今夜はトークショーレポで大いに盛り上がりました。
あまりにお話が面白いので、これから書こうとしているシリアスなSOIのkissing youの感想との落差が激しすぎ、どうまとめていいのやら途方に暮れてます。
まあこのオフオンのギャップが大ちゃんなんだよなあ。
とにかく書き始めたからにはあくまでも昨日の時点での私の心の記録っていうことで・・・
結構ポエム全開なのでお恥ずかしいです。アメンバー限定にしようかと思うくらい・・・
だから興味ある方以外は読まないでくださいませ。
ゴルディーワのあとは大ちゃんの出番だと事前に聞いていました。
もしもそこで出てこなかったら、なにか特別なイベントが用意されてるんじゃないか?とか色々と考えて、淡い期待をいだいていましたが、
あーあ・・・・やっぱり出てきちゃったよー・・・大ちゃん。
しかもどう見てもどう見てもその衣装はI'm kissing you。
でもね曲が掛かるまではまだタイムトゥセイグッバイの期待は若干あったのです。
ですからDes'reeの歌声が聞こえたときにはやや落胆もありました。
キャラバンだったらまだ救われるって思ってましたからね。
kissing が嫌いなわけじゃないのです。なんといっても私、臨スポの感謝祭でこのプログラムの初披露を拝見させていただき、最初の投げキッスをいただいた・・・と思いこんでますから~
でも大ちゃんのソチ後の復活の演技と幕引きの演技が一緒だなんて、そしてそれに両方自分が立ち会うなんてあまりにお別れフラグが立ちすぎていて嫌だったのです。
できればハズレて欲しかった。
大ちゃんがスケートから本当に離れるわけがない、離れられるわけがないと分かってはいても、先のことは本人だって読めないでしょう?
一旦区切りまたさらに前に進むだけだと理解したのに、なぜこんなにも胸が締め付けられるのか?哀しいのか?
ああ、キャラバンだったらほんとに良かったのに。笑って、盛り上がって、喜んで明るく見送れたのになあーー
客席の皆様も声を掛けるタイミングを失い、登場に湧きたくても彼の立ち姿が醸し出す場の雰囲気がそれを許さない。
もどかしさが伝わって来ました。
しーんと静まり返る会場。こうべを垂れて佇む大ちゃんの横顔は静謐といってもいいくらい静かなものでした。
ああもうこれで・・・・
広いリンクを自在に使った大ちゃんの滑りは本当に素晴らしかったです。リンクの本当に端から端まで大ちゃんは事も無げに移動することができます。
生で見るとよーくわかるのですが、上手い人はエッジで氷を押す力が強いんです。
パトリックなんか桁違い。すごく上手に体重を乗せて、重心のコントロールで自在にエッジを操れます。そう漕ぐというよりも押すってイメージですね。
腰のあたりに力が入ってるのがよくわかるし、重心をかなり低い位置に持ってきているのがわかる。
まるでモーグラーとかスキーヤーなんですよ。優雅に見えるスケートもやっぱスポーツだなあって感じます。
でも大ちゃんにはその「押す」力すら感じない。
いつも思うんですが氷が大ちゃんを載せて運んでいくようなんです。
重心の位置なんてそういう目で見ないからかもしれないけど、ほんとにぜんぜんわからない。
体のどこにも力を貯めているように見えないんです。上体は常にしなやかで筋肉の張りを見せつけません。
大ちゃんの肉体を感じないからこそ、曲の世界にそのまま入り込める。大ちゃんが音楽で満たされていく。
それがとても楽しい曲ならこちらも楽しくなるし、逆にkissing みたいな曲だと喪失感とかやりきれなさとか、届かぬ想いがあまりに伝わりすぎて、もう悲しくて哀しくて・・・・
時の砂がサラサラと、サラサラと指の間から漏れていく・・・・・
このひと時を永遠に留めておきたいのにどうしていつもいつもこんなにも早く虚しく消えていってしまうのか?
あなたの姿を全部まるごと見たままに私の記憶に焼き付けておきたいのに。
「これで終わったわけじゃないですよ」
大ちゃんの声を必死で蘇らせようとしてみても、歌声にかき消されてしまう。
高いプライドがどんな試練も耐えさせるけど
今、あなたを失って
星を見上げたら
魂の奥底が泣き叫ぶのです
私の心は傷みで充たされる
ああ、ああ、痛いのです
私の席からは上からまっすぐリンクを照らす青いライトがそのまま8本の氷の柱に見えました。
それらがリンクを取り囲むようにして立っているのです。
まるで氷の檻だな。
と、そう思いました。この氷の檻のなかにいつまでも大ちゃんを囲って置くわけには行かない。彼はもう解放されるべきなのだ。
でもここは余りにも美しすぎる。この場所はあまりにも魅力的すぎる。それは大ちゃん、あなたにとっても同じでしょう??
