これは潤智妄想物語です。腐要素有。潤智好き、大ちゃん右なら大丈夫な雑食の方向き。勿論、完全なフィクションですので、登場人物、団体等、実在する人物とは無関係である事をご了承下さい。尚、妄想ですので苦情は受け付けません。以上を踏まえてからどうぞ下差し


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拾九之巻


妖狐魔殿の大広間ではいつもの様に飲めや歌えの大宴会が催されている。宴席は絶好調に盛り上がり、重臣達に抱かれた半裸の美女や、広間のそこかしこで誰はばかる事無く交わり始める者達などで淫猥を極めた酒池肉林が展開されていた。


そこに1人の下級妖狐が、何かに弾き飛ばされたみたいな勢いで大広間にまろび込んで来る。「き、金妖帝飛様~~!!♭♭」「どうしたのだ騒々しい!」1人の美女の懐に手を差し込みながら金妖帝飛が煩わしそうに言った。


「それが…!♭今しがた大和の国から参ったと申す5名の若い男達が帝飛様から招待を受けたと乗り込んで…!♭♭」「何だと?!♭」金妖帝飛はハッとして報告に訪れた下級妖狐を見下ろし、玉座から身軽に飛び降りて大広間の扉に視線を向ける。


「まさか…♭あの三つの謎を全て完了したと言う事か…♭こんなにも早くに…?!♭♭」金妖帝飛は明らかに驚愕し、苛立っていた。端正な面差しを悪鬼の如く歪ませ、おもむろに骨杯を床に叩きつけると、周囲の重臣達に向かって「女共は引け!ありったけの兵を呼び寄せろ!モタモタするな!!」と、怒鳴りつける。


美女姿の女狐達は悲鳴を上げてバラバラと散って行き、代わりに武装した妖狐兵士共が大広間に集合した。「困ります!♭金妖帝飛様の許可無くしてここを通せません!!♭♭」「ええぃ煩い!行く手を阻めば貴様を成敗するぞ!!」


そこにもう1人の下級妖狐が何者かを引き止めようとして突き飛ばされながら大広間に転がって来る。「申し訳ありません帝飛様…!♭止めたのですが強過ぎて…!♭♭」下級妖狐はボロボロの有様に成り果てて広間の床にひっくり返った。


「金妖帝飛。お前の巻物の招待でわざわざ出向いてやったのに随分とずさんな対応じゃないか。自分の手下に客をもてなす礼儀の一つでも教えておいたらどうだ?」先頭切って大広間に立ち入り、声を上げたのは松本白虎之守潤である。


それに続いて櫻井朱雀之守翔が、「お前が拐(かどわ)かした嘉子姫はとっくにこの妖狐魔殿から逃がしたぞ。生憎だったな」と、一歩を踏み出した。そんな両名の間を縫って更に前へと進み出たのは相葉緑龍之守雅紀だ。


雅紀は金妖帝飛の持つ、人外特有の妖気迫る美しさに一瞬たじろいだ様な顔つきをしたが、雅紀の背後に隠れて「ほら、雅紀さん。言ってやんなさいよ♭」と、煽る二宮麒麟之守和也の声に急かされて「俺達の余りの速さに臆したか?!金妖帝飛!!」と、胸を張った。その影から和也が「ま、負けませんからね!!♭」と、顔を覗かせる。


まるで不意打ちの如く乗り込んで来た五人の、余りに迅速な到着に、金妖帝飛の視線が泳いだ。天竺仕立ての白銀の衣に身を包み、彫りの深い美貌を闘気にたぎらせる潤と、紅仕立ての狩衣を纏い、まさに平安貴族そのものの秀麗な面立ちの翔。


翠色仕立ての狩衣がスラリとした上背に似合う雅紀は優しげな風貌の美丈夫だし、黄金色仕立ての狩衣を纏った和也は未だ少年の面差しが残る、細面の愛らしい容姿をした若者だ。


話には聞いていたが、金妖帝飛が用意したあれだけの難題をこれほどの短時間でこなして来たとはとても思えない程彼らは若く、それだけに金妖帝飛の動揺も大きかった。


本来であれば何十年もの年月を費やして妖術を会得した魔道士でなくば制する事の出来ぬ難関ばかりである。否それだとてここに来るまでに十数日は掛かるであろう。


彼等が疲労困憊して乗り込んで来た時には既に嘉子姫は鬼と化し、金妖帝飛の命令通りに動く傀儡として都へと舞い戻っていた筈なのだ。後は術士達を八つ裂きにして人魚との半妖だけを残し、残りは重臣共の餌にでもくれてやろうと目論んでいた。


