今月上旬辺りから噂が出ていた森作品の映像化だが、「スカイ・クロラ」シリーズ最新刊「クレィドゥ・ザ・スカイ」発売とほぼ同時期に、監督:押井守、制作:プロダクションI.G、音楽:川井憲次という豪華メンバによる長編アニメーション映画化が発表された。

 ⇒公式サイト スカイ・クロラ The Sky Crawlers


押井監督が長編アニメーションで若い人達に伝えたいと願うことが、森博嗣著「スカイ・クロラ」シリーズの、大空で戦うことでしか生きている証を残せない、悲しくも美しくもある生き様であり宿命を背負った”永遠の子供達・キルドレ”を通して、”あり得たかもしれないもうひとつの現代”で表現される。

制作手法も過去の演出を廃し、新たなエンターテインメント作品を目指すそうで、ジャパニメーションを代表する押井氏の映像美が、美しい大空を舞う戦闘機と静と動の緊迫感ある空中戦を如何にして表現するのか、強い関心がある。


現段階ではTrailerも澄み渡る青空のイメージを伝えるだけで、キャラクタなど概要は全く見えない。
映画版「スカイ・クロラ」は、原作は森先生だが、押井氏の個性が発揮される作品となるかもしれず、原作の内容にはあまり捉われずに独自の設定や解釈をしてくる可能性もある。しかし、その点は森先生も充分納得していることだろうし、憶測では制作には殆ど関わっていないとさえも思える。

小説の映像化は、ファンにしてみれば嬉しい期待感が強い反面、自分のイメージが損なわれる可能性もあるので否定的な場合もありえる。だが、制作陣がプロダクションI.Gと押井守という世界に誇るクリエイタというだけで安心できるので、森ファンは公開を待てばいいだけでしょう。
ただ、映像化にはやはり否定的な見解を持つ人も当然いるでしょうね。ファンにとって森作品の映像化では、TVドラマ「カクレカラクリ」という先例のトラウマがあるだけに、、、?

個人的には全く心配などしていないし、森先生と同様、一人の押井ファンとして、「スカイ・クロラ」の映画を楽しみに待ちたいですし、現在執筆中のスカイ・クロラシリーズ短篇は、映画公開(2008年)に合わせてwebで連載されるようです。こちらもまた楽しみですね。

追記)
この件に関することは、森先生本人よりMORI LOG ACADEMY:噂の真相にて。スカイ・クロラシリーズの美しい装丁(単行本)も見られます。


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