「月曜日に献花用の花を持っていくから用意してもらえたら嬉しいな」
息子からのLINE
(本文そのまま。息子の文面はいつも言い回しが優しくてホッコリします)
「花を持っていくの?献体になってくれた仏様にあげる用?」
「そうそう」
今年度、息子は解剖実習がありました。
私自身も大昔、学校の授業の一環で医学部の解剖実習の見学に行った事がありますが…ホルマリン漬けにされた人間のご遺体は匂いがキツかったとか、保存されて肉の色が生身とはかなり変わっていて作り物のように思えたり…という
淡々とした印象しかなかったのですが…
息子から、これまでも断片的だけど解剖の様子、献体の仏様の事は聞いていました。
〝献花を持っていく〟と言う事を聞いて…
改めて、ハッとしました。。
そこで、献体ついて調べてみました。。
調べてみると…
献体になるには本人の意思と家族の同意が必要とのこと。
自分の死後、役に立ちたいと自分の遺体を提供しようという思い…
そして家族の思い…
私自身、献体を提供された方が居て…
息子の解剖学の勉強が成り立っている事を改めて認識して…見ず知らずの方に感謝の想いでいっぱいになりました。。
感謝の想いを込めて…
丁寧に献花を準備したいと思い、私のお花の先生に話して献花用のお花をお願いしました。
(私自身の絵画作品のために数年前からお花を習い始めました。)
カサブランカとスイトピー
(大学から指定された予算内で)シンプルでとても素敵な花束を作って頂きました
献体になって頂いた仏様の思いも大切に、息子には今後も勉学に励んでいって欲しいなぁ…と思いました。。
【追記】
後日判明したのですが、献花は全員ではなくグループごとでした。
息子のグループでは息子が自発的に献花を準備することを引き受けたようです
いつも自宅にお花が飾ってあるのも息子の気持ちに影響を与えたかもしれません