8/31 from Damascus ( Palmyra )


シリアの観光スポットというと限られているんだけど、

パルミラ遺跡は世界遺産。

シリア旅行のガイドブックにも、パルミラの写真がメインで載っている。

ぺトラ遺跡を見てしまった自分は、パルミラにそこまで興味がわかなかったけど、

シリアへ行ったからにはパルミラへ行こう。


そういうことで、日帰りで遺跡観光を試みる。

ダマスカスからはバスで3時間の場所だ。


ゆっくりめに起きて、ピザパンとフレッシュジュースで腹を満たした後は、

セルビスに乗ってバスターミナルまで。

シリア人は本当に親切だから、目的地さえしっかり決めておけば、

道に迷っても、いろんな人に助けてもらってなんとか行きたいところにたどり着ける。

逆にいえば、旅行者は親切を食わないと生きられない。

本当に申し訳ないけど、最近ちょっと人に頼りすぎている。


パルミラの町へ到着すると、タクシードライバーが待ち構えている。

パルミラは観光でなりたっている町だ。

しかし、近年のシリアの単なる『イメージ』の悪化から、

旅行者は激減しているという。

そんな観光客に飢えた人たちがうようよしているように感じた。


タクシーのおじさんは、遺跡までは2~3キロだが、

5SP(12円)で乗せてやると言う。

怪しい・・・怪しすぎる。


でも言ったからには5SPしか払わないぞ。


タクシーの中では案の定、オプションプランの説明が始まった。

日本人からの紹介文もお決まりのパターン。

「私は福岡から来た○○歳の▲▲です。このおじさんはとても親切にしてくれて、信用できる人です・・・」

という感じに。

オプションプランは、パルミラの全部を効率よくタクシーで回ってガイドしてあげるから15USドルで・・・・

というものだったけど、きっぱりと断った。

おじさんはそれでも色々と情報を与えてくれる。

ありがとう、5SPじゃ安すぎるよね、もう少し払いますよ。

と言っても、たった8SPだったけど、ありったけの小銭を全部あげて別れた。


パルミラ遺跡はどこから始まっているのかわからないぐらい、

砂漠にボツボツと存在する。

入場料もとられない。

それにしても観光客が俺しかいない。

本当にここが世界遺産の場所?!

それとも、ここはメインスポットじゃないのかな・・・


ちょっと不安になりながた、ジリジリと太陽が降り注ぐ中、

ザク、ザク

と1歩1歩歩いていく。


あまりにも日差しが強くて、

アラブ式の頭に巻くターバンみたいなやつを買ってしまった。

(名前がわからない)


結局、パルミラ遺跡で見た観光客はたった3組だったけど、

それはそれで、神秘さが増して、自分の世界に入れたからよかった。



『パルミラの写真↓』


1キロ続くメインストリート

パルミラ


かつての交差点

パルミラ02


ロンプラの写真と同じカットで。

パルミラ03


途中、子供に招かれて民家に行ってみたらチャイをタダでごちそうしてくれました。

子供たち


今日のベストショット

子供たち


やっぱり帰り際に、お土産買って!とねだられた。

ゴメンナサイ。いらないの。




パルミラは崩壊が激しい。

崩壊


怪しいおじさんが遠くから何か叫びながら近づいてきた。

怖い。何も買わないぞーーー!と叫び返した。


近くに来たおじさんは、

俺の写真撮って!

というので、1枚撮ってあげた。


謎のおじさん


写真を撮ると満足げに去っていった。

なんだったんだろう・・・





パルミラはどこまでも続く荒れ果てた砂漠だけど、

オアシスがあって、ヤシの木(Palm)が植えている。

Palmの語源は、このPalmyraから来ているとか・・・

オアシス




かつて雨乞いをしていた場所

雨乞い


同じく

パルミラ04



日も傾いてきた。

パルミラ05



Sじゃないの?

適当さがうかがえる。

間違い



唯一、入場料がかかるところ。

入場料がかかるだけあって、規模が大きく保存状態もよい方だけど、

ただ城壁があって入り口が1個しかないから入場料をとっているんじゃないのかな。

パルミラ06



空はどこまでも青い

パルミラ07




崩れた柱がそこらじゅうに。

崩壊02


パルミラ08



彫刻も見事。

豊作を祈って?!

彫刻




帰りのタクシーを捕まえようとしたら、俺(客)を奪い合ってもう1台のタクシーの運ちゃんが現れ、ケンカが勃発。


ダマスカスから来るときのバスは100SPだったのに、帰りは125SPになるなんて納得がいかない。

そのことを訴えようとしても英語が通じる人はいない。

バスに乗らないわけにもいかないので、しょうがない。

旅行者は地理も物価も知らないので立場が弱い。


ファラフェル屋のおじさんと身振り手振り会話しました。

ファラフェル屋


帰りのバスでは、砂漠に沈む夕日がキレイだったー

パルミラの夕日



めっちゃ腹が減ったため、夕飯はちょっと豪勢に。

モダンなレストランでパスタをテイクアウトしてきてホテルでがっつく。

毎食ファラフェルとシャワルマはさすがに飽きる。


エジプトからシリアまでは痩せている土地が多いから、

昔からあんまり作物が取れないんだろうな。

だから、料理にバリエーションがないんだと思う。



深夜にナルギーレを吸いに地元民が集うカフェへ

明日が金曜日(休日)だからか、12時にもかかわらず、ものすごい人。


さっそく話好きのシリア人が寄ってきて仲良くなる。

カフェにて

彼はスペイン語が俺と同じぐらいのレベルなので、

お互い必死にスペイン語で話をする。

まさかシリアでスペイン語とは。。。


典型的な娯楽の風景。

娯楽


ナルギーレとボードゲーム。

こんなおじさんが街中に溢れているからシリアってなんだかかわいらしい。


人を撮るのは難しいなぁ。