かなり濃い発表が続き、初参加の方が多いので大丈夫かな…と、心配になりましたが、初参加ながら、他の読書会には参加経験のある女性で、この方が次に発表してくださいました。
他の方の発表の間、ニコニコと素敵な笑顔を見せてくださっていました
こういう笑顔が見たくてサポーターやってます…!!嬉しい
初参加を侮るなかれ…
この方の発表も濃密ですよ…
お持ちいただいたのは、フランス文学。
遠藤周作さんがお好きとのことで、遠藤周作さんが訳されていたことがこちらの本を読まれたきっかけだそうです。
フランス文学…
「カリギュラ」から海外文学に繋がりましたね…
以下、お話しいただいた内容です。
遠藤周作さんが「沈黙」を書くときに下敷きとしている作品。
キリスト教の考え方をベースにしている。海外の作品はキリスト教の教えをベースにしているものが多く、理解しにくい部分があるが、この作品は読めた。
フランス人の人妻が夫を毒殺しようとする物語だが、夫は真面目で「いい人」。
妻が浮気をしているわけでもなく、毒殺しようとする理由は妻にもわからない。
理由として強いて挙げるなら、「自分を理解してくれない」「自分が大切にするもの(美)を理解してくれない」ことに対する絶望感。
「つまらない夫」と「つまらない日常」を過ごすことが悲劇。
心に残る言葉として、妻が自分を毒殺しようとしていることに気付いた夫が妻に同期を問いただしたときに妻が返す一言だと言われていました。
「あなたは自分の動機をいつでもわかってらっしゃるのね」
確かに、自分でもよくわからない感情や衝動に突き動かされることはあります。
毒殺されそうになる夫としては明確な動機が欲しいでしょうが
なるほどなあ、と思い、読んでみたくなりました。
続いては大学生の男性です。
私は初対面だったのですが、ヅカ部(宝塚歌劇団をこよなく愛する人々の集まり)部員で、とても好青年だと噂に聞いていたのでお会いするのが楽しみでした
村上春樹さん
最近大学生の男性が村上春樹さんを推し本として持ってこられることが多いです。
私自身も大学生の時、村上春樹さんにハマっていました。
村上春樹さんの作品は、長い。
短編もありますが、どうせなら世界観に浸るために長編を読みたい。
そして伏線も張り巡らされていて、表現方法など文章を楽しみたいので、読み飛ばさず、じっくり読みたい。
最近純粋な読書ができていないなあ、と思っていて、「物語に浸り、その世界観を楽しむ読書」をしたいと思っています。
なので、今回の推し本が出された時は、「羨ましい…」と率直に思いました。
2、3日に一冊のペースで読まれているとのことで、更に羨ましい…
オススメされた作品では、「人間の漠然とした不安を描いている」とのことでした。
主人公の小学生から社会人になるところを描いた作品で、物語の半分くらいで結婚までいく。
妻子もいるが、主人公には「忘れられない人」がいる。いわゆる不倫の物語だが、村上春樹にかかると、「惚れてしまう必然性」を感じさせる物語になっている。
ひとを好きになることは突発的なことだと思う。
自分の感性や人間性を磨いていく感じを村上春樹作品からは感じる。
村上春樹さんはアメリカ文学を学んでおり、色々な作品でアメリカ文学の影響を感じるが、この作品は、アメリカ文学と村上春樹の世界観の融和が見られており、特に推したい。
文学部で学ばれているとあり、深い見地からの考察をお聞きするのが楽しかったです。
世代が違う方と交流できることも読書会の楽しさだなあ、と改めて思いました
続いても初参加の女性で、旦那様からオススメされた一冊をお持ちいただきました。
原田マハさん、人気ですよね
読書会で度々ご紹介いただくので私も読んでみたところ魅了されました
https://ameblo.jp/momomotokazu/entry-12408246097.html?
昔は読書が好きだったけど子育てが忙しくて読書から離れておられたとのことでした。
お子さんが手を離れて、読書を再開され、「やっぱり本を読むことが好きなんだと思った」というお言葉に共感を覚えました。
一つ目の記事でいただいた、まさかのコメント!!をご紹介。
縁は奇なもの味なもの…。
一つ目の記事にも追記しています!
個人メッセージでもやりとりさせていただいている方とのご縁が更に深まった感じがしてテンションが上がりました
高野文子さん。
わたすの先輩です。
高校の看護科の先輩で
「漫画で生きていくんだ!」って言ってたのがいて
「なにをバカなことを言ってるんだ!」って言ったけど
最近賞(手塚治虫賞)取ったみたい。
…と、看護科の先生が言っていたけれど。
それが高野文子さんだったんです。
看護科は、卒業したら病院に就職か看護学校進学しかないので
なにかと反抗したいお年頃の生徒たち看護科は、卒業したら病院に就職か看護学校進学しかないので
なにかと反抗したいお年頃の生徒たちは
看護学校進学以外の道を探りたがるけれど。
結局はみんな、看護学校進学を選ぶのだけど。
高野さんも看護学校に進学して
看護師として働きながら漫画も書かれていたようです。
神戸でまさか先輩の本が2人の方に推されていたとは!
後輩として嬉しいです。(*´▽`*)
読書会の可能性は♾
次の記事に続きます