このところスケート以外で刺激を受けたり、考える事がたくさんあったので頭が混乱していてしばしブログはお休みしてました。
他のことに気を取られていただけですが、今日はとことん観る!に集中できたのでちょっと落ち着いてスケートの記事が書けそうです。
ビタミンDの摂取は何にも勝る心の栄養剤。それがあったからこそ、北京五輪の団体戦を心のゆとりを持って観戦できました。
アメリカのラジオ番組が、フロリダのハーツアリーナを取材。昨日の動画にさらに映像を追加して最新のかなだいの練習風景をたっぷりと見せてくれてます。
かなちゃんがフロリダではビーチに行ったり太陽を浴びたり、それと共にビタミンDを摂取しているって答えてて、傍らで大ちゃんも笑ってるのが楽しい。
“We go to the beach, get the sun, Vitamin D. It’s so calm here. It’s very nice,” she said with a laugh.
二人とも一層キレキレですね。何が無くてもやっぱり私にとってはこうして滑ってる姿を見るのが一番の元気の源です。
アメリカにおいては報道姿勢に信頼のおける局だそうで、ファンも多いんですって。だからここでかなだいの話題が取り上げられたってだけでも快挙みたいです。
放送内容はほぼ全文書き起こしてくれてます。順調な様子が伺えてホッとしますよ。
一方北京五輪はといえば普通だったら心臓がバクバクしっぱなしでしょうが、大ちゃんが出場してない試合ってのはこんなものかと自分でも驚くくらいに気楽に観戦しております。そしてやっぱり大ちゃんがアイスダンスに転向してなかったら、こんなに各カテゴリ食いつくことはなかったでしょう。
五輪代表に選ばれなかったのは残念だという気持ち・・・うーん正直、四大陸選手権を好成績で終えた今となってはそこまで強くありません。
動画の再生数だってこのままなら100万回行くでしょうし、二人の演技を世間の方々に見てもらえたという安心感があります。
一方団体戦は観客は招待されたごく少人数、大会場にがらんとした青い客席、拍手や歓声が少ないのもあって、あまり五輪を見ているという実感が湧きません。でもスタートポジションについた各選手の表情からはいつもに増して緊張感が伝わってくるので、やっぱりオリンピックなのかなって感じです。
選手の皆様も帯同する関係者もそして日本の我々も日々コロナの感染拡大に戦々恐々とする中で、成績よりもたどり着いて無事滑ればOKっていう状況。直前で実際出場できなくなったフィギュアスケーターも結構いて、実力がそのまま反映される大会ではなくなってしまいました。
この2年間、フィギュアスケートを続けることすら困難になって涙を呑んだ選手がどれほどいることでしょう。
五輪放送もこれまでのようにお祭り気分を盛り上げるというより、いつも通りのGPSを見てるようななんだか静かな雰囲気。あ、見てたのがNHKだからかもしれないけど。
それでも選手たちにとっては人生を賭けた大切な場所。応援の気持ちに曇りはありません。
私にとっては初めて観る選手も多くて、団体戦結構楽しいです。それに皆さんチーム戦だからと手を抜かず最初からガンガン飛ばしてくれてるんで見ごたえあります。もしここで失敗してもまだ個人戦があるというのは観てるほうにしても救いですからね。
初めて五輪に出場する選手たちにとっては会場と試合の雰囲気に慣れるのにも出ておいたほうがいいですよね。
今日は休みだし午前中からひたすらフィギュアスケートを観ていられるのは結構な贅沢感もあります。明日以降はこんなわけにはいかないんですけど。
フィギュアスケートのプロトコルはこちらから見られます。
まずは男子シングル 宇野昌磨選手はほぼ完ぺきな演技で自己ベスト更新し2位でした。腕の使い方も、余韻の残し方も非常に印象的になりました。ここに来て一層風格が出てきて、昌磨君独自の魅力にさらに磨きがかかったように思います。
何より五輪の舞台でこのノーミスの演技を披露できたって事は彼の努力の賜物。報われて良かったって心から思いますし、世界を魅せてくれてありがとうと伝えたいです。
まだ個人戦もありますが、私にとって嬉しかったのはインタビューで競技続行の意思を聞けたことですね。
そしてアイスダンス。朝の公式練習ではツイズルで尊さんが転倒してしまったんですが、さすがにベテラン。練習でのミスを引きずらずとにかく丁寧にエレメンツをこなせたのが7位という好順位につながったんだと思います。PBには届きませんでしたが、緊張MAXの大舞台でいつも通りの演技ができるのも実力のうちです。
実は五輪だしもう少し高い得点で争われると思ってましたが、ジャッジは特にインフレもせずむしろ厳しめだったという印象です。
アイスダンスに関しては”かなだい”のおかげでだいぶ見方が変わりましたが、おかげで宮本賢二先生の解説はちょっと物足りなくなりました。各カップルを語るのに同じフレーズを使いすぎてますよね。
ざっくり褒めるだけじゃなくてミスや点数を取るための細かい工夫を指摘するのも競技へのリスペクト表現のひとつだと思いますよ。
せっかく五輪の解説なんだからそれぞれのカップルについてもう少し突っ込んだエピソードや技術の違いを語ってくれてもいいのにって。
まあ得点に解説は関係ないですけど、一視聴者としては先生の今後の解説力に期待します。
こちらが得点の一覧表。
そしてこちらが小松原組のプロトコル。ツイズルで慎重になりすぎたのか、ステップのレベルは取りこぼしました。ダイアゴナルステップにレビューがかかってたので、あともうちょっとでここはレベル3だったのかもしれませんね。
ペアはもちろんりくりゅう!!自己ベスト更新の上、なんといっても失敗がなかったってだけでもものすごい事!