だが彼ら術士達に疲労の様子は余り見受けられず、金妖帝飛は彼らの実力を大きく見誤っていた事に今更ながらに気付かされたのである。それに…♭金妖帝飛は最後に彼らの中心から静かに歩み出て来た大野玄武之守智を見て冷たい汗が背中に流れるのを感じた。


黒の僧衣に身を包んだ智は他の若者達に比べても質素な雰囲気で細っそりとしており、小柄な体躯は植物的なたおやかさをもって、いかにも可憐である。


六尺(約189センチ)もある大柄な金妖帝飛であれば、指先一つでひねり殺せるであろう程のか弱き風情をしているにも関わらず、彼の発する浄気が半端ないのだ。


ここに居る下級妖狐など、智に近付こうとするだけであっさりと消滅してしまうんじゃないかと思わせる程の圧倒的な浄気である。この僧形の若者が金妖帝飛の狙う半妖である事は一目で分かった。


だが、彼を捕縛するのはそう容易くはないであろう。金妖帝飛は内心の焦りを悟られぬよう、威風堂々とした態度で続々と広間に集合する妖狐兵士達を見回すと、五人に軽く脅しを掛けるつもりで申し渡した。


「これは失礼した。俺がこの城の主、金妖帝飛だ。存分にもてなしてやる故、名を名乗るがいい。お前達の名を墓標に刻んでやらねばならぬからな」僧形の若者が答える。「儂は大野玄武之守智と申す。そこもとの名は金妖帝飛で良いのか?妲己で良いのか?どちらなのだ?」


どうやら彼らは金妖帝飛がかつて妲己と名乗り、この国で悪行三昧を行っていた事も既に承知らしい。先程の金妖帝飛の脅しに対する応答であろうが、これだけの武装した妖狐兵士達を前にして、いささかも怯む様子が見受けられなかった。


玄武智に続いて白銀の若者が名乗る。「俺は松本白虎之守潤だ!人の世を荒らす妖(あやかし)共などみんなこの斬魔刀の塵としてくれるわ!」チャリーーーーーン!!一際高い音で潤の持つ斬魔刀の鍔が鳴った。結ばれた駮(はく)のたてがみがそれに呼応する様にピンと張る。


あれは駮のたてがみか…♭何故あれを大和の者が…♭どうやらただの剣ではなさそうな潤の太刀に駮のたてがみが結ばれている事に気づき、金妖帝飛はにわかに緊張した。剣難を防ぎ、剣の持つ力を増幅させる駮のたてがみがあの太刀に結ばれているとなると厄介だ…♭


続いて名乗ったのは紅の若者である。「櫻井朱雀之守翔と申す。 “柔よく剛を制し、弱よく強を制す” 柔とは徳なり、剛とは賊なり。弱なる者は人の助くるところにして、強なる者は人の攻むるところなり…。これはそなたと関連が深い太公望(呂尚)様の言葉だ。我らを侮らぬ方が良いぞ金妖帝飛」


太公望…♭嫌な思い出が金妖帝飛の脳裏をよぎる。そもそも彼の者が居なければ金妖帝飛が魔道でくすぶる事はなかったのだ。金妖帝飛が巻物を使って彼らを試し、その実力を嘲っていた事に対し、この翔なる若者は太公望の名言を使って反撃しているのである。


よく知恵の回る若造だ…♭世が戦乱の時代ならばさぞや良い軍師になっていたであろう。それに…♭金妖帝飛は翠色の若者が翔に続けて「俺は相葉緑龍之守雅紀だ!主に使い捨てられるだけの妖力など持っていたって無駄なだけだぞ!!」と、妖狐兵士達に声を上げた時、妖狐兵士達が少しざわついたのが気になっていた。


金妖帝飛の命令以外は絶対に利かぬ様完璧な支配の下で訓練していた筈の兵士達だ。そんな兵士達が雅紀の言葉に多少なりともざわつくのは彼の持つ気の流れに生き物を従わせる何かがあるからだろう。加えてあの黄金色の若者である。


