそれに振り回されることなく、




より望ましい結果に近づいていくことができるのです。










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■トレードのメンタルで苦戦する人への処方箋(3)




もしあなたが、




トレード中の感情に振り回されているのならば、




・まずどんな感情が自分の中で起きているのかを観察し


・その感情が何(どんな危険)を伝えるのかを理解し


・その危険に対する適切な処置を行う




また、NLP(神経言語プログラミング)などの


心理学適切な処理をすることで、


望ましくない感情に対して「我慢」や「押し殺す」のではなく




目標を達成しやすくするための見方につけるという選択肢も


視野に入れてみるといいかもしれません。






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このブログに出合ったあなたの行動力と、




ここまでこの記事を読まれた向上心に敬意を評します。






あなたのトレードの成功を願っています。




いつもありがとうございます。






          タナカミノル@ジッパー。










■追伸




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