今日の午後、文化放送の番組「キンキンのサンデー・ラジオ」を聴いていたら、冒頭で突然、「きょうの放送で番組が終わります!」と宣言された。パーソナリティーの愛川欽也さんは番組で、メーンスポンサーが昨年末で撤退し、後継スポンサーが付かなかったことなどが理由だと説明した。

これは他人事ではないのです。私も現在、毎週2本の深夜放送の番組を企画・制作しておりますが、今日現在2本とも3月末で打ち切りの見込みです。100年に1度の大不況で、スポンサーがこことばかりに番組打ち切りを決めています。

メディアのなかではラジオはマイナーですが、テレビも安泰ではありません。4月以降は、タモリさん、みのさん、徳光さんなどの大物司会者のレギュラー番組からの降板、番組打ち切りが相次ぐ予定。

とにかくお金がない。企業の「派遣切り」、「スポーツクラブ切り」に続く「番組切り」が始まりました。

テレビは、お金のかかるドラマが激減し、ドラマの再放送が増えます。机を並べておしゃべり形式のワイドショーやニュースショーが増えます。娯楽は、やはりひな壇形式で答えるクイズ番組、チイ散歩みたいな食べ歩きなど舞台セットがいらないお手軽番組がやたら増えます。

その反動で、スポンサーに関係なくしっかりと作り込める番組のNHKの視聴率がアップします。そして、本当に「地デジ」が必要かという論議が起こります。

不況の影響で長寿番組や名パーソナリティーたちがメディアから消える日は近い。