小学4年生の娘が

「コロナ菌死ね～」

と言いながら手を洗っているのを見て

すかさず

「コロナはウイルスであって菌ではない！！

しかも、手洗いは除菌効果が主な効果で殺菌ではない」

と否定する母です。

ああ～～～！！！

なんやねん、細かいな！！

だから　理系人間とは友達になられへんねん！！

と思ったそこのアナタ

そんなんだから「除菌グッズ」に騙されてしまうのですよ。

「除菌」というのは医学的な用語、

薬機法上で定義された言葉ではありません。

例えば水には除菌効果があるでしょうか？

答えは「あります」

除菌というのは

なんらかのやり方で細菌を減らす方法です。

そう、物理的に水で洗い流すのも除菌なわけです。

一時期完全にドラッグストアの棚から消えた

『除菌ウェットティッシュ』

アルコールの含有量にもよるでしょうが

多くの場合は含まれているアルコールによる殺菌、消毒効果よりも

ウェットティッシュで細菌を拭い去るという物理的な効果の方が

高いと考えられます。

そう考えれば、

清潔なペーパータオルを濡らして拭くのとあまり除菌効果は変わらないのかもしれません。

一方で「殺菌」「消毒」「滅菌」は薬機法で定義されている言葉となります。

じゃあ、殺菌ってついている商品の方が効果が高いのね！！

となるのは　ちと早計です。

殺菌とは　書いて字の通り、

菌を殺す効果がある　ということです。

薬機法の対象となる　医薬品、医薬部外品のうち

菌を殺す効果があるものに表示が認められています。

ただし！！

どれくらい菌を殺すか？は　問われていません。

例えば10％しか殺さなかったとしても、殺菌は殺菌なわけです。

生物学的には　ケタを落とさなければ

菌が減ったとは言えませんが

薬機法上では認められています。

ということで、「殺菌」と言う言葉は

必ずしも有効性、

この場合、

菌を殺すことによって

病気にならないということを

保証したものではありません。

実際、菌に対する効果は「除菌」を謳う洗剤や漂白剤の方が高い場合もあります。

では「消毒」はどうでしょうか？

消毒とは

物体や生体に付着または含まれている病原性微生物を

死滅又は除去させ、害のない程度までへらしたり、あるいは感染力を失わせるなどして、

毒性を無力化させることを言います。

なんとなく、ここらへんになると信用できそうな感じですね。

ただし、適正なやり方で行った場合　ですけれども。

最後に「滅菌」

これはザックリ言えば「皆殺し」です。

正確に言うと生きている菌が100万分の１以下になるような状態を

滅菌と定義しています。

こちらはノロウイルスに対する手洗いの効果をみたものですが、

ハンドソープを使って2回洗うと　滅菌レベルの効果が得られます。

(厚労省HPより)

私の住んでいる地域では　インフルエンザは聞かないのですが、ノロウイルスが流行りつつある　と聞いています。

ノロウイルス、ロタウイルスにはアルコール消毒は効きにくいです。

ノロウイルス、ロタウイルスにたいしてはアルコールよりもしっかり手を洗う方が大事です。　

もちろん、インフルエンザウイルスやコロナウイルスにも有効です。

「殺菌」や「除菌」とついているグッズは

なんとな～く　

効果がありそうで

ちょっと高くても買ってしまうって方も多いかもしれませんが、

本当に目的にあったものなのかどうか

今一度見直してみるのもいいと思います。