滑走屋 軌跡が物語るもの | 高橋大輔選手と共に momokikuのブログ

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フィギュアスケートの高橋大輔さんを無条件に応援しております。

皆さんと同じく私もまだ滑走屋の夢から覚めていません。

 

例えば氷艶とかLUXEならその世界観にどっぷりと酔いしれ、回想するたび胸を苦しくさせられたんですが、今回はそれとは違い、まだ追いかけ続けてるというか、自分の中でもまだ未消化というか。今すぐ過去にトリップして全公演見なおしたいという欲望に囚われ続けてそこから出られないんですね。諦めがつかないんですよ。

 

ま、それはやっぱり放映がなさそうなことにも関係してるかな。全然見たりない!

もちろん配信は予約しましたし、本公演の様子はきちんと伝えてくださるとは思いますが、きっとそれ見ても満足しないんだろうなあ。

 

滑走屋を現地で見て、久しぶりに大輔さんのスケートを生で浴びて、それまでいかに自分が飢えてたのかに気が付きましたよ。

これが見たかったというのはもちろんあるし、最高の形で帰ってきてくださったことに感謝してもし足りないくらいだけど、もっともっとという自分の中で膨らんでい行く欲望を制御しきれず、持て余してるという感じですかね。

 

パンフレットではゆくゆくは全国を回れるようにしたいという抱負を語ってらっしゃいましたし、今はそれが何よりの希望です。

 

実際あれだけのショーを目にできないなんて勿体なさ過ぎます。もちろん初公演をこの目で拝見できたのは何よりの僥倖でしたけど、滑走屋の今後の進化と発展を見届けられるなら、それが私の人生の新たな支えになるとすら思います。

 

楽公演後の挨拶で大輔さんは「これがダメなら次はない!」と思い、大変なプレッシャーだったとおっしゃってました。

そのために参加されたスケーターの皆さん共々、相当無理はなさったと思いますけど、でも人生どこかで不退転の決意で臨まなくちゃ逆風突破はできないですし、人の心に残るものは決して作れない。

それをやり遂げ、完走された皆さんの顔が最高に輝いていたのをこの目で見ました。

 

日々の生活に追われるばかりで感動などという言葉とは無縁の生活ですが、こんなやり切った姿を目の当たりにできて自分もパワーチャージできましたよ。

 

大輔さんがスケートを続けてきたことで得られた解は、多くの仲間と後輩たちの熱い信頼でした。その背中を追い、彼を信じて身を預けて付いてきてくれるスケーターがこんなにいる。

 

 

大輔さん

日本に生まれてきてくれてありがとう。

フィギュアスケートを選んでくれてありがとう。

続けてくれて本当にありがとう。

 

真の”継承”ってこういうことなんだなとショーを見ながらずっと考えてました。世界中に高橋大輔のリスペクターはたくさんいて、試合においても同じ選曲だったり衣装のオマージュだったりと彼への尊敬を表す選手がいまだに後を絶たないんですけど、滑走屋の面々はもっとずっと深いところでの繋がりを感じさせてくれました。

大輔さんと心を一つにして最後の最後まで滑りきる!という覚悟が会場全体を支配してたと言っても過言ではありません。

 

ゼロから1を生み出すのは非常に大変だけど、こうして1が生まれたからには、それを2にも3にもいずれ10倍にも膨らませていくことができる。今回のメンバーはきっとこの体験を糧にさらに魅力的なスケーターとして活躍し続けてくれると信じています。

 

それこそが高橋大輔氏の願いですから。

 

 

いつものアイスショーと違い、22名ものスケーターがほぼ出ずっぱりですから、時間が進むにつれて氷面の消耗も相当なものでした。スタンドからはリンクがガタガタになってるのが良くわかり、これで転ばない方が不思議ってくらいでしたし、正直見るも無残という言葉すら浮かんだんですけど、そんなリンクで日頃は皆さん練習してるんだろうなあ。

 