二人が積み重ねた練習がどれほどのものだったか想像つきません。しかしそれを重みとして背負うのではなく自信に代えているのが素晴らしい。
リンク上に二人が笑顔で立った時、今日もいける!って思いましたが全く危なげなかったですね。
堅さが無かったわけではないと思いますが、それ以上に強い気持ちが勝りました。
悲しい歌詞なんですけどりくりゅうのはいつ見てもHappyになれます。PCSにも結構9点台が並んでいてこれは個人戦にも期待が持てます。
中国とロシアの1位争いは見ごたえありました。スイハンが上をいくとは思いませんでしたが、この二人の雰囲気が私は好きなんですよ。
技術点は若干アナスタシア・ガリヤモフの方が勝りましたが、PCSは若干スイハンが上回る僅差。それでも順位点は1点違ってしまうんだから心理的には微妙ですね。両国で物議を醸しそう。
団体戦決勝に残りそうなのはアメリカ、ロシア、中国、日本、あとは女子の結果待ちですね。
一日ガッツリ見てたんですが、NHKのアナウンサーが特にアイスダンスの競技中大ちゃんの名前を結構上げてくれてました。
美里さんの「子供のころあこがれていた高橋大輔選手と(五輪代表を)争うことになったが、ライバルと言うより同志だと思っている」という言葉が紹介されたり、アイスダンス競技の紹介映像ででなぜか去年のかなだいのRDマスク映像が登場したりと、気を遣ってくださったのかなあという印象を受けました。私はありがたく思っております。
それにやっぱり私としても一つでも多くの試合を見ておくことは勉強になりました。なにせ最近は”かなだい”しか見てなくて、感覚がマヒしてるというかずれていくというか。。。
やっぱり二人そろってきれいに滑るだけでも難しいってのがよくわかりましたよ。それぞれの競技によって集中しなくてはならないポイントが違うんですよね。シングルだけ見てた頃にはまったく気が付かなかった足元とか滑りの良し悪しとか注目するようになって、我ながら視点が違ってしまったことに驚きます。
でもだからこそ今までより楽しくフィギュアスケートを観てる気もするんですよ。改めて大ちゃんの滑りの良さにも開眼できたし、アイスダンスに転向してくれてよかったと思います。世界選手権がますます楽しみになりました。
実際に五輪に登場したカップルの得点を見るとかなだいのレベルって結構いいところまで来てるんだなあと言うのが素直な感想です。試合が違うので単純な比較はできませんが、やっぱり高いTSSを獲得できるのは強みだし彼らの自信につながってるんだと確認できます。
たった2年でここまで進化した二人がさらに練習を積んでいつか80点台取れるようになったらどんなにか凄い演技が見られるんだろうと想像するだけでウキウキしてしまいます。
昨日でフロリダに旅立ってからちょうど2年だと哉中ちゃんがお知らせしてくれました。
ちゃんと寅年に因んだ恵方巻も作ってくれてましたが、大ちゃんも食べたかな?
こうして日々を彩ってくれる人がパートナーで良かったって思いますよ。相手が常にご機嫌で、精神が安定してるってのが一緒に仕事する上でも何よりありがたいことだって私も常々感じてます。自分もそうあるべきなのは重々承知してるつもりですが、相手もある事ですから、志をなかなかキープできないんです。
だからこそ特にカップル競技に出場してる選手たちへの尊敬の念は増すばかりです。皆さんもこの後も順調に最期まで五輪を楽しんで元気に帰国していただくのが一番の幸運ですし、現状を鑑みてもっともありがたい事です。
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