FIFA U-17 ワールドカップ開幕 | 永井秀樹ブログ『Wander of This Life』 Powered by Ameba

FIFA U-17 ワールドカップ開幕

恩師.吉武監督率いるU-17日本代表が参戦するワールドカップが開幕した。



前回メキシコで行われた大会では見事Best8に進出。そして何より、斬新的な素晴らしき内容のサッカーにFIFAから「まるでバルセロナのようなサッカーだ」と賞賛された吉武JAPAN。



今回も楽しみだ。



大会に旅立つ前、吉武先生とじっくりサッカー談義させて貰ったが、常に“常識を疑い”新しいサッカー、理想の追求に没頭する姿勢には感心させられる。

固定観念に囚われ勘違いした指導者が多い中で、常に謙虚に新しいモノを取り入れ研究していくからこそ、Jリーグ、プロ経験等が無い中で日本代表監督を務める事が出来るのだと思う。

戦術論の話等は5時間話しても話尽きない(笑)毎回驚きの新しい発見、サッカー理論、ヒントを与えて貰える。



例えジュニア世代であっても、現代は世界のトップレベルのサッカーが頻繁に見る事が出来るので、出来る出来ないは別にして、頭の中のイメージは皆高いモノがある。だからこそ納得させられる理論、指導が重要になってくる。

駄目ならクビだ、ヤラないなら辞めさせる、と脅かしで選手をコントロールするプロの世界(レベルの低いチームの話ではあるが)より、ある意味ジュニア世代の指導の方が難しいのかもしれない。

更にU-17年代となると、育成と勝ち負け、という難しいテーマが存在する。勝ち負けのみに拘ると育成にブレーキがかかる、しかし日本代表として世界大会となると勝ち負けにも拘らなければならない。



前回メキシコ大会前のテストマッチでは大会初戦まで10連敗以上してたとの事。

そんな状況でも吉武先生は「何も不安に思う事はないし、やってるサッカーを信じてやり続けて良い。ポゼッションに拘り大切なのはゲームの主導権を握る事」と言い続けたという。

普通の指導者であれば連敗した段階で(信念無き指導者は一敗しただけで)守備に重点を置き、とにかく負けないサッカーを考える。



まず指揮官がブレる事なく信念、コンセプトを貫く。だからこそ選手は信じて付いていく。

最近の流行り言葉になりつつある“ポゼッション”を語り、実際の試合では“負けない為”の守備重視のサッカーを強要する指導者は多いが吉武先生に関しては寸分の狂いもなくブレる事は無い。



実際、吉武監督率いる日本代表のトレーニングを見学に行くと試合で圧倒的なポゼッション率を誇るべく理由が理解出来る。

全てはトレーニングの内容からくる必然的なモノ。ただ“ポゼッション”というだけではボールが保持出来る訳は無い。

とにかく質の拘りに妥協は無い。



そんな代表チームの中から既にJリーグで活躍している選手(南野選手.セレッソ、石毛選手.エスパルス等々)も既にいる。



U-17ワールドカップでの日本代表の戦いぶり、というよりも“斬新的な面白いサッカー”を楽しみに期待したい。





【質の追求】

「一歩二歩、10センチ、0.1秒に拘る」

我々プロは当然日々更に拘らなければならない。





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