ユージさんとは2018/10/12に出会った。

空港で建設業関連のお仕事していた。毎日早起きして。

 

その後、ほどなくして皮膚がんとなり、入退院を繰り返した。

体が動かなくなるまで仕事もちょくちょくしていた。

 

友人と一緒に自宅へお邪魔したとき、亡くなられた奥さんの遺影があった。

奥さんはとても体の弱い方だったようで、専業主婦で家事をできる限りやっていた。

きっと、ユージさんにとっては奥さんがいてくれているから張り合いがあったのだろう。

だけど、仕事から帰ってきたら、ソファの上で亡くなったと。朝は元気だったのに。

 

奥さんが使っていた化粧品、キティちゃんのぬいぐるみとか、

タバコのにおいが強い男性の一人暮らしにそぐわないものがあるのが印象的だった。

 

奥さんが亡くなったあとは、

寂しがり屋のユージさんなので、毎日いきつけの居酒屋でお酒をたくさん飲んだ。

きっと若いころ、酒、タバコ、女。。。だっただろうなぁと接していて感じた。

腰とか、頭とかボディタッチをしてくるので、うまくかわした。

 

最後にあったのは1年前、2月くらいで寒かったけどとてもお天気がよい日だった。

3人でガストのモーニングを食べて「ドリンクバーもついて安いねっ」なんて話したっけ。

 

そこから抗がん剤の影響で脱毛もあるため、変わり果てた姿を見せたくなかったんだろう。

会ってくれなくなった。

時々電話をかけると「彼氏と仲良くしろよ」と必ず言われた。

 

先日電話を掛けると「お客様のご都合によりおつなぎできません」と無機質なアナウンスが。

気になり、今日ユージさんちへ行ってみた。

玄関付近には洗濯機、愛用の自転車があったけど、窓際から透けて見える台所洗剤、鍋が見えない。

 

隣の部屋の壮年へ尋ねてみてると

「ユージさん、1週間前に死んだよ。俺も最期会いたかったんだけどね」と教えてくれた。

寄りがないからか、市役所の人が来て片づけていったそうだ。

 

ベランダで育ててた野菜の苗はどうなったかな。

また会って、話したかったな。