タナカミノルです。

「絶対確実な方法があるはずだから欲しい」
という態度が実は

過剰な「自己重要感」を引き起こして
さまざまな弊害を生み出しているという

前回のミステリー分析には、
驚きの声を頂いています。


ーーーーーーーーーー引用ココから(一部カッコ内は編集補足)
タナカさんのメルマガで、自分はまさに、
「交換可能な部品(になること)」を求めていました。
さいしょは「?」って感じでしたが、よく考えるとその通りでした。
それに氣づかせてもらってありがとうです。

交換部品になりたくない、自分は特別だ、誰よりも優れている、
素早く誰よりも先んじて情報を得て利益を享受したい、
自己重要感が強く、そんな自分を褒めてほしい、
何も変化しないのに他人への働きかけと言うか攻撃を繰り返していました。
暇人と言うか、無駄なことに相変わらずエネルギー使ってるなーという感じです。
その影響が、トレードにも出ているというのは、これまでも書いてきたとおり。

そのためにどうすればいいか、マステリーの取り組み方、
いろいろなワークについても、これをすればうまくいく、の繰り返しでした。

最近は、ようやく楽しめるようになってきています。
痛みを避けて快楽を得ることを相変わらずしていますが、
それに氣づけているということは、進歩したなあと自分を褒めてます。

ーーーーーーーーーー引用ココまで


すでに半年以上、メンタルのトレーニングをしている
MSTC塾生の方であれば、
指摘されれば、このようなパターン認識も
自分の盲点を避けて行動していく
力にすることができます。

できますが、大部分の人は
古い情動的な反応が習慣化していると
他の選択肢の存在を認めることすら
脅威に感じて、パニックで攻撃的になることもあります。

ありますので
分析の結果だけでなく
日常で「劣等感」「恥辱感」の痛みを
受け続けているという分析プロセスも重要で
役に立つはずです。



今日は、

「できるだけ絶対確実に給料分を稼ぐ方法」

というフレーズを聞いた時の反応別で見えてくる
それぞれのタイプの盲点について。


「そんなものはない」と
反射的に決めつけてしまうBさんが
陥りがちなパターンについて
ミステリー分析してきます。



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絶対確実なものなどないと決めつけがちな
「勉強熱心だけどチャンスを待っているBさん」
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絶対確実なものはホントに無いのか?

考える抽象度を変えれば、
曲げられない自然法則や原則(=絶対確実な方法)
はあるということは前回まででわかりました。

けれども、
聞く耳すら持たず

「確実なものは絶対にない」



反射的に判断してしまうということは
(少なくとも、無視に近い嫌悪感を感じているので)

「全ては変わり続けて、情報は古くなると使えなくなる」

「物事は複雑で、分野ごとの個別の方法が重要で
 すべての分野に通用する普遍的なものなど興味ない」

という風に世界をとらえている可能性があります。

このように世界を
「複雑」で「不安定」だと捉えている人は
自分の中の「安定感のニーズ」を抑圧している場合が多く
そのバランスをとるために

別の場面で、
過剰に「安定感のニーズ」に集中することがあります。


たとえば、
・大切な人間関係が将来にわたって続くものかどうかを
 確かめるために、理不尽な行動で相手を試そうとしたり

・病的に細かいところまで氣になって、
 重箱の隅をつついて未来を予測可能にしようとしたり

・常に「安定が崩れるかもしれない」という
 恐怖を避ける事が行動のベースになってしまって
 自由な人の態度を見ると怒りや見下しを感じたり

ということが起こったりします。


あなた自身にも
思い当たることもあるかもしれませんが

あなたの周りで
あなたを不愉快にさせる人
なにか不可解な人の行動を思い出してみると

当てはまる顔が何人か浮かぶのではないでしょうか。




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■「わたしはこんなに強いストレスにさらされているんだ!」
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絶対確実なものなどないと決めつけている人
普遍的で抽象的な原理原則には興味が無いと決めている人
(低い抽象度、具体的なレベルだけで考える習慣の人)
=>バランスを取るため、
  別の場面で過剰に「未来を予測しよう」と
  安定に集中する

Bさんの行動のテーマは
「わたしはこんなに強いストレスにさらされているんだ!」

という諦めや、恐怖や、怒りを表現することが
中心になります。


けれども

バラバラで無関係に見えるものごとを
抽象度を上げて普遍の原理原則との
関連性を持って考えることができれば

すべてがシンプルで
美しいつながりを持っているのだという
安定感を持つことができます。

この絶対的案安定感を持つことで
ひとつひとつの成功も失敗も
原則を表現するコンテクスト(文脈)にすぎないので
振り回されることがなくなります。

ひとつひとつの結果に振り回されることなく、
一貫性のある基準で行動しつづけることができます。

確率思考で物事をとらえ、
意思決定するということは

「抽象度を自由自在に行き来して
 考えることから来る絶対的安定感」

が、ベースになっているのです。





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■つづく
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第5回からはもういちど、議論のスタートに戻って
「給料分を確実に稼ぐ」ということについて
Aさん、Bさんの思考パターンを比較して振り返りながら、

Aさん、Bさんの盲点を見つけ出して
さらには新しいCさんのアイデアを生み出す
【ミステリー分析の手法】について、

これから取り上げていく予定です。

(つづく)





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引き続き私自身の盲点を掘り下げるために
今月はいろんな日本人起業家、
様々な分野の第1人者的なひとたちが集まる
タイや沖縄でのセミナーやセッション
ミーティングの予定を入れています。

わたしの人生に直接大きく影響する点としては
結婚や男女関係の盲点が取れてきた感じです。

きょうもありがとうございました!


           タナカミノル


●追伸

ご意見、ご感想をメールの返信でいただけると
今後の内容の参考になるのでありがたいです!






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~~内容おさらいの参考に~~
 ミステリー分析シリーズ
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(第1回)できるだけ絶対確実に給料分を稼ぐ方法
・「【絶対確実に稼ぐ方法】なんてない」という決めつけも危険
・2つのことに対立する意見があれば、何か見落としている前提がある
・「【絶対確実に稼ぐ方法】」を探している人の日常は痛みに満ちている
・なぜなら、交換可能な大量生産の部品になりたがるということだから
→ http://m2kt.net/kg16008/31111

(第2回)どちらも正しく、どちらも誤りである
・「絶対的な評価」は幻想で、実質、すべてが相対的評価である
・人には盲点があるので、焦点をコントロールすることは最重要
・「人を責める」「分かった気になる」と、
 焦点のコントロールを失い、なりゆきまかせで
 期待値が一気に下がる。
・抽象度を自由に行き来することで、選択肢に対して柔軟性が生まれる
・抽象度を自由に行き来することで、(失敗含む)すべての経験が糧になる
→ http://m2kt.net/kg16008/41111

(第3回)「交換可能な部品になるなんて嫌だ!(Aさん)」
・誰でもできる方法を求めるのは交換可能な部品になるということ。
・「劣等感」や「恥辱感」を感じすぎると、
 交換可能な部品になることで、痛みを避けようとしてしまう
・実際は誰も交換可能な部品になんかなりたくはないので、
 別の場面で過剰な自己重要感に振り回されることになる
http://m2kt.net/kg16008/51111