体外受精胚移植の際、子宮内膜は8ミリ以上が望ましいとされ、7ミリを超えると医師の判断で移植。それ以下なら移植されることはほぼない。つまり8ミリ未満の場合、その周期の移植が難しくなる。

 

 ホルモン補充周期なら、エストラーナ、プレマリンなどを使用してd12〜20(月経開始からの日数)あたりに受診して、厚くなってなければ移植中止、リセットとなる。受精卵はあるのに、内膜が厚くならない人は、まさにほぞを噛むような思いをされることになる。

 

 ところで最近そういう方が2人続けて比較的良好な内膜が形成された。

 

 1人目は、これまでたいてい6ミリ台で、前周期も6.5ミリで移植断念。ここで移植周期に入ってから治療4回で8.6ミリとなり、移植へ向かわれることになった。

 

 2人目は、前々周期5.4ミリで中止。前周期5.7ミリで中止。そこで移植周期の治療5回で7.4ミリとなり移植。陽性。

 

 この治療法は、ついぞ最近考案した方法で、まだこのお二人にしか行っていない。が、お二人とも効果を確認できたので、今後、同様の状況があれば、期待を込めて採用していきたいと思う。