能町みね子 手術について思い起こす | 15でオカマ オカマで女優

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ドラマチックに咲いてほしい性転換後

手術を終え
「オカマだけどOLやってます」文庫版
を筆者が読み返して、
思ったこと


*

全体的に妙にうわっついたテンションで、
元来が根暗でイヤミなはずなのにキャラ違いも甚だしく

…(中略)…

だから正直、こんなものを文庫版にして再出版ちゃっていいのか?と、だいぶ迷いました。

…(中略)…



いま冷静になって読み返したときにうわついてたものを感じるのは、
もちろん私が老けたことで落ちつきを得たのも理由の一つではあるでしょうが、
実際のところ、私は当時単にほんとうにうわついていたのではないかと思うのです。

当時は、いろいろ面倒くさいことを経て、もうちょっとでやっと条件付きでなく女としてふつうに生活していられる、というラストスパートに入っていた時期です。

女になるなんてね、たかが書類上の問題だよ、そんな命かけたような一大事じょないよ、
と自分に言い聞かせつつも、内心では多少うわついていたのかもしれません。


*


〈わたしの感想〉

みね子さんが手術に挑むリアルタイムで
私はブログを見させてもらってました。


そもそも性転換手術に挑むMtFさんには、それぞれ人ごとに心持ちがあり
その人たちのブログを読むと
『ようやく、ようやく出来る!』とその喜びをあらわされている場合もありましたが、
みね子さんは比較的、冷静だったような気がします。



そしてみね子さんは
性転換をしたい理由を三つ挙げていました

「水着着たい」
「温泉入りたい」
「したい」

なんとも簡潔ですね。
私もほとんどコレにちかいです。
むしろみね子さんの影響が強いです。


みね子さんは冷静に、
淡々と手術までのステップを踏まれていました。
そのほうが一般人にも伝わりやすいからかもしれません。

しかし、みね子さんの自分を見失なわない文章からは
ところどころ手術への喜びがひしひしと滲んでいました。




あれから手術を終え、自由業へと行かれたみね子さんが
いまの現状に自然な気持ちで満足されていることが
今度手術に挑む私に取って、最高のエールです。