氷艶千穐楽からもう1週間が経とうとしておりますが今日から私もようやく通常モードです。
でも公演後もお泊り会続きだったのでたっぷり余韻に浸れ、そのおかげで寂しさを味あわずに済んでおりましたよ。
今日は今日で会社に氷艶のパンフレットを持参し、日ごろフィギュア話をしている方にお見せして、大ちゃんったら凄かったのよー!!と報告しておりました。
これは凄いってわかるわ~チケット代以上の価値があったでしょう?って目を見張ってくださいました。
なかなか皆さんおいそれと出かけたりはできないのですが、私のお土産話を楽しみにしていてくださってありがたいことです。
まだまだ他にも見せていない方が何人かいるので、しばらくはパンフレットと共に通勤することになりそうです。
気になるのは放映予定ですが、テレビ離れが言われて久しいこのご時世にこれだけのコンテンツをほっとくほどテレビ局もアホじゃないですよ。
どーんと大船に乗った気分で、放映日の発表を待てばいいのです。
大丈夫!!やるときゃやるんですから!!あちらも大人の皆さまですからーー。
でもそんなの何時になるかわからないし、1日だって待ってられない!というのが本音です。
ま、自分の気分を紛らわすためにも、ちょいと遅くなりましたが、感想の続き参りたいと思います。
大ちゃんはしばらくLAですからその間に全編書き上げるつもりで頑張ります。
◆第一幕 第三章 吉野山中の場
仁木弾正と岩長姫が天上界でラブラブしてる一方、困りはてたのが国つ神の猿田彦です。
せっかく国が出来上がりそうだってのに、守り神様は美女と駆け落ちしちゃうわ、残ったお嫁さんはさっそくほかの男と氷の国を乗っ取ろうとするわで踏んだり蹴ったりです。
このままでは今までの苦労のすべてがご破算、滅茶苦茶です。
かくなる上は「髙橋大輔」いや、歌舞伎の国のヒーロー「源義経」を呼び寄せるしかない!と自ら弁慶に姿を変え、天鈿女命と共に召喚の祈りを捧げるのです。
猿田彦は天狗に所縁があり、同じく鞍馬の天狗に武芸の手ほどきをされたとされる源義経とはつながりがあるというわけです。こんな風にこの物語はある程度歌舞伎の話に基づいたキャラクター設定がなされてるのですね。いろいろ調べて知れば知るほど奥深く、面白さを感じます。
義経登場は第一幕における一番のハイライトですので、拙い文ながらここからはあらすじを私流に書き表してみますね。
鈴が巻かれた足で凍てついた地面を踏みならし、手にした雅楽鈴を振りながら、天鈿女命は天地(あまつち)を呼び覚まして回る。瑞々しい舞に応じて大地は冬の眠りから覚め、木々も次々と芽吹きはじめた。
猿田彦は妻が蘇らせし生命の息吹のすべてを我が一身に集めて祈り、渾身の力を込めて錫杖で大地を突けばあら不思議、瞬く間に吉野山は桜の花万朶。
花々が立ち昇らせる春の香りに誘われてか、空の高みに一羽の鷹が現れたかと思うと一閃、まっすぐ猿田彦のもとへと飛来する。
その雄々しき羽ばたきに道を空けるように次々と花びらが舞い上がり、やがて一斉に鷹を包み込み、ふわり覆い隠した瞬間、鷹は美剣士に姿を変えて氷の国に降り立った。
花の中から出でたるは、白い小袖に、空色の唐綾を重ね、朱色縅(おどし)の大袖には鷹の黒羽を付け、髻からたなびく髪も烏の濡れ羽色。
眉目際立ち、元結の艶(あで)やかさにまだ牛若の面影を残す、さても美々しき御大将。
さても美々しき御大将!!
カン!カカカカカカン! カン!!
源九郎判官義経様見参!!
待ってました!!きゃあああああ!!!
ここで叫ばなくてはいつ叫びます?別に叫ばなくてもいいけど、思わずわーって声が出ちゃうくらい、それはそれはすんばらしい登場シーンでした。
これでもか?ってなくらい美しくカッコいい義経様のお出ましです。
この時の大ちゃんの滑りを見て、その存在の大きさを改めて感じましたね。ど派手な登場に目をくらましていなくても、リンク全体を駆け巡る疾風怒涛のスケーティングには観客の皆様も一気に引き込まれたのではないでしょうか?
華があるとはこの人の事です。
複雑なステップが組み込まれてないので余計に滑りの速さとなめらかさが際立ってました。こんな風に軽快に滑るのは最近のプログラムの中では見かけませんね。ショーではフィナーレの時くらいかな?
大ちゃんはきっとこのシーンではスピードを意識し、鳥が飛ぶイメージで滑ったのではないでしょうか?
あの長いマントみたいな衣装でもシット姿勢からレイバックに至るいつものコンビネーションスピンをお披露目してくれましたよ。
あ、パンフには別にこの時の鳥が鷹だとは書いてないのですが、宮城県栗原市金成に鷹の羽清水という名所があり、
義経が平泉に下向する際この清水を鷹の飲料にしたという言い伝えがあることから、義経=鷹のコンセプトだったのではないか?と推察しました。当たってるかな?
偽弁慶こと猿田彦はこの後も次々と大輔義経をお守りする四天王を召喚します。
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佐々木 彰生君もその一人。粋でいなせな江戸っ子の鳶頭彰吉役です。
皆様きっちりと大ちゃんを守ってくださいね。
よし行け!!ここからが善チームのターン!
それまではまったりとした神代の世界に誘われていたのが、一気にヒートアップです。
しかし私はといえば眠気の限界です。誰かにあとは任せた!とは言えない立場なので、いったんこれにてご免!
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