注・この記事は7月1日に書かれました
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高校を卒業してから急に、
アニメとか漫画とか映画とかの類が嘘くさく感じてきた。
いわいるサブカルチャーというものは
日常にたまに湧き出るドラマチックな場面に肉付けをしてくれるものだと思う。
だから、所詮漫画やアニメ、小説にドラマなんてのは
現実には敵わないし
まして、それら仮想の世界を現実の世界として崇めるように憧れるのは愚の骨頂だと思う。
仮想の世界を現実に見出だしては、
何か一つカタルシスを見出だすような気持ちは私にも分かる。
しかしその感情は、
あくまでその人にしか分からない。
時にそのことを忘れて、作品の偏愛を他人に強要することもあるかもしれない。
例え同じ作品でも、それを好きになるには
他人と他人では温度差があることを覚えてほしい。
笑い話にしか聞こえないかもしれないけれど、
仮想世界の人に恋をするのはかなり辛いことです。
これは口にこそ出さないけれど多分女の子ならそれなりに経験があると思う。
そりゃ方方のアニメではセールスポイントのためにいくつか魅力的なキャラを描くから、
『このキャラが好き』
ってのはよくあると思う。
じゃなくて、本気で恋に落ちるの。
いつも決められた表情しか出せない登場人物を。
そんな時は逆に現実が嘘に感じてしまうぐらい、ぼんやりと淋しさに包まれる毎日を過ごしてしまう。
私の小学四年生の頃の思い出だけはいつも思い出すと、アニメや漫画のようなフィルターがかかったような映像が浮かんできます。
だからと言って、いつまでもズルズルと
漫画や映画の延長を見てきて、肝心の現実を正しく見れなくなるなんておかしいよね。
いい作品とは、生身の人生の名場面で
ふと思い出すものだと私は信じてる。