あの日のカフェオレ第9話 | サマリーの(((( ;゚д゚))))アワワな子育て日記( ̄∀ ̄*)イヒッ

あの日のカフェオレ第9話

 疑問

 俺は香澄さんが帰った後あの焦った態度にも疑問に思ったが、一番疑問だったのがあの写真だった。

 「あれは一体誰なんだよ…近所の子供って言ってもあれはあまりにも…」

―――あまりにも……沙恵に似てる………

 あの目元といい瞳の色といい……何もかもが沙恵そっくりなのだ。

 沙恵は確か一人っ子だと言っていた、もしかしたら俺がガキの頃に近所に住んでいたのかもしれない。

 それに、世の中には似た人間がたくさんいるのだ、一人や二人いてもおかしくない。

 でも………この子…俺にも似てる…

 まさか……兄弟……?

 いや…まさかな……ははっ………ありえねぇよな…

 「あ~~~!!もうやめたやめた!!バカみたいじゃんそんな事ありえねぇし。」


 頭を掻きながらそうぼやいた。

 ……ブー ブー

 「ケータイ鳴ってる…誰だろ。」

 ケータイを開くと沙恵からのメールだった。

 『今何してる?私は部屋の片付けしてるよ。翔太は?』

 俺と同じ事してるし(笑)なんかウケるなぁ。

 『奇遇だね。俺も部屋の片付けしてたよ。俺は終わったけどね。沙恵は終わった?』

 『私もさっき終わったよ。ホント奇遇だね(笑)ところで朝帰りした事親御さんにバレなかった?』

 不意にそう言われ戸惑った。…………………そうだった……俺沙恵に母さん死んだこと話してな
い………

 急に返事ができなくなり、ケータイを握りしめたまま動けなくなってしまった。

 沙恵に本当の事を話すとまた余計な心配をかけちゃうしなぁ…いつか話すようにしよ。

 『バレなかったよ。』

 俺は真実を打ち明けるのを後回しにし   沙恵に―嘘をついた―


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