タナカミノルです。

「人生の秘訣は与えることだ」とか言う人がいますが、
ほんとうでしょうか?

それは

どういう論理的な根拠と、

どういう統計的なデータに基いて

言っているのでしょうか?



「抽象的に考えることが得意な人」



「見えるものだけ信じる」

という人によくある論争です。(^_^;)

今日は、

「与えること」について
論理的なアプローチであきらかになった、
思いがけない検証データを紹介します。




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3つのパラダイム
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ギブアンドテイク(与える、受け取る)
については

「ギブ&ギブン(与えて与えられる)だ」
という流派や

「ギブ&ギブだ(とにかく与える)」
という流派などがあります。





これについて、

ひとつひとつの行動ではなく、
どのようなパラダイム(世界観)の
ルールで行動しているかについてで
分類すると3つのタイプがあると言われています。


その1:テイカー
その2:ギバー
その3:マッチャー


●その1:テイカーは
・とにかくたくさん取りたい
・取れるだけ取りたい
・たくさん取れるなら、コストとして与えてもイイ
(ただし最小限で)

こういうパラダイムです。

文字にしたイメージでは
悪い印象があるかもしれませんが
押しの強さで、権力や地位を手に入れやすい
パラダイムでもあります。

感情移入の脳機能(ミラーニューロン)
の働きが低い人は、
このようにゴリ押しで成功することもあります。



●その2:ギバー
・見返りなしに与えることが嬉しい
・(だから与えてもらうことも嬉しい)

いわゆる与える人です。
このギバーの意義についてが
今回の論点です。


●その3:マッチャー

実は、人数的に一番多いのは
マッチャーと呼ばれるパラダイムです。

・与えた分だけ受け取りたい
(だから、環境次第では与えます)
・受け取った分は与えたい
(だから受け取りすぎると怖い)


場面によって同じ人でも
逆の行動をすることがあるので

行動の種類ではなく
パラダイムに注目すると
このような分類になります。

では、そのパラダイムの違いが
どのような結果の違いを生むのでしょうか?





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最底辺は「ギバー」
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「テイカー」は、意外と
高い地位にいたりします。

マッチャーも優秀な人に多いです。

で、実は、最低辺層には

ギバーが多いのです。

食い物にされても、
与え続けてると、
結果的に、最底辺にまで落ちてしまうのです。


え!!!!

与える人は最低辺なの??????

オーマイガッ!


「人生の秘訣は与えること」っていうのは

テイカーが
むしりとる対象を増やすために
広めてる、プロパガンダだったのか!!!




....

....

....



けれど、もうひとつ、
見落としている事実があります。



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最上位層も「ギバー」だった!
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実は、最上位層も「ギバー」でした。

最低辺の特徴もギバーで
最上位層の特徴もギバーだった。


ほかにも、

★「テイカー」は1つのきっかけで
 リカバリー不可能な失脚をすることがある。

★ある条件がそろえば、テイカーも
 自然とギバーの行動をとりはじめる

★「最底辺層」のギバーも
 あることを意識すれば最上位層に飛躍していける

などなど、

刺激的な検証結果と豊富な事例が、
「ウォートン校」史上最年少終身教授の
デビュー作の中で紹介されています。

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【GIVE & TAKE 「与える人」こそ成功する時代】
(著)アダムグラント
http://m2kt.net/kg16046/41151
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TOC(制約理論)の全体最適では、
見落としを減らすだけでなく、
より多くの応用例で検証するために
このような良質の書籍を参考にしています。

すべての本を読む必要はないですし
時間もかかることですが、
刺激的な本はこうやって
ときどき紹介しますね。


今日もありがとうございました!