今まで無意識的に遠ざけていたマーラー。なぜに遠ざけていたのか、定かではないが、何しろ一曲が長い。交響曲第2番は90分ほどある。とてつもなく長い曲がほとんど。
が、ある時その第2番の「復活」の出だしを聞いてしまった。いきなり引き込まれた。この曲をもっと聞いてみたい。他のものも、、、と思い、小沢征爾のボストン響のマーラー全集CD14枚組を、自分へのボーナスに購入。6000円なり。
今日、ある患者さんにその話をした。マーラーの話をしたのは、その方が初めて。
その方とクラッシック音楽の話はそんなに深くしたこともなく、しかもマーラーなどというマニアックな音楽を、その人が聞いているはずもない、と期待もしていなかった。
が、「マーラーいいですよね。私大好きです」と、想定外のお返事。
私「どれも長くて聴きこむのは大変ですよね。」
Yさん「ですが、とてもおもしろい曲構成ですよ。長すぎるなら4番から聞いてみてはいかがですか?あれはコンパクトにまとまっているので。」
私「あ、そうなんですね。じゃ、聞いてみます。」
こんななら、この方ともっとそういう話をしたかったし、いろいろ聞いてみたかった。
実はこの方、今日で治療が終了なのである。
45才8ヶ月、妊娠12週でご卒業、初産に向かう快挙。
よく頑張られましたね。これからも頑張ってくださいね。
そんなお声がけをしたが、次の患者さんの治療中で、最後に去っていかれるお顔を見ることが叶わなかった。
どうかお元気で。
次にもし、何かで来られることがあったら、もっとマーラーの話をしたいと思います。それまでにいろいろ聞いてみます。
私が出だしに引き込まれた曲は「第二番 復活」です。
よろしければどうぞ。