スケーターのみんなとここでこうしているのはとっても楽しくて幸せではないのですか?居心地がよいのではありませんか?
集中したいと思いつつ、つい想念に囚われて、それすら鬱陶しくて・・・・
ずっと大ちゃんの演技が見たくて、難関突破していまそれが叶ったというのに心がそれを邪魔するのです。
大ちゃんが跪いたまま左手の方からまっすぐ私の方向に滑ってきました。そしてすぐ目の前で3Fを翔びました。
ガッ!と踏み切ったその振動がダイレクトに伝わってきました。ギュルンと回りました。そしてダン!と降りました。
着氷したときの振動が足元から伝わって私の体をぶるんと大きく震わせました。
よくエアリーだとか、舞うようだとか、ふんわりと評される大ちゃんのフリップですが、やはりそれは生身の人間が繰り出す技であり、痛みを伴うものなのだと私はこの時初めて理解できた気がしました。
はじめて、大ちゃんのスケートに直接触れることができた気がしました。
いや実際にものすごい振動でした。音は聞いたことはあってもこの身で体感したのはもちろん初体験です。
大ちゃん・・・・・
長いお別れになるかもしれない、その最後にこんなふうに教えてくれた。
頭では理解したつもりだったけど私はやっぱり夢ばかり見てた。あなたの痛みも苦しみもなんにも知らなかったってことを。
ドン!が私に与えた衝撃の大きさはそのまま、彼の膝を足を苦しめてきたはず。それを一日に何度も何度も怪我をしていても繰り返してきたのですね。
いえ、それは大ちゃん自身が選んだこと。スケーターとはそういうもの。あのゴルディーワ、カーチャですらずっと跳び続けてくれていた。
でも時は過ぎていく。それは誰にも止められない。
これ以上彼の苦しみと引き換えにするわけにはいかない。
だけど今日のあなたの姿を忘れても私は絶対にあなたのこの振動を忘れない。
いつまでもあなたのスケートを見るたびに私は体を震わせるのだ。ずっと。
目の前で繰り広げられているのにシャボン玉のように消えていくその記憶をかき集め壊れないように必死で焼き付けながら、、せめてもう一度目の前に来た時の彼の顔だけは忘れまいと想いつめていました。
そしてその時は来ました。その時彼は仰向いていました。
空(くう)だ
私はそう思いました。
天に向かって振り仰いだその目は何も映していなかった。なんにも。ただ空虚でした。
彼はまるで息をしない人形のような目をして空を見ていました。
自分を空っぽにしてそこにありったけの音楽を詰め込んでいたのです。
彼が知らないわけだな、自分の滑りがどんなに素晴らしいかを。だってなんにも覚えてなんかいられない、こんなふうに没頭していたら、自分の全てをスケートに捧げていたら。
大ちゃんはトークショーの中で腹を立てるかもしれないと思ったのはみなさんの応援を素直に受け取れない時があったと正直に書いてしまったからだと考えていたようですね。
相変わらずまったくもってファン心理がわかんない奴だなあ。女心を読めないのも程があるよ。大ちゃん。
私が腹を立てたのはそんなことじゃないよ。スタオベだってなんだって、大ちゃんがどう思おうとそれは私の自由にさせてもらうし、それは人それぞれだもの。ぜんぜん構わない。邪魔だからするなと言われたら辞めるけどね。
大ちゃんがあまりに自分のスケートを過小評価してるのがとっても悔しかったのよ。私の大好きな大ちゃんのスケートは、大ちゃんが思ってるようなものとまるで違うわ。
でも仕方ない、大ちゃんはスケートしてる時は「無」なんだもん。一生わからないよね、きっと。
大ちゃんがシーをしてくれた時の目はまるで銀河のように輝いてた、でもそこにもあなたはいなかった。
いつもあなたの中には音楽だけが流れていた。
あなたは今どこにいるの
あなたは今どこにいるの?
