モンゴルだるま@ウランバートルです。
たった1泊の田舎旅行だったのに、一夜明けたら、ディーゼル燃料事情がウランバートルで一変してて驚愕です。

4月28日にロシア連邦が国内の石油需要を安定させるために石油系燃料の国外輸出を当面1ヶ月ほど停止、と発表したあと、やいのやいのとやってたと思ったら、ウランバートルでは土曜日(4月30日)から日曜日にかけてディーゼル燃料で1390tgからいきなり1470tgまで値上がりしてました。

さらに備蓄もなくなる可能性がある、と考えてあわてて5月6月のお仕事用に1トンほどドラム缶に確保しようと思ったのですが、結局、危険なディーゼル燃料の安全な保管場所が見つからず断念。

とにかくジェリ缶や車の燃料タンクを満タンにしていたわけです。

ところがウランバートル帰って見たら、ディーゼル燃料の値段は1440tgになっていた。
ちっ、備蓄作戦で逆に損しちゃったか・・・(といっても100リットル程度なのでたいした損ではない)

んで、昨日の夕方、田舎でのお仕事から帰ってウランバートルのガソリンスタンドで消費した分を補給しようとしたら、なんと「現金販売はしない」と断られました。これ、大手のペトロビス。

んでもって、次はソドモンゴル。「契約会社以外は個人にはディーゼル燃料は売らないことになった」と。

んでMT。「ディーゼル燃料ないないないない。」と大きなバツ印を両手で作って首を振る。

シンチーオイル。ディーゼル燃料の給油系はそもそも電気がついてない。

TESオイルもだめ。。。

でもネットニュースを見ても、特にディーゼル燃料の販売を停止した、といったようなことはない。
むしろ、1390tgから1470tgへの値上げは不当な便乗値上げである、とか、このような不当便乗値上げした企業から石油系燃料(可燃物)販売のライセンスを剥奪する、っぽい記事や不当値上げ非難の記事ばかり。

意味がわからないのですが・・・たぶん、これ、石油系燃料関連企業のカルテルっぽい。
ガソリン系は購入できたのですが、ウランバートルで走っている車の多くがディーゼル燃料なのです。
まぁ、備蓄不足対策で、緊急車両や公用車などへの優先供給や1台あたりの販売量制限くらいはあるかもしれな、とドラム缶作戦を断念したとき覚悟したわけですが、まさか、一切現金・民間(個人系)への販売を停止っていう手段に一晩で出るとは思わなかったです。

一応、今の仕事分は自分の備蓄でなんとかするしかないわけですが、その後のことを考えると憂鬱。

まぁオターンバートル(煙の英雄)と揶揄されるようになったウランバートル市でディーゼル燃料の排ガスを撒き散らす車が減るっていうのは大気汚染対策にもなっていいのかもしれないんだけど。
自分の会社の活動に大きなダメージが与えられるかも、って懸念し始めると穏やかではいられません。