雨上がりの朝。
数日前まで蕾だった玄関先のオリーブが
一斉に咲いていました。
そして足元を見ると
強風で舞い落ちた花びらが絨毯のよう。
しかしそれがあまりに半端ない量で。
どこかに舞っていかないうちに
ちまさんは急いで箒を取りに行ってお掃除を始めました。
郵便屋さんの靴が花粉だらけになっても気の毒ですしね。
その頃おゆきはといえば・・・
お日様が差し始めたお庭を
陽気に探検していました。
ちまさんのお手伝いはいいのかって?
おゆきのマフマフが花粉で黄色くなってしまうといけないでしょ。
平和の象徴といわれるオリーブですが
開花期間は極めて短くて
満開になるとすぐに散ってしまいます。
油断していると、いつの間にか咲いていつの間にか散っている、
なんて年もあるのですよ。
そんな年は、また来年ねって
見送ることにしています。
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人の命はどうですか。
来年もまた咲きますか。
今この瞬間も戦争で多くの人の命が失われていると思うと
悲しみがこみ上げてくるおゆきなのです。
ここはこんなに平和なのに。
by ゆき♀