ようこそまみちゃの部屋へ

 

2016年4月14日16日の熊本地震からもうすぐ3年を迎えようとしています。

 

地震のあと、私の自宅は被害が一部損壊ではありましたが、そのまま住むことができ、水も3日目からは出るようになりました。

私の子どもは下の子で18歳だったので、手がかかることもなくそのころから地震の支援に回り始めました。

 

はじめは県南の町にいる避難所の友人から

 

 

「アレルギーのある赤ちゃんの離乳食がなくて困っているママたちがいる。熊本市内の避難所に離乳食を配ってくれない?」

 

 

というものでした。

すぐにアレルギー対応の米粉と野菜を使った離乳食を作ってくれているレストランに向かい、車に寸胴と使い捨ての容器、スプーンを積んで益城町・熊本市南区、東区の避難所を回り始めました。

 

ところが・・・・

避難所には小さい子どもがいません。

そうです。

泣き声が気になる、明るくて眠れない、

などという理由で避難所ではなく駐車場の車の中にいたのです。

 

熊本地震で有名になった「車中泊」です。

 

それが分かってからは、毎日、いろんな駐車場を回りました。

 

離乳食が入った鍋を抱え、段ボール紙に「アレルギーのある子どもさんにも安心な離乳食を配っています」

と書いて小さな子どもの姿を見ると声を掛けました。
そんな中で子ども用の歯ブラシが欲しい、と聞き歯医者さんにつなぎ、子ども用の歯ブラシももって周りました。

 

車中泊を快適に過ごせるように、マットを希望される方に運んだこともありました。

 

困ったことはないですか?ほしいものは?
 

声をかけて回って、子どもたちの様子を見るうちに子どもたちが余震の時に見せる不安な顔をみる事が多くなりました。

学校も休校で子どもたちの過ごし方にも不安がみられていました。

心のケアが必要では・・・と思いました。
 

そこで、子どもたちへ絵本の読み聞かせをしてまわってはどうか、と考えました。

 

ただ、私たちの人数ではとても回り切れない、そう思い、SNSを使い、沢山の人が近くの避難所の子どもたちに絵本の読み聞かせに行ってもらえるように声掛けをしました。

 

「ご自身の本があるのならそれでもいいし、ない場合は私たちのところで読み聞かせ用の絵本を集めているので、取りに来てください。避難所で読み聞かせを断られたら私がお話ししに行きます。まずは、子どもたちのために動いてください!」

 

そう上げると、次々に、ここに話に行きます!と手が上がってきました。そしてFacebookのグループにその様子をあげてもらいました。私たちも定期的に伺う避難所や益城町の小学校などに寄付された絵本を持参して、読み聞かせと絵本のお渡しを行いました。
 

「子どもたちが喜んで聞いてもらえるような本を寄付お願いします」とYellチャイルドマインダー熊本の会で出したFacebookでは

3日間で約1000冊の絵本が集まりました。

 

それ以外に、風船やシャボン玉、粘土やお絵かき道具などをスマートサバイバーで必要なものを必要な人に必要なだけ支援をする、というシステムの寄付でいただきました。

 

それをみんなで仕分けをして、それぞれが持って回りました。

 

それは5月の連休明けに学校が再開するまで続けました。

 

その後は就園前の子どもを持つママたちの行く場所や、小さな子供の過ごす場所が少なく困っているという声を聞き、子育て応援Roomを開くことになりました。


この話は次回!