今は聴きたくなかったこの歌で滑るあなたはあまりに綺麗すぎて、それがとても哀しい。ただそれだけなの。
大ちゃんの投げキッスは南に向かってやや離れたところからでした。その正面のロイヤルボックスには歌子先生が座っていらしたそうです。
私はそれを真横から見ていました。
横顔に影が差し、照明が青から紺へそして少しずつ暗転して姿が消えていくのをじっと見ていました。
嗚呼・・・・
それまでご一緒に賑やかに楽しんでいらした周囲の人々から一斉にため息が漏れました。
応援の言葉を発することもできず。フラフラと立ち上がり拍手すら満足に出来ず。
皆黙って手にしたバナーをひたすら振っていました。
会場からは驚くような歓声と割れんばかりの拍手。私は声を出さずただその音を聞いていました。悲痛な悲鳴にも似た異様な歓声でした。それすらもやがて消えてしまう。最後の歌のような・・・・・
でもね、大ちゃんが引き上げる際はしっかりと大ちゃーんと声をかけさせていただきましたよ。
せめてもの餞(はなむけ)です。ほんとにこれだけしかできないけど、でも会場のみんなが同じ気持ちでせめて彼に声援を届けたかったでしょう。
そしてその想いはきっと伝わってるはずですね。大ちゃん。
って、まったくねえ。なんでいきなりそのあとがあんな美男美女の無駄遣いプロなんだかーーw
こっちはお通夜な気分なのにベルビンとアゴストのあまりにあんまりなお衣装。
そして底抜けに明るい音楽。アメリカーンてほんとに・・・
さすがの私といえどもそのギャップにだけはついていけませんでしたね。
ああ、ベルビンあなたはなんて美しいの。なんて素敵な笑顔でしょう。
でもごめんねいま、ちっとも手に力が入らないのよ。手拍子なんかできないの。
恨むなら大ちゃんを恨んでねーー
音もなく滑ってきて、ガッ!で、ギュルン!で、ドン!の衝撃と
そしてその直後に見つめられたあの目の呪縛から私、一生逃れられそうもないの。
失恋・・・・生まれて初めて私は失恋した気持ちを味わいました。そしてしょげかえり、鬱々とさっきまで輝いて見えていたリンクを虚しく見つめていました。
だって仕方ないじゃん。そういう曲なんだもの。
まんまI'm kissing you なんだもの。
大ちゃんはすぐに戻ってくる。このあとだってフィナーレがあるじゃないかと自分を慰めようとしましたが、一旦落ちた気持ちを立て直すことができませんでした。
フィナーレはそれなりに楽しかったです。でもボケっとしていたので、最初から大ちゃんが登場していたことに気がつかず、1Aで初めてわかったという間抜けなことをしました。
その後はちゃんとじっと見てたのですが、やっぱり大ちゃんはコーラスラインに徹してましたね。軽快でしたけどいつもほどノリノリのアドリブ的な動きは感じられませんでした。
フィナーレもあっこちゃんと組んでてこれはやっぱりロングサイドで見たほうが何をしていたかよくわかったんじゃないかと思われます。
SOIでお馴染みのみんなで肩を組んで順番に足をあげていくご挨拶は残念ながら背中越しでしたけど、ちゃんとできたかな?
そしてあっさりと周回です。
もちろんパトリックやブラッドレイとのハイタッチは思い出になりましたけど、大ちゃんは相変わらずどこを見てるのかよくわからない人でww
でも引き上げる直前に大ちゃーんと声をかけたらチラっと私を見てくれました。欲を言えばもっと笑顔だったらうれしかったんですけどねーーえ?なんか用?みたいなお顔でした(笑)
アンコールの拍手をしながらなにか奇跡が起こるのではと願いましたが、会場は非情にもこれに終了のアナウンスが流れ、照明が明るくなって、帰るのを促します。
アリーナの階段を登る途中で男女のわーー!!!っていう歓声が上がったのでまたスケーターが出てきたのかと錯覚したのですが、あれはまさにその下でスケーター達が上げた打ち上げの声だったのですね。
大阪、東京、本当に公演お疲れ様でしたーー
皆さん素敵な演技をありがとうございました。
まあね、そんなわけで最後まで恵まれた素敵なショーだったし高いチケット代の元はしっかりとったのですけど・・・・
ああやっぱりねえ苦しいなあ。こりゃやけ酒だなーーって帰りがけに大ジョッキでビール飲んじゃいましたよ(笑)
でもってさっきのトークショーになるんですけどねー
なんか昨日の悲しみはどこおいたらいいんだろうっていうくらい楽しそうな笑顔全開の大ちゃんの様子を伺いました。ったくもおおおおお!!!
まあ大ちゃんに振り回されてるのも、気持ちを乱されてるのもこっちが勝手にしてることでそれも甘美な苦しみってやつですし、幸せの証だとよーく承知しておりますよ。
これからもお手柔らかにーって願ったけど大ちゃんに限ってはそうなりそうもありません。
でもこれもまだジェットコースターの範疇、安全ベルトの範囲内ですよね?ね??
まだ私たち大丈夫だよねえ???
月に行ったり、地獄に落ちたりするわけではないので、まああまりフラフラしないように自分をしっかり保って、明日から通常運転に戻ることにします。
なんか、トークショーのレポを伺って、まだまだ大ちゃんには搾り取られる気がしてきました。
その時のためにお金貯めなきゃね。明日から節約がんばりまーす!!
あっとそれから娘がリクエストに応えてくれた大ちゃんイラストです。
お待たせしましたー
こっちがバニー大ちゃん
そしてこちらがCARAVANのシーーっ大ちゃんです。
たしかにこのくらい目がキラッキラだったんです。
娘の目からすると大ちゃんてこんなふうな甘えっ子に見えるみたいww
ま、トークショーでも自ら認めていらしたのですけどね。
いいんです。それが可愛くってメロメロなんですよーーーだ!
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