令和元年になって約1ヶ月が過ぎ、センター試験まで

残り8ヶ月を切りましたね。毎年のことながら、

この中だるみしやすい時期をどれだけ有意義に

過ごせるかが合否の分かれ目になるはずです。

 

私は5月の半ばまで「完璧には身についてないくせに

基幹教材の復習に飽きる」という症状に悩まされて

いまいち集中しきれずに時間を浪費してしまいましたが

最近ようやく勉強時間が増えてきました。

 

 

先月までは、食事後にまた机に戻るのが億劫で

何となくテレビの録画を見続ける時間が長かった

ですが、さすがに最後のセンター試験が迫ってくる

焦りからか、早めに机について集中力を回復させる

方法を試すようになりました。

 

個人的に効果があるのは、とにかく机に座って

手を動かすことです。やる気が自然回復するのを

待っていたのでは時間がかかり過ぎるので、

何でもいいから手を動かすことによる「作業興奮」

やる気を呼び起こす方法です。

 

 

私は最近、勉強前にペン字の練習を10~20分

ほどやっています。かなりの悪筆なので今までも

気になっていたものの、これまで市販の練習帳を

使っても長続きしなかったのですが、今年は

去年までとは違う1年にしようと決心して、

毎日練習を続けることにしました。

 

まだ綺麗な字とはいきませんが、これまでよりは

多少マシになってきたと思います。

 

これをやった後に受験勉強を続けると

確かに集中力が上がってはかどる実感があります。

 

 

私の場合、基本の「とめ、はね、払い」のうち、

とにかく「とめ」がなっていないので、速く書くと

すさまじく雑になります。だから予備校で授業を

受けた際のノートを読み返したり、自分で

まとめノートを作るのが嫌でした。

 

 

ペン字の練習は休みの日などにまとめて

長時間やっても効果は薄いです。昔からの

癖を矯正するには、毎日それを意識しながら

少しずつ直すしかありません。最初はストレスが

溜まりますが、日々の上達を実感できるように

なると、毎日の勉強まで楽しくなってきます。

 

なにせ来年の3月まで毎日大量の文字を

書き続けるんですからね。それを通して少しずつ

でも進歩を実感するのは嬉しいことです。

 

 

以前、有坂誠人という元代ゼミの看板講師が書いた

「学校では教えない受験生活指導要領」という

古本を読んだのですが、それには、

 

字が汚い人は記述問題がある大学は受けるな。

私の教え子の大学院生が採点しているけど

字が汚い答案は面倒だから読まずにバツにする、

それでバレることは絶対ないと言っている。

 

などということが書いてありました。

腹立たしさが募りますが、受験生が大勢いた

80~90年代にはきっと有名大学でもそんな

ぞんざいな採点が横行していたんでしょうね。

 

 

今は成績開示もあるし、複数人が採点するなどして

公平な採点をしている大学がほとんどだと思いますが、

学科試験の答案はともかく、面接資料や志願理由書は

どうでしょうか。面接官が持った印象が全てなので

特に面接を点数化する医学部では点差がつく

要因の一つになってしまうかもしれません。

 

 

もちろん、こんなことを気にしだしたらキリが

ないですけど、読みやすい字を書けるのは

一生もののスキルですし、やってみると楽しいので

気になる方は是非。練習用の本は何でもいいと

思います。出来れば筆順が載っていて、

マルや線、数字やアルファベットの書き方も

練習できるものが便利です。

 

 

既に綺麗な字が書ける方は英作文の練習で

作業興奮を呼び起こすのが良いかと。

 

数学の計算練習よりも楽に始められますし、

英作文もまた一生もののスキルなので

勉強し過ぎってことはないはずです。

 

 

受験評論家の和田秀樹氏は、昔、外国のホテルに

チェックインする際に英会話が上手く通じなかった

ので筆談に切り替えたところ、きっちりとした英文が

書けることに驚かれて、以後良いサービスが

受けられたそうです。

 

将来、スマホなどに今よりも高性能の翻訳アプリが

入るようになるのは確実です。が、それでも私は

バッテリーが切れたら途方に暮れるのではなく、

自力で切り抜けられる教養とスキルがある

人間になりたいです。

 

 

 

話は変わりますが、今年度から東北大学医学部の

一般入試の定員が大幅に減って75名になります。

旧帝大の中で最も少なくなってしまいました。

 

私が東北大医学部に出願することはありませんが、

この先、どの医学部でもAOや推薦や地域枠に

定員を多く振って、一般入試枠はどんどん減る方向に

なりそうな情勢なので、多浪や再受験は今年度で

絶対に受からなければならないのは確かです。