昨日は母の誕生日でした。
生きていれば75歳になった母は、2013年8月に大腸がんの再発で亡くなりました。
2008年1月、便秘続きで具合が悪くなった母を、妹が近くの市民病院に連れて行きました。
行く前の電話で、腸閉塞の疑いあるかもね、などと言っていたのですが、診察後、泣きながら電話してきた妹の様子に、ただならぬ状況なのだと感じました。
検査の結果、大腸がんステージ4の可能性が高いため、すぐ手術しなくてはいけないとの事。
私は、パリ出張を控えていたので、実家に帰る事が出来ず、父と妹に全てお願いし、出国しました。
パリの公衆電話から国際電話をかけ、母の手術の成功を聞いた事を、まるで昨日の事のように覚えています。
術後は順調に回復していたのですが、2012年に再発。
父の希望で、母に告知していなかった為、妹と口裏を合わせて、あれやこれやと嘘をつきながら、抗がん剤治療を続けていきました。
2013年の5月、母の体調が悪化し入院したところ、主治医から余命3ヶ月との宣告。
余りに突然の宣告に、家族全員が驚き、悲しみました・・・。
しかし、みんなの思いは一つでした。
母の希望は最期まで叶えてあげたい、叶えてあげよう。
寂しがりやの母が病院で過ごせる訳がないから、いつもと同じように、家で過ごそう。
自宅介護を決め、日々のお世話は妹が担当し、父と兄の家族がそれをバックアップ。
私も仕事をやりくりして、月に一度は帰省しました、
家族の時間を大切に過ごす日常の中で、それぞれが、母とのさよならの覚悟を固めていきました。
そうして、8月11日夜、母は家族や親戚に見守られて、旅立って行きました。
毎年、母の誕生日は大好きなモンブランケーキでお祝いしていたので、亡くなってからもそれだけは続けています。
お母さん、誕生日おめでとう。
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