夜はたいてい
俺は妻より寝るのが遅い

遅いといっても
一、二時間のちがいだが

その間
犬のライムとポンムは
俺のそばでじっと待っている

俺が寝るまで待っているのだ

朝も俺が起きてくると
うれしそうに二匹で
俺の周りをぐるぐる回る

なんという忠犬だろう

なんのことはない
単におやつが、欲しいだけ

夜、寝る時
たまたまおやつをあげたら
それ以来、ずっと待つようになった

朝もしかりだ

昔の犬は生きるために食べてた

いまの犬は食べるために生きてる

そりゃ人間と一緒に
家の中で暮らしてるんだもん

あたりまえだ

でも、可愛いし、癒されるし

いまは
俺にとって
かけがえのない存在だ