タナカミノルです。

飛躍的に能率を上げる
「制約理論」についてのシリーズ。
今日は具体的な「やり方」を取り上げます。

その前に、
【能率】を上げる目的ははなんでしょう?


また抽象的な話か!
と思った人もいるかもしれませんが^^
能率を上げるためにも、とても重要なのです。

なぜなら、
能率を上げた結果がそれほど魅力的でなかったり
たいして喜びが増えなかったら
わざわざ能率をあげようとしないばかりか

「ほどほどでいいや」
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
と、手を抜くクセが
ついてしまうからです。

ほどほどででいいやと手を抜くクセは
時と場合に応じて使い分けてると思っていても
生きること全体に破壊的な影響を及ぼします。

それは
・「対立は仕方がない」
・「ものごとは複雑だ」
・「世の中には悪いやつも居る」
(だから自分もズルしたい)

という前提を受け入れてしまっている
態度だからです。

この3つは制約理論では
全体に影響する2割(1%)を見つける
明晰な思考の妨げになる信念として
指摘されています。


もしあなたが、
なににしろ明確な根拠なく
「ほどほどでいいや」と思っているとしたら

制約理論はきっと
・やらないことに論理的な根拠を与えるか
・やるべき理由を明確にしてくれたり
・見えていなかった打開策(第3案)

などをを氣づかせてくれます。

では、能率を上げる目的はなんなのか?




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●2013年タナカミノルの場合
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能率を上げる究極の目的は
もっと充実した人生を送るためです。

なので、「何の能率を上げるか」
についてしっかり吟味していないと
せっかく能率を上げても
充実した人生とかけ離れてしまったあげく

「ほどほどでいいや」という
破壊的な習慣を強化することになってしまいます。

何の能率を上げるかについては
年末のWebセミナー(価値観の設定ワーク)を思い出して
参考にしてもらえればと思います。

【参考】「愚か者は成長しても2倍バカをやるだけ」
http://m2kt.net/kg16008/3931



ちなみに私タナカミノルの2013年のテーマは
【ザ・ファミリービギンズ】でした。

2012:ジッパー・ハイブリッド(4つの原型)
2011:ダンシング・クイーン

など私は毎年のテーマを設定しています。

以下は純粋に私の一年間の中で
テーマに関連するものをイベントベースで
ピックアップしてみました。

せっかくなので、2014年はじまって
あなたが実際に同じ一年を経験するつもりで
読んでみてもらえると「能率」について
意欲を持つのに効果的です。


では、想い出すままにピックアップすると、、、、



【ユーコンリバークエストの完漕プロジェクトの成功(6人)】
★カナダ(大会4日間+前後)6人+現地在住日本人サポート5人
★現地日本人会長宅でホームパーティ
★水上(群馬)カヌー&ボートトレーニング(温泉付き)

【キリマンジャロ登頂プロジェクトの成功(3人+サポート1名)】
★キリマンジャロ登頂(7日間)3名+シェルパ12名
★タンザニアサファリ3箇所(3日間)
★北岳登頂トレーニング(2泊3日)
★雲取山トレーニング(1泊2日)
★低酸素室トレーニング(3日間)

【MSTCを動画で告知して800人以上が参加(受付24時間で売上1億円突破)】
★全国規模の対面コミュニティ活動開始(過去トレ会)

【ヒーローズジャーニーを疑似体験する】(73名)
★「破壊と創造のマステリー」がテーマの
 3日間宿泊型セミナー(メンターアカデミー)成功

【MSTCメンバーとの旅行】
★メンターチーム38名参加@沖縄
★サマーメンターチーム+6名参加@シェアムリアップ~プノンペン

★【北海道自転車ツーリング(札幌~旭川~富良野~)】

【その他、主に起業家の友人たちとの旅行】
★@プーケット(7泊)
★@熱海(2泊~) ×3回
★@下田(2泊)
★@軽井沢(2泊)
★@マレーシアKL
★@台湾
★@山手線一周ジョギング
★@逗子カヌー&トレイルラン