削れた氷が積り、氷上というより雪上みたいになった銀盤にレーザーが無機質な線を描いていく様はまるでライブペインティングみたいでこれまた最高にcoolでしたよ。

 

 

でもそれがまた心に訴えかけてくるんです、磨き上げられた表面がズタズタに傷ついていく様子がね、まるで誰かさんの内面そのものを覗いているようで。。。

 

無慈悲に踏みしだかれて、削られて、でもそれがなんとも美しくて、切ないんですよ。

 

実際はこんな荒れた氷の上を全力疾走してたら誰か一人でも転んでしまったらそれこそ大クラッシュでしょうに、進む方向間違えたら衝突は避けられないというのに、あんな複雑なフォーメーションをよくまあこなせるものです。

 

XOIで初めて大ちゃんがステファンとコラボした時、そのリハーサル風景がちらっと紹介されてましたが、あのステファンですら(ダイスケと)近づきすぎて怖い怖いと言ってたじゃないですか。それくらいシングルスケーターが誰かと接近して一緒に滑るって難しいんですよね。今回参加したメンバーほとんどがペアスケーティングの経験はないと思われますが、この難易度高すぎるミッションを9回大きなミスなくやり遂げたのはそれだけで賞賛に値します。

 

めちゃくちゃ特訓したんだろうな。集中力にも驚きますが、それをこなせる資質と精神力、技術の確かさ、さすが大輔プロデューサーがスカウトしただけのことはあります。

 

特訓の成果は振り付けにも表れてて、裏拍の取り方や、手の上げ下ろし、首の使い方、指先に至るまで、私、ダイスケイズムなんて命名しちゃったんですけど、大輔さんの事細かな指導が行き届いてるのがことさら目に留まりました。

 

バレエチックなのとはまた違う、メリハリの効いたキレッキレのカッコよさ。

 

早朝から深夜に及ぶ練習はまじキツイなんてものじゃなかったでしょうが、これだけの集中レッスンをworldchampから直接受けるチャンスなんてそりゃ願ったりかなったり。よほど事情がないかぎり断るスケーターはまずいませんよね。

公演中の短期間、楽日のたった3公演の間にもどんどんブラッシュアップして見違えるような表現者に生まれ変わってました。

 

いやほんと鉄は熱いうちに打て!ですよ。若い人の吸収力には驚かされます。

 

今後も滑走屋公演が続くなら、そこに選ばれたキャストにとってはこの上ない幸運。

それだけの価値のあるアイスショーだと初回メンバーは証明してくれました。

 

幼少期からの厳しい練習に耐えてこその成果でもあるでしょうから、やっぱりフィギュアスケーターってすごいなあって、改めて尊敬です。

 

そしてこの公演が一番刺さるのはフィギュアスケーター自身でしょうから、仲間に評判を伝えてもっともっとたくさんのスケーターにも見ていただきたいって心から願います。きっとすごい勉強になるだろうし、これを刺激にしてこれからワクワクさせてくれるような表現者が日本のフィギュア界から次々登場する未来が見えて楽しみで仕方ありません。

 

さて次回は衣装だとか照明とか、ショーを構成する一つ一つの事柄について私が感じたことを書きたいなって思っております。

その意図に気づけなかったことは多々あるかとは思いますが、とにかく大ちゃんの美意識には改めて恐れ入りました。

 

天才的なクリエーター資質を発揮して創造した空間はただひたすら圧巻でございました。

 

あ、忘れるところでした。いったんyou tubeにアップしたんですが、多少なりとも画質をアップしたくていったん削除してました。いいねしてくださったり、拡散してくださった方すみません。

 

あまり変わり映えしないかもしれませんけど再アップしましたのでご覧ください。

 

フィナーレの最後の方、照明が明るくなったあたりから大ちゃん泣きながらすべってました。

 

哉中ちゃんも佳菜子ちゃんもみんなも泣いてて、こっちも嗚咽しそうになりましたが辛うじて耐えました。撮影については隣の席が映らないよう配慮したので右端が切れてますが、ライブ感はいくらかでも伝わるかと思います。