7月中旬、夏季のインターンシップ選考も終盤。結果も出てきています。

 

最近は、集団面接ではなく集団デスカッションを取り入れる企業が多いようです。面接ではなく、ディスカッションなので、グループに課題が与えられ、デスカッションを通して、課題に対するグループとしての結論を出す過程や結論の内容が評価されるもの、あるいは、結論まで至らなくても(結論を出すことを求められない)、時間内でのディスカッション過程を評価されるものなど、求められるものは企業により違うようですけど。方法は、オンラインが基本。オンラインディスカッションは、場の雰囲気がつかみにくいので、発言のタイミングを計るのが難しいと感じます。インターンシップ選考の場合は、初対面の人たちばかりなので、よりハードルが高いような気がしますが、今どきの学生は大学でオンライン授業を体験済みなので、結構サクサクやってしまうのかもしれません。
 
そのグループデスカッション、企業により雰囲気が違うらしい。
外資系は自己主張が強めの参加者が多いようで、みんなどんどん自分の考えを発言していく感じのデスカッションになることが多いようです。郁にとっては、どちらかというと苦手なタイプが多いらしい。それに比べると、日本の企業は、どちらかというと参加者同士が、それぞれの強みや特徴を考え、互いに意見を引き出しあうようなデスカッションになることが多いようです。どちらかというと、こっちの方が郁は得意(あくまでも、郁の経験的感想)。
 
考えてみると、インターンシップ選考過程で最終的に選ばれる学生は、その企業が求めている人材像に近い人である可能性が高いはずです。インターンシップが採用選考に影響するといわれる企業は多いですが、それはインターンシップで選考する人材像と採用選考で選考する人材像が一致しているからだと考えられます。つまり、インターンシップの選考過程での集団デスカッションのメンバーは、その企業が求めている人材像に近い人である可能性が高いということになります。そして、将来、一緒に働く人たちです。そう考えると、外資系企業の集団デスカッションで自己主張のはっきりしている人が多いというのも、なんとなく肯けます。
 
企業には、その企業の「風土」があります。
「社風」には、「企業文化」と「組織風土」があるのだそうです。「企業文化」とは、組織内で共有されている独自の価値観やルールなどを指し、トップが抱く方針や社会状況に影響を受けるため、時代の流れとともに変化する場合があるとされています。ある意味、意図的に作ることが可能なものと言えます。それに対して、「組織風土」は、従業員によって作られ、全員の共通認識となっている価値観やルールなどのこと。意図的に作るのではなく、自然に醸成されるものとされています。企業がこれまで成長してきた過程で醸成されたものであり、簡単に変化するものではないそうです。明文化されていない、企業の風土のようなものなのかもしれません。母の体験的には、後者の方が働く上では影響が大きいように感じます。そこが合わないと、なかなかつらいものが。しかし、明文化されたものではないので、そのつらさを客観的に説明するのも難しい・・・。
 
そう考えると、やはりインターンシップは、将来の働く場を選ぶ上では、重要な経験です。それは、インターンシップに参加した経験だけでなく、その選考過程での経験も含めて、自分の将来の働き先、働き方を考えるための検討材料になりえるのだと思います。
 
郁曰く、「外資系より、日本の企業の方が自分に向いているかも・・・」
まだまだ続く、就活。一つ一つの経験を大切にして、自分の将来の職場を選んでいってほしいと思っています。

 

 

参考資料:NBC PLUS+ オンライン「社風とは 定義や素裕を左右する要因について解説」