おはようございます
昨日は七夕でしたね。
皆さま、笹飾りなどされましたか?
私が働く有料老人ホームでは、昨日、そうめん流しがありました
ちょっとここから仕事の話になるので、真面目モードです。
こういうイベントって、スタッフのひとそれぞれの仕事に対する考え方の違いが明らかになります。
ただ、仕事だからイベントを運営するひと。
入居者の方に楽しんでもらいたいとイベントを運営するひと。
私は後者の考え方です。
前者と後者の違いは、入居者の方に対して想いを持っているかどうかの違いかな、と思います。
前者と後者の考え方の違いは、イベント運営だけにとどまらず、日頃の介助にもあらわれます。
食事介助ひとつとっても、早く介助を終わらせて次の仕事をしたいから、闇雲に口に詰め込もうとするひともいます。
一方で、コミュニケーションをとりながら、無理ないペースで介助するひともいます。
一見前者の方が早く終わりそうですが、むせさせたりして結果、介助に時間がかかったりすることもあります。
後者の場合は、ひと匙ひと匙はゆっくりでも、途中で中断せざるを得ない状況に陥ることは少ないので、余計なタイムロスや介助される方への負担は少なくて済みます。
軟膏を塗るのも、ただ塗るのと、コミュニケーションをとりながら塗り残しなく塗るのでは、塗られる方は満足感が違います。
「介護はセンス」と以前に記事に書きました。
少しの気遣いが仕事の質を変えます。
この記事で気遣いについて書きましたが、「さりげない気遣いができるかどうか」は、介護者にとってひとつのスキルだと思います。
私は、「気遣いができないひと」自体は仕方ないと思います。
でも、「気遣いをしようとしないひと」に対しては、如何なものかと思ってしまいます。
自分の仕事の段取り優先で、入居者の方を自分の思い通りに動かそうとすると、認知症の方の多くは混乱します。
そういう方に対して、「なんでわからないの!」と怒声を浴びせたり、「こっちは忙しいんだから勝手なことばかりしないで!」というような言葉がけを聞くと、心底悲しくなります。
認知症の方を混乱させると、認知症の方は興奮して、出来ることもできなくなります。
認知症の方に対して、私がとりわけ思い入れがあるので余計に感情的になってしまうのかもしれません。
ただ、病棟看護師を長年続けて、認知症の方が環境により精神状態が大きく左右されるのを見てきました。
病院は治療の場なので仕方ない部分はあるのですが、有料老人ホームのような施設は生活の場なので、認知症の方が安心できる環境づくりをしてほしいと願ってしまうのです。
施設が生活の場であるということから、施設での介護は決まりはなく、やろうとすればいくらでもすることができます。
(最低限のルールはありますが)
この環境で、どこまでが仕事で、どこまでが過剰なサービスになってしまうのかと最近考えていました。
私自身が「できることはしたい」と思っていて、施設長も多くのスタッフの方もそう考えている施設なので、私にとって働きやすく、概ね楽しい職場なのですが、先に書いたようなやりとりを入居者の方とされる方もいます。
イベントに関しても、「めんどくさい」という方もいます。
そんな風に思うなか、グループホームHARUさんの記事を拝見しました。
HARUさんの記事は以前にも、傾聴についての記事でリンクをさせていただいています。
付随サービスとは、本来業務には入っていないことを親切からすることです。
私の勤務する有料老人ホームでも、緊急時の受診は施設長やケアマネが同行することは通常業務にあたりますが、緊急ではない希望の受診(往診医以外の内科を受診する、耳鼻科などを受診する)は、本来ならば家族が送迎をすることになります。
けれど、サービスで希望の受診も送迎をしています。
外泊などの際も、高齢のご主人は送り迎えは一人ではできないので、外泊できるために施設長が休日出勤してまで送迎したりしています。
それは、入居者さんやご家族さんの気持ちを考えての行動ですが、過剰サービスということもできます。
(私は好きですが、今、「働き方改革」と言われているご時世にはそぐわないかもしれません)
昨日の七夕イベントにも、施設長もケアマネも休日出勤で手伝いに来ていました。
お二人とも介護が好きで、入居者の方に対して愛情を持っています。
私もたいがい熱い方だと思っていますが、お二人は凄いなと思うことがしばしばあります。
ただ、それだけ愛情があることで、部下であるスタッフに対しての指導も自然、理想が高いものになります。
