感動.感謝 | 永井秀樹ブログ『Wander of This Life』 Powered by Ameba

感動.感謝


約5年間過ごした沖縄を離れ、新しいスタート、挑戦をするにあたり、この場を借りて沖縄で大変御世話になった人生の師に感謝を綴りたい。


沖縄滞在時、日々のトレーニング以外の大半の時間を読谷の読谷山焼、大嶺工房の部屋で過ごした。
今となっては人生の師である大嶺實清先生。出会いのきっかけは、これまた沖縄滞在時、貴重な時間を沢山過ごさせて頂いた風庵だった。目の前に並ぶ焼き物の数々、手に取った器の各々に衝撃、感動の連続、まさに一目惚れだった。その感動の器を作られてるのが大嶺實清先生。
翌日早速、読谷山焼(現やちむんの里)大嶺工房を訪ねると、先生と奥様が気さくに迎え入れてくれた。
それから連日、トレーニング後、通いつめ、焼き物の話、歴史の話、人生哲学の話、芸術論等々色んな話を聞かせて頂き学ばせて頂いた。
茶道の教えも学ばせて頂き、詫び錆びの精神も学ばせて頂いた。


今や沖縄有数の観光地となった、やちむんの里(読谷山焼)を一から作り上げ、沖縄芸術大学の学長をも務められた大嶺先生。
本当に沢山の教えを頂いた。
《信念を貫き“良いモノ”を作り続ける事。芸術とは人々の心を豊かにし感動させることが出来る。》

自分自身、soccerも芸術だと思っている。勿論厳しい勝負の世界であり戦いの場であることは間違いないが、ピッチ上で描かれる作品(プレー)に人々は胸踊らせ感動する。だからこそ選手は質に拘り、人々を感動させるsoccerを作り続けなければならない。

大嶺先生から最初に頂いた大きな器。『器の大きい人間になってください』とメッセージが添えられていた。
まだまだ先生のような器の大きい人間には程遠く、全くの未熟者ではありますが先生の教えを教訓に日々精進していきたく思います。
沖縄を離れる最終日、ご挨拶に伺った際の帰り際に先生から『長い間、沖縄の為に有難う』と初めて握手を求められた。
頂いたこの言葉で、全ての胸の内が晴れた。
感動の余り、返す言葉も出ず必死で涙をこらえた。

突き抜けた偉大なる巨匠、尊敬する人物からの有難き感謝の言葉。
神様は必ず見ている。見てくれてる人は必ず見てくれてるし、わかってくれている。

改めて大嶺先生の器の大きさに心から感動した。


いつの日か、夢の茶室を持ち、大嶺先生ご夫妻を御招待出来るよう、毎日を精一杯頑張って生きていきたいと思う。


感謝。
永井秀樹