夕方4時。人の気配の無いハウジングセンターのすみっこにある、やたらと豪華な3階建てのモデルハウスに足を踏み入れる。
"Wow...What a mansion!"(バイオハザードの冒頭風)
1階から3階まで吹き抜け大空間。
今まで見てきたモデルハウスとは明らかに一線を画する、ザ・豪邸がそこにあった。
(余談ですが、私は家選びに大切なものは「ときめき」だと思っているので、豪華すぎるモデルハウス大歓迎です。確かにイメージがつかみやすいリアルサイズのモデルハウスもいいけれど、それは完成見学会に行けばよいことだし。せっかくなのでここでは夢が見たいです。)
中に入っても人気はない。
「ごめんください」でいいんだろうか・・・それとも「お邪魔します」か・・・?
主人と二人オロオロしながらも勝手に靴をぬいでスリッパに履き替え、奥へ進む。
誰も出てこない。
1階を全部見ても誰も出てこない。
何これまさかリアルバイオハザード?もしかしてそろそろ犬がガラス割って飛び込んできたりしちゃうわけ・・・?
あきらめて帰る・・・?でもせめてカタログだけでも欲しい・・・。
どこかに置いてないかなー。
おそるおそる2階に上がる。
オフィスと書いてある部屋を見つけた。
勇気をだしてトントンしてみる。
中から人が出てきた。
「お忙しいところすいません・・・ちょっと見学させて頂いてもよろしいでしょうか・・?(何故かやたらと低姿勢)」
「あっすいませんすいません。 どうぞ~」
対応してくださったのは、絵に描いたようなベテラン営業マン!な感じの方。
「すいませんねー。ちょっと打合せしてたもので・・・今日はご見学で?」
「はいー新築を考えているのでいろいろ見て回ってるところで。実はこちらのJアーバンなんとかっていう家がかっこいいなーと思ってまして」
「商品名を言って頂けて光栄です。ではまず1階からご案内しますね」
ってな調子で、3階まで見せて頂きながら、こちらの状況を話していく。
一通り見せて頂いた後、応接コーナーへ。
「・・・というわけで予算的には厳しいかと思うんですが、チラシのお値段でできるならもしかして・・・と思いまして」
「チラシを見て頂けたんですね。では是非、一度図面を引かせて頂けませんか。お家作りのお役に立てて頂ければ結構ですので。お値段は、せっかくなのでこちらのチラシの条件で見積もらせていただきます。」
正直そこまでは考えていなかったのだが、流れでお願いすることに。
今回もノートの文字部分だけコピーを渡し、次回18日(トヨタさんの後)にお約束をして、終了となった。