今年は猛暑の影響で夏が長くて
秋が短くなるだろうと聞いていましたが
いつ冬が始まるのかわからないぐらいに
12月中旬まで穏やかな天候に恵まれたおゆき地方でした。
隣町にあるイチョウの森は
ギンナンを取るために作られた森を
管理者の方が善意で開放してくださっています。
ここ数年はSNSの影響か見物客がたくさん訪れるので
人の少ない時間帯に何度かお散歩させてもらいました。
11月中旬のある日、森を訪れたあおっちは
まだ緑色をした葉っぱ達に出会いました。
ちゃんと黄色くなるのかな
と、あおっちが心配したかどうかはわかりませんが
一週間ほど経って再び森を訪れた時
頭上は一面、黄色で覆われていました。
葉っぱの緑色の成分は気温の低下とともに分解され
やがて黄色だけが残るのです。
それからまた一週間ほど経って訪れると
森は金色に輝いて
ますます秋の深まりを感じさせていました。
植物も人間も一生で一番
その見た目が色鮮やかに映るとき
耳目を集めたり熱いまなざしが注がれたりすることが多いですが
生まれてから死んでいくまでの物語があるから
その輝きに深みが出て
いっそう人を引き付ける力が増すのだと思います。
ふたりが歩いた金色の絨毯は
肥料になって冬を過ごし
あと3~4か月もすると
とても小さな新芽のはじまりが
ぽこぽこと出て来る季節を迎えます。
今年も大好きなあおっちとふたり
たくさんの風景の中に身を寄せることができました。
ずっとこんな時間が続いてくれたらいいのになぁって
思いました。
いつかひとりになったとき
隣にいた可愛い小さな仲間のことを思い出して
笑顔になれるように
ともに過ごすことのできる時間を
これからも大切にしたいと思うおゆきなのです。
by ゆき♀ (・・・+あおい♀)