嵐のようにやってきた。
雷が落ちてきた衝撃。
あなたから目が離せなくて。
ただあなたを見つめていた。
嫌いだと思いながらも
惹かれてゆく想い。
あなたの見つめる先には
私じゃない彼女がいた。
最初からわかってたはずなのに。
好きにならないって決めてたはずなのに。
どうして優しくするの?
いっそ突き放してくれたなら。
好きになんてならなかったのに。
嫌いにさえさせてくれない
あなたの優しさが憎い。
嫌いになりたいのに。
あなたを嫌いになれない。
その微笑みは私だけのものじゃないって
わかってたはずなのに。
わかってたはずなのに。
優しく笑うあなたを
今も忘れられない。
好きでしかいられない。
あなたを当たり前のように掴むその手も
貴方の名を呼ぶ彼女を
羨ましくてたまらない。
私は今日もあなたを嫌いになれず。
また新しい明日を迎える。
どうかお願い。
もう
優しくしないで。
心の中で呟いた。