なでしこJapanの優勝で幕を閉じた女子サッカー・ワールドカップ。
国際結婚をされた方のブログをいろいろ読んでいたら「日米カップルはこんなときちょっと複雑・・・」と言うコメントがあちこちで見られました。
そんな中、「アメリカのメディアがいかに公平に日本を称えていたか」という記事に遭遇しました。
題して「なでしこ快挙の陰に隠れたアメリカの負けっぷりの良さとフェアネスの精神~日本称賛を続けた米メディア」
一部を抜粋・転載します。
アメリカに暮らして、あまりの無神経さや非効率さに、あきれたり、くたびれることも多い。しかし、たまに感激することもある。それはバカみたいに正義感の強い人間が必ずどこにでもいること。自分の子供がいじめの対象でもないのに、正義感から立ち上がって、いじめの対象の子のために戦う親たちの話を聞いた時も驚いた。何の見返りもないのに、失職することを恐れず、内部の不正を告発する人間もいる。青臭い正義感の塊のような人間がいるのだ。とにかく“フェアネスを大事にする”気風があるのだ。
なるほど~
日本にも「青臭い正義感の塊」のようなもちろんいますし、アメリカにだってそうでない人もたくさんいます。でも確かに、この最後の試合の中継ぶりや、その後のメディアの賞賛ぶりを見ると、自分たちが負けたとしても、相手の偉大さを称えることは大事な価値観とされている文化なのだ・・・と感じます。
大統領選などの選挙の場面でも、負けが確定した方がその事実を認め、勝者をたたえるスピーチ("Concession Speech")をするのが一般的な慣習となっています。
普通に考えれば、自分が負けたときにその相手をけなすことは、そんな相手に負けた自分もおとしめる行為になるので理にかなっていますよね。
ただ、それをスマートにできる人は"he accepted his defeat graciously"などという言葉で形容されるわけです。
ニューヨークのエンパイア・ステート・ビルディングも、日本の栄誉をたたえて国旗の色にライトアップされたそうです。これも粋な計らいですね。日本に対するエールを感じます。