こんばんは
お久しぶりです
しばらくブログをお休みしていたのですが、元気には過ごしておりました。
ただ、怒涛の7月の疲れがでたのか、ここ数日やたら眠くて
娘は部活や友だちとの約束やらで飛び回っていて、「夏休みなのに仕事をして娘にさみしい思いをさせている」という罪悪感から解放され、私ものびのびと仕事をしております
娘の部活もせわしなく、連勤中に溜めた乱れた家の片付けを優先していたらブログを書く時間がなかなかとれませんでした
今日は趣味の時間で、3月振りに彩ふ読書会に参加してきました
先週、名古屋読書会の予定だったのですが、台風のため中止になってしまったのです…
久しぶりの読書会は、懐かしいながら新鮮で楽しかったです
ちなみに、帰宅したら娘は遊びに出かけていました〜
以下、久しぶりの読書会レポです
まずは午前の部の推し本形式読書会で、A〜Cの3テーブルに分かれました。
私はCテーブルでした。
Cテーブルは、「夏に読みたい本」が集まった印象でした。
まずは1冊目。
大阪サポーターで司会を担当された男性からのご紹介です。
乙一さんのデビュー作で、16歳の時に執筆され、17歳の時に出版されたそうです。
表題作ともう一編の短編からなっていて、表題作は、小学生3人が登場人物で、兄妹と妹の友人が登場します。
妹の友人がとある事情でなくなり、兄妹が友人の死体を隠そうとする物語だそうです。
出版当時、ミステリー作家の間でも斬新な設定が評判を呼んだそうで、その理由が、「死者の視点から物語が描かれている」からだということです。
紹介された方は16歳の時に友人に勧められて読んだそうで、この小説を読んで、「自分の書いた夏休みの読書感想文がゴミに思えた」という感想が面白かったです
男性が本を読むようになったきっかけの一冊とのことでした。
最近2冊構成で、同じ物語を別の登場人物の視点からそれぞれ描く作品が多いのでこちらもそうなのかと思いましたが、「君が〜」が上巻、「僕が〜」が下巻とのことでした。
物語は、顔にアザがあることにコンプレックスを抱く男の子と、幼馴染の女の子の恋物語です。
ある日、男の子は「幼馴染の女の子と両想いになったら顔のアザを消してやる」という電話を受けます。
アザが消え、男の子は自信を回復して人生が変わり始めますが、今度は女の子にアザができて、そのことから女の子は男の子を遠ざけるようになります。
そんななか、再び電話がかかってきて…、というストーリーで、映画「君の名は。」を彷彿させるようなお話とのことでした。
web小説を多く出版されているメディアワークスから出版されている書籍で、こちらの作品もweb小説だそうです。
webにより表現の場が広がり、本を読んだことがなかったひとが本に親しむ機会になっているんだな、と感じました。
神社仏閣部でご一緒していて、8月10日に企画したあるツアーにも参加していただく予定なのですが、読書会で同じテーブルになるのは初めてでした。
森見登美彦さんは私も数冊読んだことがあるのですが、「この本は阿呆な話ではなく、不気味な不協和音を奏でる日本的な怖さがある本」とのご紹介でした。
四編の短編集からなり、それぞれの物語が繋がっているような、繋がっていないような、不思議な物語とのことです。
森見登美彦さんは京都を舞台に物語を描かれることが多いのですが、こちらも京都が舞台になっているそうです。
短編のうち一つの物語を少しご紹介してくださったのですが、「世にも奇妙な物語」をイメージしました。
一冊目の本同様、暑い夏に読んで涼しくなれる一冊とのことです。
今日は受付も担当されていたのですが、この方の明るい声かけで私をはじめとした参加者の方は和めたのではないかと思います
大阪ほんまもん大賞受賞作とのことで、私もタイトルは知っていました。
大阪ローカルの「ビーパップハイスクール」という番組で放送作家をされている方の著作です。
物語は、放送作家をしている50代の男性が電車で居眠りをしていた時に、西宮北口という駅名のアナウンスが「いつか来た道」と聴こえたことから端を発します。
その出来事をきっかけに、男性は自分の来し方を振り返り、今は亡き父との思い出を辿っていきます。
西宮北口は、阪急電車の主要な駅で、昔阪急ブレーブスという球団のホームグラウンドである西宮球場がありました。
男性は幼い頃、父親に球場に連れてきてもらったことがあります。
思い出を振り返る中で、男性は当時8歳の自分に戻り、昔の父に再会します。
そして、父の故郷や先祖のルーツ、初恋のひとの話などを父から聞きます。
現実に戻った男性は、父の話をもとに当時住んでいたひとたちのルーツを辿るようになり、父の初恋の相手からの手紙を受け取ることになります。
その手紙は長い長いもので、そしてその女性が知るはずもない男性自身の名前が書かれていました。
重いところが多かったけれど、読んで良かったと思える小説だったと話されていました。
ちなみにタイトルの「勇者」は、阪急ブレーブスのブレーブスからとられたもので、色々なひとが阪急ブレーブスから勇気をもらうお話でもあるそうです。
さすがは読書会の歴戦の猛者
語り口が流暢で聞き応えある発表でした
今話題の作品、「天気の子」の小説版です。
1日の日に娘と映画を観に行きまして…、実は記事も書きかけでストックしているのですけども、映画を観てワタクシ涙いたしまして…。
紹介文にも書いたのですが、「誰かを全力で愛すること、すべてを捨てても護りたいと思うこと」の綺麗さを映画を観て感じ、心打たれたのです。
