こんにちは、タナカミノルです。
今日から飛行機に乗って日本に出張で
土日は京都でTOC(制約理論)の合宿に参加します。

翌週は7日間連続で
グループコンサルなどのイベントです。
出張が終わるまでメールはまたお休みする予定です。
(ファインディングジョー上映会でお会いする方はお楽しみに)

今日は、昨日のメールで出した問題の
回答について話します。





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「どんなに大きな数を掛け続けても
 ゼロを掛けたらゼロになる」

     ウォーレン・バフェット


いくら努力していても
ひとつのミスが
全てを台無しにしてしまうことがあります。

ひとつの見落としが
どんなに努力してもなかなか
結果が変わらない原因に
なっていることがあります。


コストワールドではなく
スループットワールドで考えると
いまのあなたの能力の状態のままでも
大きく結果を変える可能性があることに氣づきます。


制約理論はその「集中すべき1点」を
多くの人の知恵を直観を使いながら
論理的に見つけ出すツールを提供しています。


けれどもあなたの創造力を使って
なにが制限になっているかを探す
簡単で効果のある方法があります。

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イメージしてみてください。
もし、あなたが今日100億円を手に入れたら
これから1年間で何を失うでしょう?

得るのではなく「失う」ものです。



潜在意識にブレーキを掛けているこの存在を
以前(約4年前)、私はトレードのブログに書いています。

続・トレードで成功できない本当の理由「●●恐怖症」
http://m2kt.net/kg16008/31031





「次の4年間で収入を8.4倍にしようと思ったら、
 ボトルネックになるのはなんだと思いますか?」


昨日の中村静雄さん(私の友人・67歳)の
ストーリーを読んでいればもう察しがつくと思います。

あまり受け入れたくはないかもしれませんが
一番反発するのは身近な友人だったり
本来幸せを願ってくれているはずの家族であったりするわけです。

あなたが成果を出す上で
彼ら・彼女たちとの
「いまのままの関係」は失われます。

本来、物理学的にも「関係の現状維持」は幻想ですから
そもそも「失われる」という表現は
恐怖によって、かなりの盲点をはらんでいます。

そのことで「やらない言い訳」を
自然と作り出してしまいます。

逆に、関係は常に変わり続けているのだと理解すれば
ダイナミックにリスクをとって
環境を変えることも、当たり前に感じるかもしれません。


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次の4年間で収入を8.4倍にしようと思ったとき
その足を引っ張ろうとしたのは友だちだった。

この出来事を少し一般化すると

劇的な収入の変化をもたらす上で
もっとも大きな抵抗となるのは

・能力の差でもなく
・時間の差でもなく
・投資できる資金の差でもなく
・質の高い情報でもない

それは
あなたの「環境(臨場感を作っているもの)」です。


日頃コミュニケーションの多い人
上位8人の平均があなたの未来だ
ということわざがあります。

これは、過去に出会った人の影響からくる
自問自答(脳内コミュニケーション)も含まれます。

環境というのは
文化も含まれます。

かつて大韓航空機が連続して大事故を起こした時
劇的な改善をもたらしたのは
「パイロットは英語を必須とする」という
たったひとつの対策でした。

元々技術や能力の問題ではなかったんです。
それでも事故が繰り返し起きたのは
上下関係を重視する儒教的な文化が原因でした。

機長のミスに気付いた副操縦士が明確に指摘できなかったり
欧米人の管制官に気後れして危機を伝えられなかったり
すべて、当事者の能力や自己責任を超えた、文化の影響が
あったわけです。

だから、考え方を変えるのではなく
思考・コミュニケーションする環境を変えたのです。
それで、結果が劇的に変わりました。


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あなたの
「環境(臨場感を作っているもの)」の大部分は
あなたが接する(出会ってきた)人たちによって
作られています。

その結果が、いまのあなたの現状です。

もし、あなた自身の結果を変えたいのなら
いまの環境のまま変わろうとすることは
あなたの努力に
バフェットの言う「最後にゼロを掛ける」
ようなことなのです。


一連のメールを読んできたあなたならもう
この重要さご理解いただけますよね?


環境を変えるうえで最も影響のあるのが
「コミュニティ」に参加することです。


私は
・サハラマラソンも
・複数の会社の経営も
・海外移住も
・キリマンジャロ登頂も
・ユーコン川下り715kmレースも
・FXですらも

最初から自分の意志ではなく
環境(コミュニティ)に流されて
経験として実現しました。

これは「習慣の力」でもレポートされていますし
MSTCでも、ある上限以上を稼ぐトレーダーはみな
「コミュニティのちからを使う」というスキルが高いです。


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環境(による臨場感)は一時的なものではなく
ずっと続くことが重要なので
コミュニティなど影響を受け続けるものを
自分の生活に取り込むことがオススメです。

このメールがひとつの環境になって
あなたのお役に立てればと思っています。


明日から出張なので、少し長めになりました。

それではまた!

  いつもありがとうございます。

               タナカミノル










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~~内容おさらいの参考に~~
 制約理論(TOC)シリーズ
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(第1回)制約理論合宿のシェア
盲点に氣づくために●●する
→ http://m2kt.net/kg16008/61031

(第2回)なぜ、大逆転でNo1になれたのか?
・チームの人数を減らしたり
・最も優秀な技術者を現場から外したり
・エンジンの高馬力化を追わないようにしたり
非常識な本質をついたGT-Rの成功事例とそこからまなぶこと
→ http://m2kt.net/kg16008/71031

(第3回)犯罪行為に等しい「まじめな努力」
●要素間に影響がない世界観を「コストワールド」と呼ぶ
●要素間に影響がある場合は1%のミスで全部が台無しになる
●そのような世界観を「スループットワールド」という
●結果を直接向上しない努力は資源の無駄遣いという犯罪行為だ
●何が最も重要な1%かを論理的に導く道具が「制約理論」
→ http://m2kt.net/kg16008/81031

(第4回)キーストーン・ハビット
●MSTCの売買ルールの前提は「しないこと」を決めること
●しないことを決めてやっと「集中スべきこと」に集中できる
●複雑な問題も、因果関係をさぐるとだいたい1個か2個の原因にたどり着く
●トレードでの問題の原因は「承認欲求」と「安定」へのフォーカス
●人生全体に影響を与えるたった一つの習慣が「キーストーンハビット」
→ http://m2kt.net/kg16008/91031

(第5回)今日から能率が2倍になる方法
●根拠の無い「ホドホド」は人生に破壊的な影響を与えている
●制約理論は1.やらないことに論理的な根拠を与えるか
●制約理論は2.やるべき理由を明確にしてくれたり
●制約理論は3.見えていなかった打開策(第3案)を氣づかせる
●タナカミノルの時間管理は「年間テーマ」から決める
●すぐに個人も企業もマルチタスクを辞めること!
→ http://m2kt.net/kg16008/101032

(第6回)ボトルネックを徹底活用する
●有意義な人生を送るために現状を変えようと思った時にするのは
「適切なゴール設定をする」「適切な現状(自己)認識をする」
●ゴールは安心領域の外に設定することで達成されやすくなる
●現状認識は「能力が需要に満たないもの」はなにか?
●ボトルネックの能力を高める前に、徹底活用する
→ http://m2kt.net/kg16008/111032
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