デウスエクスマキナ | ネ申の歌を聴け!

ネ申の歌を聴け!

ネ申様の言う通り

原罪
人が生まれながらにして背負う罪
顔も知らない祖が犯した堕罪の果て
恩寵を喪失した君達に残されたのは
罰を受ける事だけ

1人の人によって罪はこの地に入り
罪によって死はこの地に蔓延った
ただ一度の過ち
だけどそれでも罪は詰み
治るまでサヨウナラ、壊れた玩具達

「踊れ人の子、謳え神の下で」

エデンの園における唯一の禁戒
それすら守れない普遍的な罪性
蛇はただ甘く甘く囁いただけ
心に指を入れただけ

そうして口にした果実で
人は罪と死と苦しみを得た
騙されただけなのに酷いって?
残念ながら蛇は騙す事が仕事で人の仕事は騙される事じゃない
さぁ懺悔しろ人間共

「踊れ人の子願え其の欲を」
「神はこの地で人に何も禁じていない」
「狂え人の子、謳え、犯す罪を詩へと変えて」
「望め救いを神は罰を与え全て赦す」

欲がはらむと罪になり
罪が熟すと死に変わる
人は贖いの為に生き
苦しみの中で神を求め
そして死んでいく
そんな事に何の意味があるのか
知りもせずに

1つだけ疑問が残る
神はなぜ狡賢く蛇を創り
それを人の側に近付けたのだろう
こんな結末容易く予想できるだろうに

あの果実を人の手の届かぬ場所に移す事だってできた
お得意の試練というやつなのかそれとも…
ねぇ君はどう思う?
哀れな哀れな人の子よ