主人公は田舎から東京に出てきた16歳の少年と、少年が東京で出会う少女。
この二人を軸に大人達が絡んでいくのですが、「大人側」の私は、映画を観て色々感じることがありました。
子どもであることの窮屈さと、子どもであることの特権。
観ながら二つの感情がないまぜになり、自然と涙が溢れた作品で、映画を観て小説版を読みたくなりました。
小説では映画では掘り下げられていなかった大人側の気持ちにも触れられていて、映画の世界観はそのままに、また別の魅力を感じました。
新海誠さんのあとがきと、「天気の子」の主題歌を歌うRADWIMPSの野田洋次郎さんの解説も素敵でした。
2冊目の紹介で「君の名は。」の話が出たので、なんだかリンクしたわと思いました
「“少年少女と夏”にちなんだ本をオススメしたくて」というお言葉と、好きな本として挙げられたものから、「趣味が合う方だ」と直感が働きました。
実際後からゆっくりお話しさせていただいたところ、趣味がだいぶかぶっていました
不老不死の泉にまつわる物語で、ある日自分の家の領地である森で、少女が不老不死の一家であるタック家の人々に出会うことから物語は始まります。
自分達の秘密が暴かれることを恐れたタック家の人々は少女を誘拐します。
けれどタック家の人々はいいひと達で、少女はタック家の人々の秘密を共に守らねばいけないと思うようになります。
タック家の一番年少の104歳の少年と心を通わせることになった少女は、少年から共に不老不死となり生きることを誘われます。
命を終えたくとも終えることができず、永遠に人生を歩き続けることに疲れたタック家の他の人々と違い、少年は「人生は楽しむものだ。」と思っています。
そして、一緒に楽しく暮らそうと少女に提案してきます。
タック家に訪れた危機からの脱出と、少女の決断を描く、ひと夏の、四日間の物語です。
物語の一部を読み上げてくださったのですが、生と死について考えさせられる物語だな、と感じました。
アメリカの児童文学とのことですが、児童文学は奥が深いなあ、としみじみ思います。
タイトルにある「アンフォゲッダブル」とは、JAZZの曲名とのことで、ご紹介してくださった男性はこの本がきっかけでJAZZを聴くようになったと言われていました。
再開発が進む神戸が舞台で、一軒のジャズ喫茶を通して様々な登場人物が錯綜し、それぞれの視点から物語を語っていく一冊とのことでした。
かなりボリュームがある本だったのですが、一気読みされたとのことでした。
様々な視点から物語が語られる物語が好きなのと、音楽にちなんだ小説はお洒落だなあ、と興味が湧きました。
後からゆっくりお話させていただいて、朝活のお話で盛り上がって楽しかったです
最後の方の発表を聞いて、読書会の推し本は、なんだか不思議にリンクするんだよなあ、と改めて思いました。
最後に紹介されたのは神戸が舞台でしたが、他の参加者の方も京都や西宮北口という関西の地を舞台にした本を持ってこられていました。
二番目に紹介された方から、「君の名は。」の話題が出てからの私の推し本。
そして何より、最初にも書きましたが、夏にちなんだ本が多かった
これは意識されて推し本を持ってこられたのもあるのでしょうが、私自身は久しぶりの読書会で何を推し本にしようか行きの電車の中まで迷っていまして…。
電車のなかで「天気の子」を読んで、若干涙ぐみそうになりまして、推し本にすることに決めたので、なんというか、…面白いなあ、と思いました
こういう面白さが読書会の面白さだなあ、と改めて感じました。
ご紹介された本はどれも魅力的だったのですが、各テーブルごとに「一番読みたい一冊」を選ぶことになっています。
以前は皆さんが持ってこられた本を一冊ずつメッセージカードに書いた内容で発表する全体発表の形をとっていたのですが、4月から新しいシステムに変わり、私にとっては、初でした。
なんとなく優劣をつけるような感じにならないかなあ、とか、どんな方がどんな本を持ってこられたのか他のテーブルの様子がわかりにくくなるなあ、と思ったりしていたのですが、実際に「どの本にしますか?」と進行役の男性が尋ねられたとき、フライング状態で、「時をさまようタック」を指差してしまいましたwww
フライング、すみません
話の流れ的に、なんとなくこの本、みたいになるんだなあ、と思ったのと、一旦発表を締めて午後の読書会までにゆっくり他のテーブルで紹介された本に触れられるという意味ではいいな、と感じました。
今回久しぶりに参加させていただいて、何回参加しても、行くたびに新鮮なのが、私にとっての彩ふ読書会だな、と感じました。
参加人数が増えてきて、色々変わったり変わらなかったりすることがあると思いますが、これからも変化や不変を楽しませていただきたいな、と思います
他の2テーブルのご紹介です。
多分また主催者のののさんや他の参加者の方がブログでA、Bテーブルについては書かれると思うので、書かれたらリンクを貼らせていただこうと思っています
なので、簡単に写真だけでご紹介です。
Aテーブルでご紹介された推し本
Bテーブルの「一番読みたい一冊」
各テーブル彩豊かな本が並びました
他のテーブルの参加者の方とお話を楽しみ、午後からに備えます…。
午後からは、漫画縛りの推し本披露会
実は今回の私のメインイベントはこちらでして…
後ほどか、遅くとも明日には記事にしたいと思います
それでは、また