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「いま実行している点のうちかなりの部分が、

 せいぜいのところ力の無駄遣いである事実を認識すべし

 原則から外れるところを大部分無視するか

 中止すれば、人生が単純になり、業績がはるかに向上する」

  ジム・コリンズ『ビジョナリー・カンパニー2』より
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いつでもゼロから資産を築けるという前提で
ダイナミックに生命を表現する
風変わりな錬金術士の集団。
MSTCのタナカミノルです。

最近結構メールで感想をいただけて嬉しいです。

前回までのメールで
カーレースで弱小チームから優勝したGTRの戦略や
工場の生産性や在庫管理で生産性を上げる
制約理論を紹介してきました。

誤解を承知でざっくりというならば、

★大事な2割(または最重要の1%)を見つけて
★それ以外に費やしていた労力を制限する

という考え方です。


これは、機械や物に関することでしたが
トレードのような技術習得にも応用できます。



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●スループットを最大化する(MSTCの場合)
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たとえばMSTCでの売買ルールの前提は

☆エントリーするところよりも
【エントリーを避ける場合】を明確にして
確率で利益を出すという考え方です。

エントリーを避けるのは
チャート分析による判断だけでなく
体調や感情的なものも含めて
損失を出しやすい状況はすべて避けます。

それだけで本来「上がるか下がるか2分の1」
のゲームを確率的に有利にすることができます。



また、

長い経験が必要と言われてきた
「裁量トレード」の習得でも
結果に響く2割(~1%)があります。

経験の基礎が「分析と意思決定」だとするならば
ツールを使ったローソク足ごとのチャート倍速再生で
従来1年間に行っていた意思決定を
数時間で立て続けに経験することができます。

これが「過去トレ」と呼ばれるMSTCのStage1の課題です。

まずここで、基本的な分析をデキるレベルまで
自己モニタリングとライン分析を習得します。

すると制約条件は移動して
Stage2、Stage3と内容とテーマをがらっと変えます。



これが相場分析をろくに身につけないままで
・待つというプレッシャー
・お金のプレッシャー
などを同時に経験するならば
トレードがある種、才能や運に依存した超難関スキル
のように見えてもムリもありません。


すぐにお金を稼ぎたくても
わざわざメンタルの話からはじまるのは

トレードで利益を出した上で実現する
「幸福で自由な人生」に影響する
制約条件を逆算してプログラムができているからです。

では、メンタルの中でも
全体に影響する1%はなんでしょう?



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●ロジカルツリー(論理関係の線で枝分かれした木)
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制約理論(TOC)が提供しているツールを使うと
バラバラに見える多くの現象が実は
1つか2つの原因から生じていることを特定できます。

目に見える問題はいわば原因を映した鏡なので、
鏡(問題)を分析したり、破壊したりすることよりも
原因となる炎を消すことの方が先です。

その時に、どこに炎(原因)があるかを知るために
論理的な関係をねばりづよく追っていくのです。

トレーダーが抱える問題もたくさんあります。

・損切りができない
・利益確定が早い
・利益確定が遅い
・過剰エントリー(ポジポジ病)
・エントリー見送り
・破産リスクを過剰に取ったポジションサイジング
・コツコツドカン
・ルール違反
・ノウハウコレクター
・検証嫌い
etc....

以前、アンケートしたときに30個くらい出てきました。

それらのすべての問題の原因を
心理学的な知識も加えて制約理論で整理すると
たった2つの問題に収束しました。


それが

×自分は特別であると感じたい
(承認欲求・自己重要感へのフォーカス)

×未来を確実に予想したい
(安定・確実へのフォーカス)

この2つです。


だとすれば対策もシンプルです。

抽象度が高いので少し解説が必要だとは思いますが
結論だけ言うと

☆価値を生み出す態度
 (感謝と貢献へのフォーカス)

☆どんな状況の変化にも対応するという柔軟性
 (自然界に準じた成長へフォーカス)

あらゆる問題を生み出している原因を解消する
もっとも効果的なのが二つの態度です。


MSTCの講義や解説がときどきFXと何の関係があるか
わからないと感じるような時は
制約理論のことを思い出して
思考の抽象度を上げると理解しやすいと思います。



そして、
「全体の結果を生み出すのは2割(~1%)の要素である」
「すべての問題を生み出している原因はひとつか、せいぜいふたつ」

この考え方をあなたの人生に当てはめるとどうでしょう?



↓↓↓

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●キーストーンハビット
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人生のさまざまな側面によい影響のある
たったひとつの習慣があるとしたら?

その質問の答えが、この本にあります。

 → http://m2kt.net/kg16046/3921

個人だけでなく、
会社でも(それも利益と一見関係ない習慣!)、
社会でも!

全体に高影響を与えるために
「たったひとつの習慣」があるかないかで
雲泥の差がでてしまう。

この本は以前、例外的にMSTC生にもオススメしましたが
正直、これから1年の学習という学習は
すべてこの本からだけに絞ってもいいと言えるくらい
インパクトがあります。

制約理論の個人的生き方への実践という目線で読むと
また違った視点で理解が深まるのではないかと思います。




制約理論シリーズは次回で終わります。
その日から成果が上がる具体的な方法を紹介します。

それでは、また。
今週も調和のとれた
素晴らしい一日を!


いつもありがとうございます。

             タナカミノル




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~~前回までの内容おさらい~~
 制約理論(TOC)シリーズ
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(第1回)制約理論合宿のシェア
盲点に氣づくために●●する
→ http://m2kt.net/kg16046/4921

(第2回)なぜ、大逆転でNo1になれたのか?
・チームの人数を減らしたり
・最も優秀な技術者を現場から外したり
・エンジンの高馬力化を追わないようにしたり
非常識な本質をついたGT-Rの成功事例とそこからまなぶこと
→ http://m2kt.net/kg16046/5921

(第3回)犯罪行為に等しい「まじめな努力」
●要素間に影響がない世界観を「コストワールド」と呼ぶ
●要素間に影響がある場合は1%のミスで全部が台無しになる
●そのような世界観を「スループットワールド」という
●結果を直接向上しない努力は資源の無駄遣いという犯罪行為だ
●何が最も重要な1%かを論理的に導く道具が「制約理論」
→ http://m2kt.net/kg16046/6921

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