今日の新聞記事。ニュースではなく、「暮らし(働く)」の欄の記事でした。

    下矢印

 

大手企業として紹介されていた「アイリスオーヤマ」と「日立製作所」。アイリスオーヤマでは200人(16職種)、日立製作所は800人をインターンとして受け入れるのだそうです。さすが、「大企業」?!!。そもそも採用予定人数も多いのでしょうけど、インターンも半端ない人数です。交通費や宿泊費も出すのかなあ・・・。かかる費用も相当なものです。それでも、企業としては「早期から優秀な学生と接触できる機会」として、力を入れている。アイリスオーヤマは、採用直結を視野に、インターン選考の過程でWebテストを増やすなど、「例年より目線を上げて評価した」とのこと。

郁の経験でも、書類(ES)だけで選考されたところはなく、Webテストや面接、集団デスカッションなど、採用選考並みのところも多かったようです。インターンの段階で、ある程度学生を絞り、その中で、さらに「優秀な」学生を見つけて、早い時期に引っ張る・・・。まあ、記事によると、すでにインターンの評価を採用選考に活用している企業が少なくなく、ルールが実態に近づいただけということなのですが。

 

記事には、学生側の声もありました。

「夏はまだキャリアの目標がはっきりしていないのに、インターンの評価が採用選考に使われるとなると緊張する。」「インターンに行かないと選考本番でも不利になるではと不安になる」

この夏のインターシップに参加しているのは、25年卒生、つまり、現在の大学3年生なのですが、夏のインターンシップの募集・選考が始まったのは、早いところでは5月の連休明けから6月にかけてでした。大学3年生になったばかりの時期です。選考があるためESの事前準備が必要ということになると、3年生になる前から企業研究をし、候補の企業を選んでおかないと間に合わないかも・・・。しかし、郁の場合を振り返ると、その頃は、ちょうどサークルの幹部として忙しく動いていたころで、学業の方はやっとゼミ(専攻)が決まって、大学生らしい学びが始まる時期でした。とても、企業研究やESの作成とか、できる状態ではなかったと思います(まあ、本人が院への進学を決めていたこともあり、やる気もなかったのですが)。

郁は、今、院生なので、固定化した授業時間数も少なく、ある程度は自分のペースで動くことができます。また、「大人」として自分なりに将来を見通して考える余裕と経験がありす。だから、インターシップに向けての事前準備もそれなりにできたのですが、学部3年生で、そこまでするのは、ホントに大変だと思います。

 

6月の採用選考開始時に、すでに6割以上の学部生が内定(内々定)を持っているといわれいます。内定をとってから、安心して卒論に臨む・・・そんな感じなのかもしれません。もともと、インターンシップが採用選考につながっている企業は多かったようですが、今年からインターンシップのルールが変わったことで、より採用選考への流れが加速化され、学生たちの不安と焦りがより強くなっている・・・そんな状況が見えるような気がしました。

 

そして、その流れの中で、すでにウィンターインターシップの選考が始まっています。学生が学生の本分にしっかり集中できるように、就活はできるだけ短期集中でできるといいと思うのですが、そう簡単にはいかないのが現状のようです・・・。

 

参考:朝日新聞 2023年9月18日付:くらし 働く 「採用に活用」インターン本格化