一見雅紀を盾にして仲間の一番後ろに隠れ、怯えている様に見える。が…。「私は二宮麒麟之守和也。ですがあなたの建てる墓標になんて私の名前は絶対に刻ませませんよ」そんな憎まれ口を利く和也は後ろ手に組んだ両手から何やらキラキラした粉末を放出しているのだ。


あれは水晶の粉か…♭恐らく背後から妖狐に襲われぬ様、ああしてこっそりと結界を張っているのだろう、油断のならぬ若造である。どうやら彼等はそれぞれに特化し、人並み外れて優れた才を持ち合わせているらしい。


五人と対峙してそんな分析をした金妖帝飛は、さてどうしたものかと忙しく頭を働かせた。彼等の背後には間違いなく安倍晴明が居る。金妖帝飛が思い切って都に攻め入る事が出来ないのは、晴明の存在があるからだ。


だから統治する者の居ない東国(あずまのくに)に狙いを定めて大和の攻略を目指していたのである。唐国はいささか広すぎて金妖帝飛の目が行き届かぬ所もあった。おかげで太公望によって正体が見破られ、志半ばにして身体が分裂し、妖力の低下を余儀なくされたのだ。


だが小さな大和の国であれば外堀から攻め込んで勢力を大きくし、本丸である都を落とす事もあるいは可能かも知れぬと考えたのである。流石の安倍晴明もたった一人で百鬼夜行の群勢に対抗するのは難しいに違いない。金妖帝飛には勝機があった筈なのだ。


安倍晴明さえ倒してしまえば大和の国は金妖帝飛の良い居住地として未来永劫権勢を奮い続ける事も出来た。にも関わらず…。金妖帝飛は改めて五人の若い妖術師達に視線を巡らせる。玄武に白虎。朱雀に麒麟、緑龍…。彼等が安倍晴明により招集された五行の術士なのは明白だった。


だが金妖帝飛の記憶に誤りが無くば東国の五行の守り神達は妖力の衰えた、もっとヨボヨボの年寄りだった筈なのだ。いつの間にこんなに若返ったのか…♭無論金妖帝飛の力を以てすれば未だ彼等は未熟で倒せぬ敵では無いであろう。


がしかし、彼等の背後に安倍晴明以外の誰がいるのかが分からないから不気味なのだ。彼等の額にある宝玉の飾りは何だ?♭着物の色合いに合わせた単なる装飾品だとはとても思えないが…♭まさか葛葉か…?!♭そう思い至った時、金妖帝飛の片手がスっと挙がった。「やれ!」


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長く掛かりました泣くうさぎこの19話を書き始めたのは8月3日、これだけ書くのに実に2ヶ月以上の時間を費やした訳でございます笑い泣きそれだけ昨今の事務所を巡るアレコレでストレスが溜まっていたのでしょうタラー


おかげですっかり体調も悪くなったので、月曜ZERO以外のニュースもワイドショーも殆ど観ず、ネットニュースには目もくれないでファンの皆さんのブログを巡ったり、ひたすら録り溜めした嵐君達の映像を観たりして過ごしております笑い泣き(勿論嵐君メンバーの番組は別ね︎💕︎)


浮上と沈没を繰り返し、2~3行書いては止まり、何も書けないでまた沈み…そんなこんなでどうにか19話を完成させました(疲れたわ~アセアセガーン_:(    _  ¯꒳¯ ):_)今回イラスト作成が出来なかったので、文章のみでごめんなさいです🙏💦💦


今も未だ完全とは行かないですが、今日はおめでたい大ちゃんの入所記念日でもありますし、中々調子の上がらない体に鞭打って浮上して参りましたおねがい


今回は戦闘シーンにまで行き着くことが出来ませんでしたのでアセアセ次回こそは派手な戦闘シーンへと突入する予定です炎グー炎決して書く事を辞めた訳ではありませんので、ご安心下さいまし~🙇‍♀️🙇‍♀️


ファンに取っては色々とモヤる事も多く、心穏やかに過ごせない日々が続いておりますが、それでもどうにか踏ん張って、今日はみんなで大ちゃんの入所記念日をお祝いしたいですね~💙(´・∀・`)💙リーダー入所29周年おめでとう💙🎣←(Simeji凄いね♡大野智と入力したらこの文章が出て来た音符音符