それに対してスタッフの方の不満の声を聞くこともあります。
少ない人数のなか、施設長が求める介護をしようとすると、全力で仕事をすることが求められます。
「そこまで介護のひとに求められるのか」と、時にびっくりすることもあります。
かなりアンテナをはって仕事をしないとできないことで、先に書いた前者タイプの方にとっては、無理難題を押し付けられているような気持ちになるかもしれません。
介護の質は一定していないと、「あのひとはしてくれたのにこのひとはしてくれない」という不満に繋がることがあります。
病棟看護師時代に私が注意を受けたことです。
時間に余裕がある今日はできるけれど、明日はできないかもしれないことをすると、介護された方は、「明日からもこうしてもらえる」と期待していた気持ちが裏切られたように感じることがあります。
「こうしてあげたい」と思っても、1人のひとに時間を割くということは、他の人にかける時間を削るということになり、“差別”にも繋がります。
自分がやりたいことをしている間に、他のスタッフの方がナースコールで走り回ることもあります。
こうしたことを踏まえて、周囲からの協力が得られて、継続してできることなのかが大切です。
今の私の仕事でいうと、脚の痺れを訴える方がおられて、筋緊張の強さから起きているので、マッサージをすると楽になります。
けれど、その方に毎日マッサージをすることはできません。
特別扱いになってしまうからです。
でも、マッサージしたいなあ、という私の思いもあり、自分が担当になる日のみにとどめています。
先日のその方のお誕生日の日は、プレゼントと称して少し時間をかけてマッサージさせていただきました。
これは、私の自己満足とも言えます。
介護はある意味自己満足の世界だと「仕事が出来る」と私が思っている方の多くが言われます。
整容を気にかけるひと、体調管理を気にかけるひと、様々な“こだわり”を持っておられます。
でも、自分が完璧ではないと皆さん口を揃えて言われます。
介護にはこれが正解というものはないし、ここまでしたら終わりということはないからです。
介護の質をあげることと付随サービスという考え方はついて回るものなのかな、と思います。
やり過ぎず、その方にとって必要で、継続性のある介護を提供するということが課題なのかな、と思います。
あともう一つ迷うのが、「ここまでは仕事だからやるけど、これ以上はやりません。そこまでやるのは無理です」というスタンスの方にどうお願いするか…
水分がなかなか取れない方に、一度に飲ませるのではなく、こまめに水分補給をお願いしたいと伝えた時の反応が、「忙しいからそのひとばかりに構ってられない」というもので、私は介護スタッフではないので、介護スタッフの方の忙しさはわからないけど、他の階ならスムーズに受け入れられるのにな…、と困惑してしまい…。
看護師視点から必要だと思うお願いを、どう介護の方に実践してもらうかが最近の課題です。
先輩看護師さんや、他の介護スタッフさんの意見を参考に今模索中です…。
「仕事に対しての温度差」はきっとどの業種もあるのでしょうが、対ひと相手の仕事では、その温度差は大きい気がします…
真面目モード終了
今日は朝から「発達障がいの子をもつ親の会」に参加させていただきます
前回色々学びが大きかったので楽しみです
前回の記事
そのあと、14時から夜にかけて、バイト先の整形外科で働いてきます
土曜日に救急外来で1日ついたのですが、私が退職した後に入ったリハビリの子に、「ブランクを感じさせないんですけど…!!」と言われました
新卒から入ったわけではありませんが、私の看護師としてのスタートを切った場所だと思っているので、三つ子の魂百までという言葉の通り、最初に身についたものは忘れないものだなあ、と思います。
当時、かなりダメ出しもされ、みっちり鍛えられましたしね!!
5年半近く空いていても覚えているのと、辞めてから色々な場所で働いてきた経験から、現役時代より視野が広くなっているな、と思いました。
バイト、という気軽さもいいのかもしれません。
バイトを始めたことで、熱量が分散されて、有料老人ホームに対しても熱くなりすぎることがない気がします。
私のパワーは凄すぎるので、仕事二ヶ所、家庭、趣味と分散させて丁度良いバランスがとれるようです
癒しの時間も大切に…
足の指が固まりやすいので広げるものを探していたら本屋さんで発見
大手リラクゼーションサロンのQueensway考案らしいです!
フィット感が気持ち良いです
今日も1日楽しく過ごしていきたいと思います
それでは、また