風そよぐ棚田 | *** My Dearests ***

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一緒に暮らしているたくさんの動物達と
身近にあるお花や自然をお届けします♪

下手ですがアコギで動物達と一緒に
歌うのが好きです♪

 

 

7月になりました。

 

 

6月の写真日記になりますが

せっかく写真を撮ったので少しずつ載せてゆきます。

 

宜しければご覧になってくださいね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おうちの周りにも田んぼはたくさんありますが

ちょっと車を走らせたところにある

この里山の風景がとても好きなのです。

 

 

何もない

ただ田んぼがあるだけの。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

5月にすみれちゃんと一緒にお散歩したときには

まだひょろひょろと小さかった苗は

こんなに大きく逞しく育っていました。

 

土や水やお日様、そしてお百姓さんの日々の努力の賜物ですね。

 

 

 

 

 

 

あのときはまだつるつるしていたオタマジャクシも

大きくなって手足が出ていました。

 

すばやくてうまく撮れなかったみたいですね。

 

 

 

 

 

 

あ、

小屋の前でひと休みされてるお百姓さんがいますよ。

 

 

 

 

 

 

はい。

もちろん、ごあいさつします。

 

 

 

 

 

 

 

 

でも、うとうとされてるみたいだから

 

遠くから控えめに 「こんにちは~。」

 

 

 

 

 

 

反応がないので

あれ、大丈夫かな?って

 

近くまでいって 「こんにちは!」

 

 

 

 

 

 

 

ああ、びっくり!

 

とてもよくできた案山子さんでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

案山子さんにごあいさつを済ませたあとは

 

美しい青田の間を歩きながら

ふたつの歌を鑑賞しましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

良寛さんの歌。

 

『五月雨の 晴れ間に出でて 眺むれば 青田すずしく 風わたるなり』

 

梅雨の合間に外に出て眺めてみると

青々と広がる田んぼの稲に

初夏の風が涼しげに吹き渡っています

 

 

 

 

 

 

 

 

この日は梅雨の中休みで

 

久しぶりの青空と雨後の水の流れが

とても清々しく感じられました。

 

 

 

 

 

 

おゆきにも

冷たいお水をひと口くださいな。

 

(おゆきちゃん、ずれてるよ。)

 

 

 

 

 

 

そして、詠み人知らずさんの歌。

 

『昨日こそ 早苗とりしか いつの間に 稲葉そよぎて 秋風の吹く』

 

 

早苗を手に取って田植えしたのは

ついこの間のことなのに

いつの間にか稲の葉がそよぐ秋風の季節がやってきます

 

 

 

 

 

 

あら、まだ夏の盛りも迎えていないのに

秋風の歌ですか。

 

 

 

大切に大切に育てているのは

黄金色の収穫の時を待ちわびているからでしょう。

 

ここに通う人は皆

実りの秋を目指しているのでしょう。

 

 

 

 

それなのにずっといつまでも

青田のままで居てほしいと思ってしまうのです。

 

 

このままずっとわたしは

若い稲の葉を見ていたいのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

ん~、でも、今回もとても美味しくいただいたおやつの五平餅は

 

秋になってお米が穫れなければ

作ってもらえないでしょう。

 

 

それは困りますね。

 

 

 

 

 

 

 

 

さまざまな思いを巡らしながら歩いた

初夏の原風景。

 

 

姿かたちが変わらないものはなにもなく

全てが移ろいでゆきますが

 

今はこうして

ゆっくりゆっくり

 

青田を吹き抜ける初夏の風に浸っていたい

ふたりなのでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

by  ゆき♀