★世界一の高さのバンジージャンプ @マカオタワー

★10人家族での生活
・仲の良い起業家がたむろして、いつでも
 質の高いアウトプットやブレインストーミングができる環境

★MSTCの哲学を企業コンサルに適用
 企業の永続的な利益の最大化を目指して
 メンタルや心理学の話を出さず
 NLPセッションもナシで、創業者や
 スタッフのトラウマを解消するコンサルティングが
 可能だということを検証。
 30~100名規模で経営者向けセミナーも何度か開催。

★コンサルティング会社設立
・MSTCの基本スキルと教養をベースに
 企業コンサルティングに活用する人材と
 プラットフォームを確保。
 クライアント企業が成果を出しはじめる。


その他、
海外に法人作ったり不動産を借りたり、
弁護士関連でいろいろな経験をしたり、

ガールフレンドとの2人でのデート、
単独の旅行や仕事の出張は除いています。
(リストの長さが数倍になるので)


いかがでしょう?

あらためて自分で振り返ってみて
自分ではよく一年間でここまでやれたなと
驚いてます。


もちろん、
・金銭的な状況
・肉体的な状況
・人脈や組織力的な状況

などがあってこそですが
能率の目的を探求する
「時間管理」のアイデアがなければ
ここまでの経験はなかったはずです。


あなたの2014年のテーマは
どんな経験を通して
どんな人生にあなたを導いてくれるものでしょう?

その「目的」があったうえで
能率を上げる、具体的なやり方の話に入ります。





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●全体のスループットを改善する
 ~今日から能率が2倍になる方法~
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個人においても
企業においても

多くの場合で
すぐに、能率を上げる方法があります。

それが

「マルチタスクを辞める」

ということです。

ただこれだけです。


アイデアそのものは
聞いたことがある人も多いでしょうし
なぜ、能率があがるかの想像は
つくと思います。

けれど、実際に行動に移すのは
勇氣が必要だったりするかもしれません。

たとえば

複数のプロジェクトが動いていて
残タスクが膨れ上がっているとしたら
2割のプロジェクトを停止してみます。

一切手を付けないのです。

制約理論(TOC)では
具体的な根拠を持って
マルチタスクによって失っている
生産性を提示できるので
大胆な意思決定ができます。

結果的に、タスクの消化率が3倍以上に上がった
企業での事例がTOCでは紹介されています。


個人のマルチタスクを減らすために効果的なのは
プロジェクトそのものよりも
「やりかけを減らす」=やり切るまで他に手をつけない
という意識だけでずいぶん違います。
これは京都のTOC合宿で
実際に生産性を計測しながら自分自身でも体験しました。

すぐにできる具体的な方法としては

★一日の最初にタスクリストを作って上から順に消していく
★メールチェックの回数を制限する
(フェイスブックやチャットワークなども含む)
★タブブラウザでひらっきぱなしのページを閉じる
★5分以上かかる横入りタスクは無視して翌日のタスクに入れる

などです。

寝るときに、枕元にケータイを置かない
遊ぶときはケータイを機内モードにする
などもやってみて「効果的な」リフレッシュ・休養に
影響を感じました。


やることを決めるよりも
やらないことを決める(守る)ことがポイントです。


私は結構読書量が多いほうだと思いますが
3ヶ月~半年おきに2~3週間
ビーチリゾートでまとめて読書する以外は
あまり読書の時間を取りません。

その間に、「読むに値する重要な本」を
リストアップしておいて吟味した本を、
まとめて一度に大量のインプットをすることで
関連性や、新しいアイデアを見つけたりします。


参考になればと思います。




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●制約理論についてまとめ
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制約理論(TOC)の話は今日で最後にします。

制約理論適用の5ステップのうち
メールではほとんど
最初の1つ目である「制約を発見する」までしか
取り上げていません。

もしかしたら次のステップとして
制約条件を強化することを思い浮かべるかもしれませんが
それは実は4番目で、まだ先にやることがあります。

全体に影響する2割(1%)を最優先する規律を持てば
制約(能力やスキル)を向上しなくても
成果は2倍以上になるものなんですね。

これは、
落ちこぼれだった私にとっては
非常に魅力的なアイデアでした。


制約理論は、著作権フリーです。

自然科学の常識をそのまま使っているだけなので
科学と同じパブリックドメインであるべきだ
という創始者のゴールドラット博士の考えからです。


制約理論について、最初に1冊だけ読むなら
MBAの教授が主人公の前回紹介したこの本がオススメです。
→ http://m2kt.net/kg16008/4931

が。

もし、一生で制約理論を1冊「しか」読めないとしたら
こちらがオススメです(私はこちらの方が繰り返し読んでます)
→ http://m2kt.net/kg16008/5931

抽象的で難しいという感想も多いですが
ゴールドラット博士自身もこの本が一番大事だと
思っていたらしいです。

上記の物語を読んでイメージがつかめたら
実際の活用方法はこちらの日本人が書いた解説が
非常にわかりやすいです
(ゴールドラット博士の側近として世界で活躍された方)

全体最適の問題解決入門―「木を見て森も見る」思考プロセスを身につけよう
→ http://m2kt.net/kg16008/6931





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●つづく
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今回の制約理論シリーズにも
いろんな視点から個別の感想をいただきました。

いろいろな方々が読んでくださっているとは思いますが
感想をくださる人の反応の方が目立つので
私も自然と反応が大きい方に寄せた内容を書くようになります。
(いろんな物がつながって見える抽象的寄りとか、
 すぐに行動に移せる内容の具体的寄りとか)

もしよかったら、感想をメールいただけると
ありがたいです。


あしたからしばらくメールはおやすみします。
(MSTCメンバーにはメールします)


意志力の研究を元にした
習慣の獲得(変更)については
制約理論をベースにサービスを作って
MSTC生の中から希望者向けに
テスト提供を開始しようと思っています。

簡単に言うと、
個人の制約条件は
「時間」でもなく
「お金」でもなく
「能力」でもなく
意志力(マジックポイント)であり、

全ての選択(意思決定)を
限られた【意志力】を何に配分するか
(何に配分しないか)の投資行動と考えて

行動をコントロールする環境と
メンタルマネジメントを確立するという
サービスです。

私自身がいままでの心理学の知識や
歴史的検証結果を
制約理論を元に体系化したいという
知的欲求もあります。

もし興味があればこっちをクリックしてください

↓↓↓
http://m2kt.net/kg16008/7931
(500人くらいいれば次回メルマガでも取り上げます)



それでは、また!

ダイナミックに生命を表現して
素晴らしいいちにちを!

いつもありがとうございます。







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~~前回までの内容おさらい~~
 制約理論(TOC)シリーズ
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(第1回)制約理論合宿のシェア
盲点に氣づくために●●する
→ http://m2kt.net/kg16008/8931

(第2回)なぜ、大逆転でNo1になれたのか?
・チームの人数を減らしたり
・最も優秀な技術者を現場から外したり
・エンジンの高馬力化を追わないようにしたり
非常識な本質をついたGT-Rの成功事例とそこからまなぶこと
→ http://m2kt.net/kg16008/9931

(第3回)犯罪行為に等しい「まじめな努力」
●要素間に影響がない世界観を「コストワールド」と呼ぶ
●要素間に影響がある場合は1%のミスで全部が台無しになる
●そのような世界観を「スループットワールド」という
●結果を直接向上しない努力は資源の無駄遣いという犯罪行為だ
●何が最も重要な1%かを論理的に導く道具が「制約理論」
→ http://m2kt.net/kg16008/10932

(第4回)キーストーン・ハビット
●MSTCの売買ルールの前提は「しないこと」を決めること
●しないことを決めてやっと「集中スべきこと」に集中できる
●複雑な問題も、因果関係をさぐるとだいたい1個か2個の原因にたどり着く
●トレードでの問題の原因は「承認欲求」と「安定」へのフォーカス
●人生全体に影響を与えるたった一つの習慣が「キーストーンハビット」
→ http://m2kt.net/kg16008/11932

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